終焉の消滅魔法
ーーーグラビティ!!!!
ひゅんっ!
ひゅんっ!
ひゅんっ!
ソルとコレット、倒れたアリアを
全員ワンダーランドへ転移に成功させた。
離れた場所からの転移は
相当な魔力を消費する。
そして
「ルーちゃんだめ〜!!」
必死に止めるマリベルを振り切り
みずからを転移して
マントルの前に
1人立ったルーちゃんA。
「精霊使ィ......ソウダ......オ前ヲ消シニ来タノダ」
「やってみろよ......!」
「消セバ精霊モダンジョンノ精モ消エル」
グラビティ!!
ローレライ!!
マントル自体を転移で吹き飛ばそうと
企むがそもそも具現化していない概念である
精霊を転移させることができない
そしてもちろん幻覚を見せることもできない......
「......ダメか......」
走って追いかけてきたマリベル。
「......ルーちゃん!!」
「大丈夫だよマリベル。
ルーは霊体だから
そう簡単にはやられない......」
「......でも!......あっ!」
ひゅんっ!
マリベルを転移でワンダーランドへ飛ばす。
「ルーちゃん〜!」
「アースクエイク!!」
ゴゴゴゴ......!!
ルーちゃんAの横に現れたのはテラ。
「テラ。ラシクナイナ......一番冷静ナオ前ガ......」
「ええ。冷静に考えて......
マントル。あなたを止める判断を
しているのであります」
「クダラン人間ノ情ニデモホダサレタカ......」
「ルー様引いてくださいませ。
ここは私が。アリアにだけいいカッコは
させれないのであります!」
マグマを止めるテラ。
ドロドロと溶けていくテラの体。
マリベルの聖域により回復はするが
マグマに覆われて回復が間に合うわけもなく.....
「うおおおお!!!!」
「ダメだ!テラやめろ!!」
ひゅんっ!
転移魔法でテラもワンダーランドへ飛ばす。
「......そんな!......ルー様!!!」
聖女も精霊も
下げ避難させた
ルーちゃんAは
たった1人
マントルに立ち向かう。
「ち......分裂してなかったら
こんな火の粉ごとき
振り払うのに
手こずらなかったのに......!」
「吠エテロ。オ前ヲ消ス......」
滑稽だな......。
人間も魔物も精霊も。
ルーの後ろに
みんながいる。
今ルーが
みんなを守っている。
勇者候補の時も魔王の時も......。
こんなことをルーがするなんて
あの頃のルーには
まったく想像できなかったろうな......。
うん。大丈夫。
だって
ルーにも
命をかけてでも
守りたいものが出来たんだ。
ずっと
1人だったルーに
仲間が出来たんだ。
何も後悔はない。
君のおかげだよ。
メグミ。
ありがとう。
愛してる......
ルーちゃんAは目を閉じ
諦めかけた
その時
ブーン......ズズズ......
「......!!」
現れたのは
圧倒的な闇。
何もかもを飲み込んでしまう
無であり闇。
絶望。
恐怖。
この世の理を
全て飲み込んでしまう
漆黒の闇
これをこれ以上の表現の方法を
思いつくことができない。
ルーちゃんAはこの恐怖を知っている。
何故なら
ルーちゃんAは一度
この恐怖により
人生を終えた経験があるからだ。
「かかっ!おう?精霊使い?
噴火を止めてやればいいのか?」
「......あ......ああ......」
ルーちゃんAは
マントルではなく
この闇を見て腰を抜かしてしまった。
「かかっ!」
「......は、はい......!」
不死の魔女
アビゲイル・デスペラード!!
「何ダ貴様......オ前モソウナノカ......不条理」
ルーちゃんは以前この不死の魔女に
何をされたのか理解が出来なかった。
理解する前に消し飛んでいたからだ。
だが
今回
後ろから見ていたことにより
この不死の魔女が
最強だと言われる所以を
理解することになった。
カッーーー!!!!
「......終焉」
「消滅魔法」
不死の魔女が使ったのは2つの魔法。
終焉で
この空間の時を止めーーー
その後
消滅魔法で
マントルという存在を消しさった。
一瞬。
1秒もかからず
マントルを
終わらせてしまった。
そうか......ルーも
これをされたのか......
ははは。
なんだそれは。
むちゃくちゃだ。
もはや笑えてくる。
神の領域。
これが
本物の最強。
吸血鬼と、人間の混血
不死の魔女
アビゲイル・デスペラード。
(ルイーダ様!大丈夫ですか!ルイーダ様!)
リラの声が聞こえる。
そうか......リラがアビゲイルを来させたのか。
(ええ......ありがとうリラ。助かりました......)
「アビゲイル......ありがとう......」
「かかっ!
そうかそうか......
お前リラを守っていたのか......!
すまんなあの時
クソ教会の手先だと思っておったわ
かかっ!」
「......え!」
まさか
ルーのこと覚えているのか......!?
「......あ、いえ......その節はすいません......」
「詫びと言ってはなんじゃが
代わりにお前が5年前にしたことは
目を瞑っておいてやろう。かかっ!」
......!!
......な!!
「は......はい......」
もはや
笑いしかおきない。
器が違いすぎる。
なんだよ
必死に
姑息に隠していたのに
神の前では
全部バレているんじゃないか。
この魔女は
最初から
全部わかってたんだ。
ははは。
気づけばすぐ後ろに
ワンダーランドのみんなが走って来ていた。
「ルーちゃむ〜☆」
「ルー様!!」
「ルーはん〜♡」
「ルーちゃん無事っすか〜!!」
「ぷに〜!!」
「みんな......」
よかった
みんな無事みたい。
メグミ......
君の
ワンダーリゾートは
無事だよ。
「おい、精霊使い。
この火の粉具現化しろ。
二度と逆らわんように
妾が躾けてやる。
かかっ!」
アビゲイルが掴んでいるのは
気を失っている何やら小さく
縮んでしまった火の鳥の1匹。
「......はいっ!」
聖女が教祖にお礼を言っている。
「アビゲイル様。ありがとうございました
突前呼び出してすいませんでした......」
「かかっ!構わんぞ。
何かあれば呼べというたろう?」
「リラ先生にお礼言わなきゃ♪」
「かかっ!
それより噂の聖地を案内しろ。
酒あるんじゃろぉ?」
「ふふ♪ダンジョンの主が居ないので
半減ですが......ぜひぜひ♪」
その横ではアリアにしがみつく田舎娘の姿。
「アリア様!アリア様〜!」
「大丈夫だよ〜はい、ピヨちゃん2号☆」
「ありがとうございます〜うおお......!」
泣き止まない
相変わらず泣き虫なコレット......。
突然噴火した火山から
精霊たちが
街と民を守った。
すぐ隣で火山が噴火したにも関わらず
ただ一人の犠牲者も無し。
建物の損壊被害ゼロ。
まわりから見れば
そういう結果。
精霊様の街は
結果として
より民から讃えられる
災害をも
ものともしない
奇跡の街となった。
そんなワンダーリゾートの奇跡を
水の中から観ているものがいた。
水のあるところならどこでも
それを、映像として映し
捉えることができる
千里眼という能力。
そう、それは
【全てを知る者】
大海の精霊
深淵のアビス
「......マントルを止めたか......
これがワンダーリゾート......」
読んでいただきありがとうございます!
もし少しでも面白いな、
続きが気になるなと
思っていただけましたら
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