お出かけ日和は王都でデート♪
「メグミまだ〜?♪」
ワクワクの止まらないルーちゃんは
待ちわびてドタバタと騒ぎ出す。
「ルーちゃん待って〜」
お化粧を終わらせた私はばっちりおめかし済。
ルーちゃんは魔法で自分の姿を変えれるが
私はそうはいかないのだ。
むしろルーちゃんはすっぴんでも可愛い。
私のすっぴんなどとんでもない。
もはや暴力である。
さて、いいお天気なので今日は
この国の王都までお出かけデートです♪
まだまだ知らないことが多いこの世界のこと。
良いダンジョン運営のためには
世界情勢や市場調査は必須なのである!
......という名目で遊びに行きます♪
ルーちゃんは甘いものに目がない。
美味しいデザートやお菓子を見つけると
とにかくやたら食べる。
魔力の補給のためだと言っているが
ただ甘いものに夢中なだけにしか見えない。
まずは王都に最近できたと噂のカフェに到着。
【黒猫亭】という名の
どう見ても某バーガーショップのそのカフェ。
「ルーちゃんこのお店、
私の前世の世界にあったお店にそっくりだわ〜」
「え〜そうなんだ?もしかしたらメグミと同じ
記憶持ちの転生者がいるのかもね?」
「なるほど〜この世界には
結構な数の転生者が居るのね。」
「生まれ変わりという意味では
転生者はたくさんいるんだと思うよ〜
レアなのは記憶持ちてことなだけで♪」
「そかそか、記憶がないのなら
普通に輪廻転生てわけか......」
「なにこれ!うんま〜♪」
バニラシェイクに夢中のルーちゃん。
ハンバーガーをほおばる私。
日本のハンバーガーと遜色なし。美味しい♪
魔道具を安く売っているお店があるらしく
そこで魔道具を買い溜める。
転移魔道具用の魔道具は使用済みを回収して
またルーちゃんが転移魔法を付与するんだけど
宝箱に入れてるポーションに関しては
そのまま持ち帰られるので
魔道具を仕入れなきゃいけない。
仕入れた魔道具に光魔法を付与する。
光魔法は私が付与するけど
魔道具自体には経費もかかるのだ。
お客さんも増えたのでそれはもちろん
どんどん経費も増えていく。
今回ダンジョンの入口を拡張して
客数を倍増させるとともに
入場料の値上げも検討している。
私のこだわりとしてダンジョン運営は
きちんと商売として
売上利益をあげたいのです。
「メグミって、ダンジョンは安全設計にするのに
ダンジョンのクリアはさせないのね?」
「もちろん。
商売の基本はリピーターを作ることよ。
死んじゃったらもちろんダメだし、
ダンジョンクリア達成したら
満足しちゃってもう来なくなるじゃない?」
「そういうものなのね〜?メグミは商売人ね♪」
「どうせやるならね、売上目標とかがないと
多分継続できないのよ、惰性になっちゃう。
ただでさえ時間有り余ってるしね〜」
「まぁルーもメグミもよっぽどのことが
ない限り死なないもんね♪」
「うんうん♪運営自体はのんびりやろ〜」
クッキーなどお持ち帰り用のデザートを
散々買ったルーちゃんは転移魔法で
ダンジョンにぽんぽん送り届ける。
......便利だな......この子。
ふと、王都の街から奥に見えたのは立派なお城。
「あの城を攻め落として自分の住処にして
王族とか殺しまくったのが懐かしい〜♪」
「魔王時代だいぶ悪かったのねルーちゃん......」
「まぁあの時はムカついてたからね〜♪
今となってはもうどうでもいいし、もう
メグミに怒られるからそんなことしないよ〜♪」
私は一国を滅亡させる力を持った
少女と歩いているのか......。
ルーちゃんはあっけらかんとしているが、
冒険者の中には
戦争で被害にあった人もいるかもしれない。
一応頭には入れておこう......。
「ルーちゃんが負ける姿が想像できないわ?」
「勇者パーティはレアスキル持ちだらけ
だったね〜化物みたいなやつらばかりで
さすがに負けちゃったよ〜」
勇者てのはやっぱすごいんだな......?
まぁ私が関わることはないだろうけど。
「でも多分、一対一なら負けないよ♪」
多対一だから負けただけなのか。
うん。あなたも十分化け物よ......?
夜になり、屋台を食べ歩く私たち。
色々見て回ったけどやはりこの国の人達は
飲んで食べてが娯楽になってるね......。
音楽や演劇ぽいのもあるけどレベルが低い。
「ねぇ、ルーちゃん、
ダンジョン内を夜には出来ないかしら?」
「見た目だけなら幻覚を見せればいけるよ?」
「は〜、なるほど!ということはつまり
プロジェクションマッピングができるのか!」
「何それ〜♪」
「こんなの」
私がイメージしてるものをルーちゃんは
読み取ることが出来るので
言葉で説明しにくいものでも
脳内でイメージすると
ある程度正確に伝えることができる。
「冒険者側が多すぎるときつくなるけどね♪」
「何人まで?」
「多くて20人かな〜?
1度に幻覚を見せられる限界」
「なら1度に入れる人数はそのくらいまでね
6人ずつ入場だったのを倍にしても問題ないね」
「うんうん♪大丈夫〜♪」
「花火はどう?こういうのなんだけど」
「へ〜♪いい演出だね綺麗!いけるいける♪」
「よしよし、これでいこう!」
第5層のイメージが出来たぞ。
お祭りパレードエリアだね。
屋台もあってみんなで歌って踊る。
名前はそうだな。
【ワンダフルナイトパレード】
うん。ナイスネーミング。
散々王都でお買い物して、
デザートを食べまくって
お財布がすっからかんになった私たちは
土日の休日をめいっぱい満喫して
ワンダーランドへ帰還した。
「ルーちゃん......もしかして無限に食べれる?」
「デザートは別腹で食べれるね?」
なんだか昔どこかで
聞いたようなセリフを吐くルーちゃん。
うーむ。やはり値上げか......。
入口にはワンダーランド土日定休日のお知らせが
貼ってあるのだけど、ふと、違和感に気づく。
「あれ?なんか書いてる?」
休日案内の張り紙に落書き?
メッセージが書いてあったのだ。
【必ずリベンジする覚悟しろ 剣士ローランド】
【ルーちゃんまたクッキー持って来ますね〜】
【もう第1層ではリタイヤしません! バッシュ】
【来週もよろしくお願いしましてよ!クラリス】
............。
「みんな来てたんだね〜♪」
「......そうだね......」
「メグミ入口拡張しよ〜♪」
「......うん。」
「......?どうしたの?」
「入口は拡張するけどさ......
値上げの方はやっぱりやめとこっか......」
「そうなの?は〜い♪」
「ふふ。......ルーちゃん頑張ろ♪」
なんだかしっとりしてるメグミと
おしりをフリフリしてるルーちゃんは
また明日から元気よく
楽しいダンジョン運営に
精を出すのである。
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