昨晩はお楽しみでしたね
私の名前はマリベル。
貧民街に生まれた、ただの平民の娘。
早くに父を病気で亡くし
小さい頃から貧しい生活をしてきましたが
愛のある母に育てられたおかげで
私は幸せに暮らしていました。
そんな中、私は自分に
不思議な力があることに気づく。
私が手を触れると
傷が治り、
体力が回復し、
病気が消えてしまうのです。
私の噂はすぐに国中に広まり、
世界を統べる教会から
使者が訪れました。
間違いありません!あなたこそ
世界を救う聖女候補なのですーーー!
私は世界中で数人しかいないと言われる
光魔法の使い手として
教会の聖女候補となった。
私は母と共に教会のある魔法都市の貴族の元へ。
私は貴族の養女として
ラフォンテーヌの姓を頂く。
母も貴族の家で従者として仕えることができ
私たちの生活は一変した。
貴族として英才教育を受けるため
平民だった私が特待生として
魔法学園へ通うことになったのは15歳の頃。
そんな魔法学園では
同級生の素敵なわが国の王子様との出逢い
なんてものもあったりしましたが
聖女とは生涯独身であり、男子禁制の身。
私は恋心は胸の内にそっと封印し、
聖女としての人生を歩むことに。
しかし、教会の教祖の
人としてあるまじき行為を知ってしまい、
私は当時の勇者様と魔女様たちとともに
革命を起こし、教祖を失脚させた。
結果として新しい魔女の教祖様を
お迎えし、教会は新しく生まれ変わりました。
私はそれから聖女としての職務を
まっとうすべく、幼少期の
貧しかったころの思いを糧に、
世界中の恵まれない子達を支援する活動に
人生を捧げてきました。
今では慈愛の聖女などと
呼ばれるようになってしまいましたが
実際ただの平民の出だった私は
そんなたいした立派な者ではなく
正直少しこそばゆいのです。
結局私は、これまで
私のしたいことをしてきただけで
これからも
私のしたいことを続けていく。
ただそれだけのはず
でした.....。
私ができる唯一の娯楽はお酒を嗜むこと。
すぐに、酔ってしまいますので
ほどほどにたしなむ程度を
心がけているのですが......
今回訪れた噂の最強ダンジョン
ワンダーランド様では
みごとに
タガが外れてしまい、
欲にまみれ、
醜態を晒すこととなってしまいました。
「聖女様って、生涯独身っすか!?」
「はい〜そうなのです〜」
「あら、ちょうどいいじゃない?
男なんていない
ここは秘密の女の花園ですよ♪」
「ええ〜?メグミ様!?」
「あらあら、うちも元無機物やさかい、
人様の柔らかさや温もりを知ってしもたら
もう後戻り出来んくなりましたえ〜♡」
「いやいや、何を......私聖女ですよ〜?」
「そうなんだ〜?あーし☆精霊ですけど何か?」
「はわわ......!」
「ねぇねぇ見てこれ!
マリベルが密かに恋焦がれていた
魔法学園時代の同級生の王子様♪」
「......わ!わーわー!やめて〜!
ルーちゃん〜心を読まないでください〜!」
ルーちゃんは人の心を読み取りその人が
好きだった人や憧れていた者に変身して
近づいてきて、さらに幻覚まで見せてくる
夢魔の精霊ローレライを使役しています。
もはや悪魔のごとき魅了行為。
勢いは止まりません。
美味しいデザートもあれば
極上エステまであります。
こんなことされて耐えれるはずがありません。
この霊体と精霊様たちはどうやら
テンションがあがるだけでお酒に酔わない。
そして眠りもしないのです。
つまりはエンドレスなのです。
うさぎの獣人バニーガールと
スライム娘は夜はぐーすか寝ていますが......。
夜な夜な浴びるように酒を呑み、
朝までこの秘密の女の花園にて
イチャイチャ三昧をし続けた結果
私は約1ヶ月もの間
ワンダーランドに入り浸ってしまいました。
おお、神よ。
哀れな私をどうかお許しください。
だって、ワンダーランドってば
最高なんだもの♡
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆
すっかり骨抜きにされてしまった聖女も
ついに1度教会本部へ帰ることになった。
「昨晩"も"お楽しみでしたね」
「わー!......テラさん!もう!」
大地の精霊様が、にやりと笑いながら
意地悪を言って聖女を冷やかす。
「マリベルまたいつでもおいで〜」
「メグありがとう〜またすぐ来る♡」
これまでの人生をとってもまじめに
聖女としてやってきたマリベルを
欲にまみれさせてしまった
最強ダンジョンことワンダーランドは
ダンジョンを中心とした
街づくりを始めだしたので、
これから忙しくなる予定。
マリベルも街づくりに協力する
......という名目で
きっとまたすぐに帰ってくるのは間違いない。
「王都から船が出るので王都まで送ってあげて」
「おけまる〜☆あーしに任せて☆」
アリアが王都まで無事に送り届ける。
「メグ。ルーちゃん。アーちゃん。ソル姉。
テラさん。コロちゃん。プリンちゃん......
みんなありがとう!またね!」
さて、新しい街
ワンダーリゾート
本格始動するよ!
ーーーここは教会本部。
「聖女ラフォンテーヌ様!
長旅お疲れ様でございました!」
「長く空けてしまい申し訳ありませんでした」
「リラ様から報告連絡は受けておりましたので
問題ございません。して、噂のダンジョンを
今後どうされるのですか?」
「はい。ワンダーランドは今後、
わが教会の"聖地"として認定いたします!」
「なんと!それほどのダンジョンでしたか!」
「はい。あそこは光魔法を使う精霊が宿り
ダンジョン自体が光魔法を注いでいます。
あれを聖地と言わず 何を聖地としますか」
そこへ
ブーン......ズズズズ......
影の中から
漆黒のドレスに黒いとんがり帽子の
魔女が現れた。
「お、聖女?久しぶりじゃのう?
かかっ!何やら楽しそうではないか?」
「これはアビゲイル様。
実はとても素敵なダンジョンを発見しまして」
「ほう?」
「光魔法を使う精霊が宿ったダンジョンです。
わが教会の聖地として
今後運営しようと思っております。」
「かかっ!良いではないか。
好きにしろ。何かあれば呼べ。
妾はセシルが帰ってきてるので
ワインを呑みに行ってくるぞ
あいつのとこのワインは最高なのじゃ」
「ふふ。はい。アビゲイル様♪」
「......。ほう?
よほど良かったようじゃな?
お前のそんな幸せそうな顔は
初めて見るのう?......かかっ!」
「あらやだ。
アビゲイル様ったら。
ふふふ......」
「......?」
こうして今後
教会の聖地と呼ばれることになる
ワンダーリゾートが誕生することになる。
読んでいただきありがとうございます!
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