表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

17/28

妖刀朧丸



5日連続ダンジョンに来た副隊長一行。



【第2層クリアおめでとう〜♪

第3層はアスレチック・オン・ザ・マッスル!

魔法が制限される結界か張られていますよ〜

肉体を駆使してクリアを目指してね♪】


「第3層きたー!!」

「やりましたわ〜!」


騎士側4人で魔法使い2人と貴族母娘2人を

背中に担いでクリアする作戦のようだ。

これはバッシュの入れ知恵だね〜


そしてついに......


【第3層クリアおめでとう〜♪

第4層はヒーリングワンダースパ!

ここは回復ゾーンです〜ゆっくり休んでね〜♪】


ついに副隊長一行は5日目にして

第4層にたどり着く。


「わぁぁ!」

「やったやった!」

「噂のエステですわー!」

「ローズマリー副隊長おめでとうございます!」

「5日もかかってしまったが......

なんとかなってよかった......」

「みんなのおかげです!ありがとう!」

貴族母娘は我先にと

スライムカプセルに飛び込んでいく。





メグミとルーちゃんはニコニコと

副隊長一行を眺める。

「よかったね〜♪」

「うんうん......!

ゆっくりくつろいでいってほしいね!」

成長した子供たちを見るような目で

ほんわかしているメグミ。

それを横目で見てニコニコしているルーちゃん。


散々第4層で癒された副隊長一行は

第5層に挑戦することなく満足してリタイヤ。


「おかえり〜♪」


古傷だらけだった副隊長の身体は

潤いつやつやの美肌になっており、

貴族母娘はサラサラ&ぷるぷるお肌に

歓喜の声をあげている。


「ルーちゃんありがとう!

第5層はまた改めてチャレンジさせてもらうよ」


「はーい♪またのチャレンジ

お待ちしてま〜す♪」


副隊長達を見送ったルーちゃん。







さーて明日明後日は休みだ〜

片付けたらみんなで飲みに行こう〜♪

わいわい♪やんややんや♪




そんなせっかくの楽しい雰囲気のところに

来訪者が現れるーーー



カフェの入口を片付けている

コロの後ろに1人の男......


「あ、すいません〜今日はもう終わりっす〜!」

「......ここが噂のダンジョンか......?」


「また今度お願いするっす〜!」

「......ここに最強の者がいると聞いて来たのだ」


「最強の者?最強のダンジョンとは

呼ばれてるらしいっすけどね〜?」

「獣人......とぼけてないで主を呼んでこい」


「だから今日はもう、終わりっすよ〜!」

すっとぼけているうさぎの獣人に

痺れを切らしたその男は

禍々しい雰囲気を放つ妖刀に手をかけた。


「お兄さ〜ん♪何かな〜?」


殺気に気づいたダンジョンの受付嬢が

男のすぐ横にいつの間にか現れる。


「......貴様が主か?」

「ルーはただのダンジョンの受付嬢ですよ〜♪」

「ダンジョンに用はない。

ここに最強の者がいると聞いてきた。

拙者はS級冒険者死神ザイン。

この国で最強の者、ただ1人につけられる称号が

このS級という称号......

この称号をかけて勝負を挑みに来た。」


「はて?何か勘違いしてるみたいですけど〜

うちには可愛い獣人とメイドと受付嬢しか

いませんよ〜♪」

「とぼけるな。

わからないとでも思っているのか?」


こいつ問答無用でやる気だな......。

「ルーちゃん殺しちゃだめよ〜」

メグミの声が聞こえる。

こんだけ殺気ムンムンで来られてるのに

それでも殺すなとはメグミは甘ちゃんだなぁ......

「はーい♪」ルーちゃんは呆れ顔で応える。


「あの剣は妖刀、朧丸おぼろまる

古の魔剣とも呼ばれる

魂と肉体を切断する特殊な刀。

あれに斬られると意識を保てないので

気を失います。

そのあとゆっくり物理的に殺すという流れです。

物理的に防ぎようがない攻撃で厄介であります」

「本体は?」

「本体は普通の人間。あの妖刀のおかげで

S級冒険者として名を馳せています。」


ルーちゃんの横でテラが得意の鑑定スキルで

相手の素性をルーちゃんに伝えている。

「厄介なのは刀の方だけだね♪」

「はい。ルー様のお手をわずらわせるほどの

こともありません」

それだけ言うとテラは前に出た。


「......丸聞こえだぞ!ふざけるな!

普通はコソコソ喋るものであろう!?」


「そうですか......では聞かなかったことに

して欲しいのであります」


「......!貴様!!」


「くく♪テラあんまり虐めてやるなよ?」

ルーちゃんはニヤリと

魔王時代の面影を含んだ笑みを浮かべる。


「人間も魔物も......ゴーレムといえど!

