ワンダーランドの新しい仲間
「ようお越しやす......
うちの名はソル。
この第5層のボスどすえ。
さあさあ......皆様方
やりあいましょうか......!」
「これが噂の女サムライか」
「初の第5層クリアは俺たちがきめる!」
「勝てばエミリア冒険譚増版よ!」
エミリアが魔法で防御壁を展開する
「うおお!」
バーディーが突進する!
ズババ!
ガクッ
崩れ落ちるバーディー。
ドサッ
「ええ夢......見ておくれやす......」
「なっ!?バーディー!!」
「え!今の技!!」
「やはり......噂は本当だったか」
「どういうこと?ローランド!?」
「あれから死神ザインはこのダンジョンに
向かったあと消息を絶っている......。
やはりここで死神ザインは敗れ、
あの伝説の妖刀をこの女サムライに
奪われたのだとしたら、全てが繋がる」
「クスクス......まぁ厳密に言うと
少し違いますのやけど......
まぁ、そういう認識でよろしいですわ」
「エミリア!とにかく近づくな!
遠距離をたもつぞ!」
「わかったわ!」
ローランドは剣に風魔法を付与し、斬撃を飛ばす
「疾風斬!」
ズババ!!
キイン!
「あらあら〜怖いどすえ......
斬撃飛ばしはるんですか......」
なんなく受け止められる
「ウインドカッター!」
エミリアの風魔法!
同じく風の斬撃が舞う!
「ウォータープール!」
ソルの足元に水魔法を放ち動きを封じる!
「あらあら〜動けませんね〜?」
「何の因果か
死神ザインとやりあった経験が
まさか活きるとはな......
あいつの攻撃は近づかなければ当たらない。
間合いに入らず距離をたもてば勝てる!」
ローランドとエミリアの風魔法攻撃が
ソルを襲う!
「クスクス......うちの刀が届かんと
思うてますんやね〜」
「ウインドブレス!」
ブォォォォ!!
さらに突風で動けなくする
「あの程度の男と同じや思われるのは
少し癪なので、本気でいきますさかい
堪忍な......」
刀を構えたソル。
「この届かん思うてはる
刀は妖刀ではありまへんえ。
なんせ
うち自身が妖刀やさかいな......」
「疾風斬!」
「夢朧!」
ズババ!!
「......なんだと......刀身が......」
ソルのもつ刀は
その刀自体が何十メートルにも
伸びてローランドを貫いた。
「嘘でしょ......刀が伸びた......?」
そのままその伸びた刀をエミリアにむけて
薙ぎ払う。
「きゃあああ!!」
ズババ!!
ドサッ
ドサッ......
「......ええ夢......見ておくれやす......」
「おかえり〜♪」
敗れたローランド達。
「くそ!物理的に刀が伸びるって
どういうことだ!」
「魔法なのかしら......?」
「やはり死神の妖刀......?」
「ああ。ルーちゃんは教えてくれないが
ほぼ間違いないだろうな......」
「でも記事にはできるわ!書き起こさなきゃ!」
退散するローランド一行。
「またのチャレンジお待ちしてま〜す♪」
モニタールームでは
「メグミはん〜着物少し斬られてもうた〜
怖かったどすえ〜♡」
「まぁ大丈夫?怪我してない?よしよし......」
「またすぐイチャイチャしてる!」
「ルーはん意地悪やわ〜
今うち仕事してきましたやん〜」
「もう!」
「怪我してるぷに?」
プリンちゃんがソルをそっと撫でる。
「あーん♡プリンちゃん〜最高どす〜」
プリンと命名されたこのスライムは
見事に進化を遂げて
半透明の人型のゲル状の女の子になり、
ワンダーランドの至る所に出没する。
彼女の役割は
マスコットペット枠としてだけではなく
みんな大嫌いな粘液トラップを発動させる役。
なんでも体内に吸収して食べてしまうので
カフェやダンジョン内の清掃担当。
さらには第4層ヒーリングワンダースパにある
スライムカプセルのスライムでもあるのだ。
歩くエステスライムとしてみんなを癒す担当まで
してくれるとんでも便利スライムとして
一躍みんなのアイドルとなっていた。
「プリンちゃん〜
こぼれたドリンク掃除して欲しいっす〜!」
「ぷに〜」
掃除に向かったプリンちゃん。
「プリンちゃんありがとうっす!
