レイドダンジョン☆
第2層ファントム・ラビリンスは
まさに魔境と化していた。
「見てモルガン!
隠し通路って書いてありますわ!
これはワタクシ大発見でしてよ〜!」
「いやいや!怪しすぎますお嬢様!」
「......え?」
隠し通路と書かれた壁はトラップの吸い込み穴。
すぽーん!!
「きゃあああ!!!」
ドボドボドボ......。
壁に吸い込まれたクラリス嬢は
みんな大嫌いおなじみの粘液攻撃を喰らって
為す術なくリタイヤ。
「お嬢様〜!お待ちください〜!」
「リゼ!大丈夫!こちらに居ますわ!」
「え?お嬢様!?」
今壁に吸い込まれたはずのクラリスが?
「リゼ!?怪しいぞ!」
「はっ!えっと!......山!!」
「え〜?山ということは......海か川かしら?」
「えー!お嬢様ずるいです!
2つ言うのはダメです〜!
どちらですか〜!?」
「リゼ〜!
ちゃんと答えない時点で偽物です〜!」
どーん!
「きゃあああ!!!」
吸い込み壁に向かって突き飛ばされたリゼは
同じく為す術なくリタイヤとなる。
1人になったモルガンは渋々転移魔道具を使用。ちなみにバッシュは当然ながら
最初に既にリタイヤ済。
「おかえり〜♪」
連続チャレンジを続けるクラリス一行は
今日も見事に惨敗。
「......悔しいですわ!
あんな単純なトラップに引っかかるなんて...!」
「ちゃんと考えれば単純なトラップでも
幻覚を見せてくる現場では
なかなか冷静な判断が出来なくなります......」
「ルー殿は本当に人間の深層心理をついた
トラップを仕掛けてくる......もはや感服です」
「またのチャレンジをお待ちしてま〜す♪」
頑張れクラリスお嬢様!
しばらくして
入口を拡張したことにより、入場の人数が増えて
今までになかった新たなパターンが生まれた。
「エミリア冒険譚の!!エミリアさんだ!!」
「わ〜読者さんですか?こんにちわ〜」
「大ファンです!......あの、よかったら
一緒にチャレンジしませんか!?」
2パーティが合体するパターンが出てきたのだ。
ダンジョン内に入ってから中で
合流するようなパターンもあり、
みんなで力を合わせてクリアを目指す
風習が出てきた。
「10人ちょっとくらいまでならパーティ
重なっても構いませんよ〜♪
それ以上増えるようなら危険なので
制限かけますけどね♪」
ある程度までならルーちゃんのOKも出たので
冒険者達は情報共有や協力をして
みんなでダンジョンにチャレンジするように
なってきていた。......とは言っても
人数が多ければいいというわけでもないので
せいぜい2パーティ合同というのが
ワンダーランド攻略の主流になってきていた。
そしてついにこの2パーティが手を組むことに。
「なんとあの英雄!
ヴェルハイム伯爵家のご令嬢か!」
「A級冒険者ローランド様ですわね。
お噂はかねがね聞いておりますわ!」
「魔法学園首席卒業の
クラリス・ヴェルハイム様ですよね!?
すごいすごい!」
エミリア達魔法使いからすると
この魔法学園首席卒業というステータスは
かなりのものらしい。
「ほう、君いい仕上がりしているね?」
「貴公もいい筋肉をしている......」
なぜかバーディーとバッシュは
お互いの体を称え合う。
「エミリア冒険譚を見て我々もこのダンジョンに挑戦するようになった次第であります。」
「見ていただき感謝です〜」
第2層をいまだにクリアできないこの2組は
手を組んで第2層攻略へ挑むことになった。
ローランド達とクラリス一行の合同パーティ!
さぁクリアなるか!?
「うちを広告してくれてるあのパーティと
常連のお嬢様一行か〜頑張ってほしいね〜」
「うんうん♪楽しみだね〜♪」
メグミとルーちゃんは余裕の観戦。
第2層にたどり着いたローランドとクラリス。
「幻覚エリアは一気に勢いで
抜けるのがオススメです!」
魔法使い組は空を飛び一気に先頭へ。
物理組も固まって走り抜ける!
「いいね♪」
目を輝かせるルーちゃん。
「空中危なーい!」
「きゃあああ!!」
悲鳴や怒号が聞こえるが
「全部幻聴だ!騙されるなよ!」
ローランドとバーディーの声が聞こえる!
床に粘液がまかれる!ドボドボ......。
「魔法使い組頼む!」
魔法使い組に掴まり、
空中移動に成功するローランド達物理組。
「なるほど!こうやって回避できたのか!」
「アイスタイム!」
氷魔法を床に放ったエミリア。
粘液は一瞬で凍らされこれまた回避に成功!
空から何か気持ち悪いガイコツが降ってくる。
「ウインドバリア!」
風魔法の防御壁を貼るリゼ。
ドガガガ......!
降ってきたガイコツの回避に成功!
「よし!いいぞ!このまま抜ける!
周りを見るな!前だけ向いて進むんだ!」
前方に扉が現れる!
抜けたーー!!
幻覚エリアを突破!!
「......やりましたわ!」
大喜びのクラリス達。
「ここからはゆっくり慎重に進むぞ!」
扉の先は全面鏡張りの大迷路。
視界に何十人もの自分たちが映し出される。
全員がひとかたまりになり
ゆっくり進んでいく。
先頭を進むのはバーディー。
鏡の壁をゆっくり確認しながら進むが......
バチン!!
うわ!?
突然鏡からビリビリする刺激が。
「無駄にベタベタ触るなよ?
前に壁が爆発したことがある......!」
クラリスの提案。
「バーディーさんを先頭に
全員縦一列に進みましょう。
風魔法をそのさらに前に発生させて
小さな竜巻をお作りします。
壁に当たれば視覚で見えて
跳ね返るのでわかりやすいはずですわ。」
鏡壁に触ることなく進む作戦は成功。
「きゃあ!スライム!!」
鏡に映ったスライムは何十匹にも見えるし
どこにいるのかもまともに把握できない。
「多く見えますがこれは恐らく
全部鏡に映った姿です!
気にしないでください!」
そして
「見えたぞ!扉だ!」
ついに!
【第2層クリアおめでとう〜♪】
「やったァァ!!」
歓喜に沸くローランド達とクラリス一行。
3人の一流魔法使いによる
連携と経験によりついに第2層をクリア!!
宝箱が2つ。中からご褒美のポーション!
「うおお!!」
「やったやった♪」
仲良く1パーティずつ分け合う。
喜びもつかの間次のエリアは......
【第3層はアスレチック・オン・ザ・マッスル♪
結界が張られているので
魔法に制限がかかりますよ〜♪
肉体を駆使してクリアを目指してください♪】
「......」
「は?」
「......魔法が......使えないですわ!?」
「嘘でしょ......?」
魔法のおかげでクリアした一行は
あっという間に絶望に追い込まれる......。
【頑張ってね〜♪】
無情に響くルーちゃんの明るい声。
「......マジか」
「ルーちゃんが悪魔に見えてきたよ......」
頑張れローランド達!
クラリス一行!
まだまだ最強ダンジョンの先は長いのだ!!
読んでいただきありがとうございます!
もし少しでも面白いな、
続きが気になるなと
思っていただけましたら
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