マジックブレイカー
「さては!この子の仕業ですわね〜!?」
みんな大嫌い粘液攻撃をランダム化させている
犯人を見抜いたクラリス様。
わかったところでやられているので
叫んでも仕方ないのだが、
クラリス様は感情を抑えることができない。
「ぷに〜」
そんなクラリスをよしよしするプリンちゃん。
「......え!この感覚......!」
スラカプの感覚を思い出したクラリス様は
「プリンちゃん〜怒ってごめんなさい〜!
お持ち帰りさせてくださいまし〜♡」
目をハートにしてプリンちゃんを追いかけ回す。
「ぷに〜!」
そんなリタイヤしたクラリス様たちが
わーわーしているところにいつもの
ローズマリー護衛騎士団が現れる。
バッシュがお互いを紹介しているようだ。
「ローズマリー様!
お目にかかれて光栄でございますわ!
クラリス・ヴェルハイムでございます!」
「ヴェルハイム伯爵令嬢。お噂はかねがね。
バッシュにはとても世話になっている。」
クラリスは女騎士で有名なローズマリーを
とてもリスペクトしている。彼女こそ
クラリスの目指す国を護る貴族女性の
代表のような人物なのである。
そんな中......
「ルー様。メグミ様。あの男......。
騎士団総隊長マッカーサーであります。」
「あーあいつか!見たことあるね♪
城を堕とした時に唯一手こずった相手だよ♪」
「え!ルーちゃんが手こずった!?」
「厄介な技を使うんだよ♪」
「元S級冒険者。冒険者として確固たる実力を
みせ、騎士団に入隊。あっという間に隊長の座に
上り詰めた名実ともにこの国最強の男。」
「死神くんの先代S級冒険者てことか......」
「マッカーサーの持つレアスキルは
"マジックブレイカー"であります。」
「魔法を斬って無効化するスキルだよ♪」
「魔法を斬る!?」
「この世の魔法と呼ばれるものを
直接斬ってしまうスキルであります」
「城に攻め込んだ時に
ルーの幻覚魔法も結界も
斬って打ち消しやがってね♪」
「ほえー!」
「厄介すぎて追い詰めれず
殺し損ねたので逃げられたんだよね〜♪」
それめちゃくちゃ因縁の相手なんじゃ......?
「まぁルーには気づかないだろうから大丈夫♪」
「あのスキルはソルも苦戦するかもですね」
「へー!じゃぁ夢朧も斬っちゃうんだ?」
「そだね♪まぁ防御特化のスキルなので
あいつ自身の火力はたいしたことない。
てことは純粋な剣技の勝負になるだろうね♪」
「それはそれで面白そう!」
「ソルに情報は伝えておきますね」
総隊長を連れてきたローズマリー達の挑戦は
まさにマッカーサー総隊長の無双だった。
仕掛けた罠をことごとく斬って打ち消してしまう
マッカーサー総隊長。
幻覚もトラップも全部打ち消して
ずんずん進む。
まじか......あの総隊長うちの天敵じゃないのか?
第3層の魔法が使えない結界まで
斬って打ち消してしまった。
おいおい......。
こちらのトラップを見事に
なかったことにしてくれる。
ローズマリーたちが前もって情報を出している
のもあるのだろうが、にしてもやり過ぎである。
「ほんとに厄介だね」
「でしょ?」
既にヒーリングワンダースパを堪能してやがる。
「第5層の幻覚パレードも無意味だろうね。
もう出さなくてもいいかも。」
「早々にソルに迎え撃たせよう」
そうして、騎士団は
あっというまに第5層に到着してしまった。
「ここがGATEと噂のエリアか?」
マッカーサーはキョロキョロ周りを見渡す。
GATEとは魔界とこの世界をつなぐ扉。
魔物や魔王がこの世界に来る時に使うと
言われている魔界の入り口。
魔物のスタンピードといえばこのGATEから
というのが定説なのでいつしか冒険者たちから
この第5層にはそんな噂がついていた。
ーーー最強ダンジョンの奥にGATEがあるーーー
「ええ。総隊長。そうなのですが......」
いつもの魔物のパレードが始まらない。
「少し様子がおかしいですね?」
「総隊長に警戒をし始めたのかもです......」
ぽんぽんぽんぽんぽん......♪
快適な和太鼓のメロディ。
そして桜吹雪とともに現れる
黒髪着物の女サムライ。
「ようおいでやす......