なんか困ったらこのコロ先輩に
なんでも聞くっすよ〜!」
「ぷに〜」
後輩の面倒見るっす!などと言い
お世話に奮闘するコロちゃんが
これまた健気で可愛いのよね。
ローズマリー副隊長がプリンちゃんを見て
「この子!まさかあのスライムカプセルと
同じ性質なのか!?」
「いえ、第4層のスラカプ本体の方が
効果は圧倒的に高いのであります。
この子は本体と比べると
およそ10分の1ほどのエステ効果であります」
「それでもたいしたもんだ......」
「ぷに〜」
ローズマリー副隊長の肩を撫でるプリンちゃん。
「おお♪気持ちいい♪」
プリンちゃんに癒される副隊長。
「も......お持ち帰りしたいな.....」
ボソッと副隊長が漏らした言葉を
テラは聞き逃さない。
「ダメであります」
「わ!冗談だよ!メイドさん!」
「クスクス」
「コロの自慢の後輩っすよ!」
「ぷに〜」
「ありがとう、今日こそソルを、倒す!」
気合いを入れるローズマリー。
「あらあら〜隊長はん〜、
また第5層でお待ちしてますね〜」
カフェ・テラコッタに突然現れるソルの姉さん。
ガタガタ!!
うわぁ!!
「えー!!」
「ソル!なんでカフェに!!!??」
「嫌やわぁ、うちかてお茶くらいしますさかい」
「まじか!!」
「フラットだな......」
「たまにはお茶しまひょか〜」
なぜかローズマリー護衛部隊と一緒に
お茶をしだしたプリンちゃんとソルの姉さん。
「妙な光景だけど面白いですわ」
今日の担当護衛の貴族婦人も
それを見て楽しんでいる。
「さきほどの冒険者のお兄はん達も
頑張ってはりましたよ〜」
「たしかエミリア冒険譚のメンバーだな......」
「斬撃飛ばしてくるタイプで怖かったどすえ〜」
「......はは。
まさか、ソル殿とお茶をすることになるとは
まったく拍子抜けだな」
「このスライムちゃん気持ちいいですわ〜」
貴族婦人にぷにぷに触られてるプリンちゃん。
「第4層にたどり着ければ、
この子の10倍気持ちいいエステが
待っているのであります」
「なんと!ぜひお願いしますわ!」
興奮しちゃう貴族婦人。
モニタールームからくすくすと
カフェの様子を眺める
メグミとルーちゃん。
「ねぇメグミ〜♪
1層と2層が、だいぶ拡大されて
ルーが他のことあまりできなくなってるからさ」
ルーちゃんの提案。
「お手伝いもう1人作っていい?」
「どうするの?」
「もう1人精霊を具現化する♪」
「まだいけるの?!」
「もう、これで魔力的には限界かな。
実際ルー自身も、メグミも、テラもソルも
全部具現化魔法をかけ続けてる状態なので
あと1人までがMAXだね。
まぁでも第1層と第2層の演出関係の仕事を
任せれたら物理的にだいぶ楽になるからさ♪」
「そかそか!ルーちゃんが大丈夫なら!」
ルーちゃんはそんなこと言ってるが
本心はソルが自由にフラフラしてるのを見て
嫉妬から自分も時間を作って
メグミとイチャイチャするために
提案しているのは内緒なのである。
「演出メインなら大気の精霊。風の妖精だね♪」
ルーちゃんはまた具現化魔法を発動する。
「メグミまたイメージしてみて♪」
「うんうん!風の妖精といえばもう
イメージは決まってるわ!」
ぽわわーん......
金髪ロングヘアを1つにまとめたポニーテール。
七色の喋の羽の生えたスタイル。
フリフリのミニスカートに素足。
まさに、妖精の姿をした大気の精霊が現れる。
「可愛い〜♪」
この世の大気。
空気そのものであり。
風であり、気温であり、
音と共に空の彼方まで。
全てを司る伝説級の
大気の精霊。
それらが具現化された
なんとも神秘的な
神々しい姿。
これが風の妖精。
その新しい仲間は
私たちにむかって
アリアと名乗った。
ただ少し
妙な口調で。
「チィーッス!あーしアリア!よろしくね〜☆」
......。
......。
ギャルだぁぁぁぁ!!!!
読んでいただきありがとうございます!
もし少しでも面白いな、
続きが気になるなと
思っていただけましたら
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