深淵
水上都市の港にあるカフェで
ナミとキキ、スカーレットは
ゆっくりお茶を楽しんでいる。
「やることないな〜」
「マジ?この国の自慢の料理食べまくろうよ!」
「ヒヒヒ......ナミ様ずっと食べてる......」
「お前はほんとよく食うな〜」
「せっかく来たんだから
観光も食事も楽しまなきゃ!」
「ヒヒヒ......」
「お前は幸せそうでいいなぁ」
「異世界は楽しんだもん勝ちよスカーレット」
「はぁ......」
「ヒヒヒ......メグミ様たちは無事に
深淵にたどり着けたかしら......?」
「早く戻ってこんかね......」
「無事に交渉できてるといいね♪」
人魚のセイレーンに導かれ
メグミとルーちゃんB、シュガーは
深海のさらに奥深くへ
アビスがいるという深淵へ
ひたすら潜り続ける。
その道中
(おーいシュガー聞こえる〜?)
(なんじゃ!またお前か!ちと今深海に
潜ってる最中で忙しいんじゃ!急用か!?)
(あ、そなんだごめんじゃぁあとでいいよ〜)
(急ぎじゃないなら後にしてくれ!)
(はぁ〜い)
「まったく......聖地組は呑気なもんじゃのう」
「シュガーどうしたの?」
「なんでもないわい」
ルーちゃんAからの念波を拒否したシュガー。
前を行くセイレーンから
「見えました!あれが深淵です!」
こちらはワンダーリゾート。
「ルー様。メグミ様へ
報告はできないのでありますか?」
「ん〜なんか深海に?潜ってて忙しいから
後にしてくれって言われちゃった」
「深海でありますか......」
「まぁ事後報告なんで後でいいよ」
「そうですね......まぁ」
そんなルーちゃんAの横には
結界で封印され動けなくなっている
よわよわしく小さくなった
炎の精霊マントルの姿。
「キュウウウ......」
そして
「教祖♪教祖♪
不死の魔女様アビゲイル♪あ、それ♪」
「おおいいぞ!歌え!風の妖精!かかっ!」
ぽぽぽぽぽん♪
「朧流舞踊♪夢の舞どすえ〜♡」
わーいいぞー!
ソル先生〜♪
みんな踊れ踊れ〜!!
ソルとバニーガールの
バックダンサーが
アリアの歌を盛り上げる......!
♪♪♪
わーわー!
アリア様〜♪
ソル様〜♪
コロちゅわぁぁん♪
クラリスとエミリアに挟まれて
コレットが謎の言葉を叫んでいる。
「ピヨちゃんデコるっぺぇえ!!」
バーディーとバッシュが
謎の肉体美ショーを開始する。
ムキッ!
ムキッ!
仕上がってるよー!
キレキレだよー!
ギルドマスターいいぞ〜!
婿殿〜!
わーわー!!
きたきた!ワンダーリゾート名物!
大酒乱の聖女巫女コンビだ!!
おい?もうすでにベロベロだぞ!?
「カトリーナ!一気いきまーしゅ!!」
グビグビーー!!
ぶほー!!
バターン!!
ぶっ倒れた巫女カトリーナ。
一気対決は!
聖女の勝ちでーす!!
わー!!わー!!
聖女様あと服1枚だったのに残念〜!!
「服はぁぁ!脱いで捨てる
ためにあるのでしゅよ〜!!」
倒れた巫女を踏みつけて
ストリップショーを始める聖女。
わーそれはダメだ!
止めろ止めろ〜!!
「かかっ!最高じゃのうお前ら......!」
仕方ない。
メグミ達への
火山噴火事件の報告は
またあとでいっか......。
「よしっ!ルーも踊る〜♪」
ルーちゃんとプリンちゃんとの
水上ショー開始。
誰の趣味かは知らないが
何故かスクール水着のようなものを着た
ルーちゃんが
広がったプリンちゃんの上で
サーフィンをしたり泳いだりするという
謎のショー。
たまに出るかくし芸として人気のコンテンツ。
ルーちゃん来た〜!
わーわー♪
酒池肉林
教祖を迎えての宴は
このあとも毎夜
3日3晩続いたという......
こちらは水上都市。
そしてたどり着いた深海のさらに奥。
「ここか......深さ1万メートルといったところか」
「メグミ大丈夫そ?」
「うんうん大丈夫?シュガーも平気?」
「うむ。」
「まさか深淵に誰かを連れてくることに
なるとは思ってもみませんでした......」
セイレーンはアビスがいるというエリアへ。
「アビス様〜?」
......。
「おかしいですね?反応がありません」
全てを知る者......深淵のアビスとは......。
メグミ達に衝撃を与え
驚愕させた
その正体とは......
奥へ進むと......
何やら声が聞こえてきた。
「てぇてぇ!この国の連中マジメかっ!」
......。
「ぶほっ!この貴族婦人ドロドロで草〜!!
昼ドラかっつーの!」
......。
「聖女脱いでんじゃんワロタ大草原不可避ww」
......。
「アビス様〜!」
......。
「最近は面白いネタが多いなぁブヒブヒ......」
......。
「あ、ポテトとコーラ無くなったわ
セイレーン氏呼ぼ」
......。
「アビス様......」
「おわ!セイレーン氏!いつのまに来たの!」
「さっきから呼んでますのに......」
「え!ほんとに!?ごめん!
あ、ポテトとコーラ無くなったから
またよろしくあの黒猫亭のやつね〜」
「あの、アビス様......客人を連れてきました」
「はへ?キャクジン?何それおいしーの?」
......。
アビスと呼ばれたそれは
芋ジャージを着て横になり
ポテトをむさぼりながら
コーラをのんで
何やら水の表面に映し出されている
色々な映像を複数同時視聴しており
キャクジンとして紹介された
メグミとルーちゃんBと猫を見上げた。
......。
......。
......。
「おわぁぁ!!!
なんで人いるの!?
え、ちょまって!
んご!!
え!まさか!
まさかの!!
ルーメグ!
生ルーメグじゃん!
百合推しNo.1カプ降臨うひょぁああ!!!!」
......。
シュガーは呆れて
「なんと下品な精霊じゃ......」
ルーちゃんBもゴミを見る目で
「残念がすぎる......」
そしてメグミは
「いやお前!絶対!中身日本人だろ〜!?」
「んごぉぉぉぉ!!!」
実はこの
全てを知る者
大海の精霊
深淵のアビス。
セイレーンにより具現化された際に
超引きこもりニートの日本人が
この精霊の具現化した姿に転移。
その後も
コミュ力ゼロのド級引きこもりニートは
この異世界に来て
何ら変わることはなく
ただただひきこもって
世界中の情事を観て
だらだら過ごすだけの
廃人千里眼干物女だった......。
読んでいただきありがとうございます!
もし少しでも面白いな、
続きが気になるなと
思っていただけましたら
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