えらいめちゃくちゃなスキル使いはって
こちらのトラップなかったことにしはるから
もうさっさとうちの出番らしいどすえ......」
「......ソル。ついに君を倒す時が来た」
「副隊長はんは
うちとの決闘、
諦めはったんどすか?」
「今回はクリア優先だ。悪く思うなよ」
「ええどすな......久しぶりにうちも
ワクワクしてきましたわ......
ほな、
さぁさぁ、皆様方......
やり合いましょうか......!」
ーーーキイン!ーーー
夢朧を防いでしまうマッカーサー。
「あらあら......夢朧止められたんなんか
初めてどすえ......♡」
「全員下がってろ!俺がやる!」
「あらあら騎士団の皆様方、隊長はんに
足手まとい扱いされてはるねんな〜」
「......く!ソル!貴様!!」
「挑発に乗るな!ローズマリー!」
「......!は、はい!」
「あらあら、これはこれは......
隊長はんやり手どすな〜」
無駄なリタイヤを出さないための
マッカーサーの判断。
......剣技だけでなく隊長としても
紛れもなく本物の最強の所業。
嬉しそうに舌なめずりしたソルが本気を出す。
ーーーキイン!キイン!ーーー
お互いのスキルを打ち消しあっているため
純粋な剣技での戦闘になる。
「うおおお!!!」
マッカーサーの剣技もかなりのもの。
メグミとルーちゃんも
モニタールームから熱く観戦!
「ソル頑張れ〜!!」
「わーわー!」
ーーーキイン!ーーー
ソルの伸びる刀すらも
マッカーサーに防がれてしまう。
「秘奥義!夢朧乱れ雪月花!!」
ついにソルが奥の手を繰り出す!
ソルの手の指10本が全て
研ぎ澄まされた刀へ変化し
それぞれ別の角度からマッカーサーを襲う!
夢朧の10連撃!!
手数で押しに来た!
「化物め......!!うおおお!!」
ーーーガキキキキ!ーーー
それを見て武者震いをしたマッカーサー。
10本全てを弾き返したその最強の男の剣は
ついにソルの体を貫いた。
ーーーキインーーー
「あらあら〜......お見事どすえ......」
ソルはその場で崩れ落ちた。
ドサッ
「うおおお!!!勝ったぁあ!!」
「隊長〜!!」
マッカーサーを取り囲む騎士団たち。
「やったやった!!」
「いやぁギリギリだ。紙一重の勝負だった......」
その場で座り込んだマッカーサー。
「うおおお!!」
「マッカーサー隊長〜!!」
【第5層クリアおめでとう〜♪
第6層はエスケープキャニオン!
知識や知恵も必要になりますよ〜頑張ってね♪】
倒れたソルはルーちゃんの転移魔法で
モニタールームへ運ばれた。
「痛いどす〜!」
「お疲れ様大丈夫だよ〜」
メグミの光魔法でソルの傷は一瞬で完治する。
「ご苦労さま♪休憩しな♪」
「負けてしもうたわ〜堪忍どすえ〜......」
「どんまい〜♪」
「すごい!ソルに勝つなんて隊長厄介だね〜」
ついにソルを打ち破り
第6層へ到着した騎士団一行。
待ち受けるのは謎解き脱出エリア!
「やっと♪あーしの出番じゃん☆」
読んでいただきありがとうございます!
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続きが気になるなと
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