この朧丸で斬れなかったものはない!」


問答無用でザインは

テラとルーちゃんに斬りかかる。

ズババ!

ズババ!


「わー!テラ!ルーちゃん!」

コロはびっくりして叫ぶ。


「......ぬしさまっ!」

「大丈夫よ〜コロちゃんはさがってて〜」

メグミはコロに下がるように指示。


「......」

「......」

「......?」


「......え?」


「......私にそんなものは効かないのであります」


「馬鹿な!?」


何度もテラとルーちゃんに斬りかかるザイン。

ズババ!

ズババ!


「残念だったね死神くん?

そもそも魂だけの存在である

ルーたちには引き離す肉体が......ない♪」


精霊と概念であり、元々肉体のない

この2人に対してこの妖刀は無力であった。


「嘘だろ......肉体が......ない......?

人間でも魔物でも......貴様も

ゴーレムじゃないのか......?

まさか......妖精......」


「......アースクエイク!」

ゴゴゴゴゴ......!!

テラの放った土魔法は地面を引き裂き、

奈落の底へ死神をいざなう。


足元の地面が無くなったザインは

そのまま亀裂に引きずり込まれる。


「うわあああ!!」


かろうじてぶら下がったザインは為す術なく

降伏する。


「......参った!勘弁してくれ!!」


妖刀の能力が効かなければもはやこの男に

対抗する術はなかった。


「メグミ〜♪どうする〜?」

「だめよ殺しちゃ」

「でもこいつ、帰したら色んな人殺すよ?

すでに相当な人数を殺してる」

「えーまじ?」

「今こいつを殺さない選択をすれば

その分今後こいつに殺される人が

量産されるよ〜♪」

「うーん、じゃぁその刀を没収〜」

「は〜い♪」


ぱちん☆

と、指を鳴らしたルーちゃん。

転移魔法で妖刀朧丸はルーちゃんの手の中に。


「テラ〜助けてあげて〜」

「マスターかしこまりました」

亀裂に飲み込まれそうだったザインはテラに

よって助けられる。


「......転移魔法.....?嘘だろ?

一体何者なんだお前ら......」

「死神くんに教えることは何も無いよ♪

こんな危ない刀は没収です♪

とっととお帰りくださ~い♪」


「そ、そんな......」


「......おい、勘違いするなよ?貴様。

マスターのご慈悲で

生かしておいてやってるだけであります......!」


「......ひっ!!」


テラのあまりにも冷たいその言葉は死神を

恐怖のどん底におとしいれる。



妖刀を没収され逃げ出した

この元最強の男は

今後この世界で活躍することは

二度となかったという......。






「テラの鑑定スキルってすごいね!

なんでもわかっちゃうのね!」

「マスターの恥ずかしい過去までも

見れるのであります」

「わー!やめなさいテラ!!」

「わーい!コロもみたーい♪」

「クスクス♪」


「S級冒険者って、この国で1番強いんだよね?

テラ普通に圧勝だったよね?」


今回ルーちゃんは手を出していない。

テラだけで充分圧倒してしまった。


「まぁ相性の問題もありますが、

あいつはこの刀の特殊能力のおかげで

S級になってるだけでしたので......」


大地の精霊の力を改めて思い知ったメグミ。

ごめん私、テラのこと舐めてたよ......。

鑑定して、分身できて、地面引き裂いて......


あなためちゃくちゃ強いのね......。


「ルー様には到底勝てないのであります」

「まじか、ルーちゃんてすごいのね......」

「ルーは元魔王だよ?メグミは

何をいまさら言うのさ♪あはは♪」


......なんだかすみません。


「刀どうする?地中深くにでも封印しちゃう?」

「......いや、これ、使えるかも?」

「具現化できるよ〜♪してみようか?」

「おー!ルーちゃんお願い〜」


ルーちゃんは妖刀朧丸に具現化の魔法をかけた。


その妖刀は綺麗な黒髪和風着物の

お姉さんに具現化された。


自分の姿に驚きながら

そのお姉さんは喋りだした。

「......うち、人の形になってもうたどすえ?」

「わー!京都弁だ!」


「......お姉さん方......えらいお強いどすなぁ?

うちを扱った剣士があない簡単に負けるとは

何百年ぶりのことかわかりまへんわ〜」




妖刀朧丸はなんと!


京都弁で喋る

小粋なお姉さんになってしまった......!















読んでいただきありがとうございます!


もし少しでも面白いな、

続きが気になるなと

思っていただけましたら

下の評価

☆☆☆☆☆

ブックマーク感想など

よろしくお願いします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