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時を越えて



「ワンダーランド中心に街を作る!?」


「ええ。聖女の私としては

何よりも1番は光魔法なのです」


「安定してポーションを供給すること。

こちらのダンジョンのエステ?

とやらを普及していくこと。

これが今回このワンダーランドへの

教会からの委託要望になります。」


「なるほどです。ポーションの絶対数が

足りていないことは理解しています。

それで宝箱にポーションを入れた訳ですし、

スラカプは......そうですね、1度

せっかくなので体験してもらいましょうか......」


「あいよ♪」ぱちん☆

カフェの中にスライムカプセルを転移させる。


リラは転移魔法に驚く。

「詠唱無し?なんと精密な転移......」


「街に関しては即答はしかねますが......

条件など加味して検討させてください」



下着まで脱ぎだそうとした聖女様を

食い止めて修道服を着させるテラ。

「着衣のままご利用できるのであります」


「あらやだえへへ......」


豪快なのか天然なのか......


「魔女さんもせっかくなのでどうぞ〜」


「ありがとうございます......」


スラカプの中からうひょー!と聞こえる


ヨダレを垂らしながら出てきた聖女様。


「なるほどなるほど!

そういうことですか!

光魔法とは主に3パターン。


回復(主に体力の回復)、

治癒、(傷を治す)

状態異常緩和、(毒や麻痺、呪い等の解除)


体のコリやシミ、カサつきなどをすべて

状態異常扱いとして処理しているわけですね!」


「その通りです〜」


「そしてこのスライムを体にフィットして

まとわりつく魔道具状態にできるのは

ダンジョンのメグミ様が作り出しているから、

そして小さい結界をスライムちゃんに張って

コーティングしていると!」


「おお〜♪正解です♪さすが」


「結界を張っているのは受付嬢さんですね」


「そうです♪」


「なるほど、光魔法、ダンジョンスライム、

結界魔法を駆使してこそのエステ!

これは他では真似出来そうにありませんね......」


うーん、見事にどんどん

ネタバレして見破られていく......

でも、もうこれは仕方ないね。

ごまかしようがないや。

相手は光魔法のスペシャリスト。


「もしかして、このダンジョン内に居るならば

どこでも光魔法付与できるのですか?」


「そうですね〜このダンジョン自体が

私の体なので......手は届きますね」


「はわわ〜すごい......!」


聖女様は終始瞳を輝かせながらメグミに

質問を続ける。


「お茶をどうぞっす!」


ハーブティーとパンケーキでおもてなし。


「まぁまぁ!なんて美味しい!」


すっかり聖女様はワンダーランドを

気に入ってくれたようだ。



外の見張りを担当しているのは

ソルとプリンちゃん。


たまに窓からこちらを眺めて

羨ましそうに見ている。

「楽しそうどす......」

「ぷに〜」


「覗いてるのは魔剣の精霊ですね、

気にしなくていいですよ〜♪」


「がーん!」


「魔剣ですか......

あの方も相当なやり手ですよね?」


「ええ。挑戦者達が今最大の目標にしている

第5層を守るボスがあのお方です」


ここはローズマリーがフォロー。


「そうですか......さて、


1番謎だったのは

転移魔道具、結界、幻覚を見せる魔法?

だったのですが......これらを担当しているのが

受付嬢さんなのですよね?」


おっと。踏み込んできた。


「......。」


「こちらでも色々調べてみました。

教会の文献を調べたところ、

過去の勇者候補の中に精霊使いの

魔法使い様がいらっしゃいました。

もう70年以上前になりますが......」


(メグミもうバレてる、人間だった頃のこと。)

(すごいねこの聖女様......。

魔王時代のとこだけ隠せば大丈夫じゃない?)

(......うん。そうする。)


「このお方、過去の魔法使いの中でも

1、2を争う勇者候補様だったと......

そして、魔女狩り事件の時に惜しくも

亡くなられています......」


「......え!魔女狩り事件!?」

リラが反応する。


「この精霊使い様が結界魔法、

転移魔法、幻覚魔法が使えたと記録があります」


「もう70年前のことですよ?!

私もまだ子供だったころ......」

リラが立ち上がる。


「ええ。しかし偶然にしては能力が

重なりすぎています。

別に問い詰めるつもりではありません

そうだとすれば辻褄が合うという

私の仮説にすぎません......」


「......」


「その天才魔法使いと呼ばれた

勇者候補様のお名前が......

【ルイーダ・ヴィンセント】様でございます。

こちらで受付嬢様が【ルーちゃん】と

呼ばれているのも偶然でしょうか......?」


観念したルーちゃん......。


「はは♪すごいね聖女様。わかりました。

白状しますよ♪精霊使いの極意は死の間際に

自分自身が霊体となること。

あの事件で人間としては死にましたが

長い年月をかけて復活したわけです。

自分自身を具現化。そしてダンジョンの精霊、

他の精霊たちも具現化して今ここに居るのです」


聖女のことを全面信頼して

ルーちゃんは自分の身を明かした。

魔王していたことだけは内緒。


メグミも本音を出す。

「ルーちゃんと気ままに

面白い楽しいダンジョンを作って

のんびりできたらいいなと思っていましたが

どうも勘違いではなく本当に

最強ダンジョン扱いされてしまっているので

もうこちらとしても素性を隠しきるのも

そろそろ限界ですね......」


「なんだか問い詰めるような話を

してしまい申し訳ありません。

ですがこのダンジョンのこと......

ぜひ私達教会に力にならせて欲しいのです」


「わかりました。

街のことも前向きに検討します。

ひとつだけ、懸念がありまして......」


「なんでしょう?」


「ルーちゃんは過去のことで教会にどうしても

不安があります。このダンジョンは

私とルーちゃんで始めた物語。

私たちは二人でひとつ。必ずそれだけは

ご理解いただけますように希望します」


「メグミ......」


「わかりました。必ずお約束いたします」





大まかな話はついた。

今後は教会が

このワンダーランドのバックについてくれる。

のんびりやりたかったんだけどなぁ......

まぁ、多少は仕方ないか......♪




「じゃぁ♪飲みに行きますか!」

「メグミ様!いける口ですね!」

なんと、聖女はノリノリ。

「行くぞ〜!」

「わーい!飲むっす〜!」

「やっと呑みいけるんどすか〜♪」

「ぷに〜!」

「クスクス♪」



このあと街で朝まで聖女とメグミ達は

今後の教会、ワンダーランドについて

呑み明かし、語り明かしたという......。










一方


ルーちゃんは70年前の人間だったころの姿を

リラに披露した。


「やっぱり......あの時のお姉ちゃん......」


リラは涙を流しながらルーちゃんに抱きつく。


「......あの時のエルフの娘が、大きくなったね」


「私の命の恩人でございます......!!

救ってくれたのに......

私はあなたに何もできなかった......」


「こちらが攻め入ったんだ。

何も謝ることはないよ」

「しかしあなた様は私たちを

守ってくださいました......!」


「まぁ今こうやって

元気にしてくれているのなら、

それがなによりだよ。

あの時助けた意味があっただけで、

私も救われる......」


「うう......!!」

「リラという名前だったんだね。

立派になったね......

今まで生きていてくれてありがとう......!」


「......お姉ちゃん......!!

ありがとう!会いたかった!!

うわぁぁぁ......!!」


「リラ......こちらこそありがとう......!」














70年の時を越えて


再会した


とある天才魔法少女と


とあるエルフの魔女の


切ない物語があったことは



2人だけの



内緒の物語......。









読んでいただきありがとうございます!


もし少しでも面白いな、

続きが気になるなと

思っていただけましたら

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