開業♪カフェ・テラコッタ
本日は土曜日。
ワンダーランドは定休日です♪
メグミとルーちゃんは今日は
新たな企画に向けて会議中。
第4層ヒーリングワンダースパの
宣伝のおかげでワンダーランドは日々大盛況。
入口は人で溢れ、大混雑。
ダンジョンはひっきりなしに稼働。
正直なところ手が回らなくなってきていた。
「待合室をしっかり作りたいのよね」
「もう待機中の冒険者たちの
お喋りの相手もそろそろ限界よ〜」
ルーちゃんの受付の負担がかなり大きい。
待合室を入口に増設。初見の冒険者などは
待ち時間が長すぎて帰るパターンも実際あるので
とりあえずここに入ってもらいたい。
......いや、まてよ?
どうせならここにカフェを作っちゃえば
商売になるじゃない。人で溢れてるんだし。
待合室をカフェに変更して設計してみる。
ダンジョン造りにも慣れてきたもので
すぐに可愛いカフェを入口に増設完了。
あとはスタッフなのだが......。
「メグミ〜♪魔物に名前を付けて
ランクアップさせてみるのはどうかな?」
「ん、前に何かそんな話をしてたよね?」
「魔物に上位の魔物が名前を付けるとね、
ランクアップして知能が付くことがあるの♪」
メグミのダンジョンは今や5層まで拡張され、
かなりの規模にはなったが
唯一あまり増やせれていないのが魔物。
メグミの体から出せる魔物は現在、
スライム、ホーンラビット、
ゴブリン、ジャイアントバット、
この4種類で全部初級の魔物。
この4種に関しては何体でも
ダンジョンに出せるが所詮初級の魔物なので
冒険者達に簡単に倒されてしまう。
魔物も無駄死にさせるのが好きではないので
あまりダンジョンに出していなかったのだが
固有名を付けて成功すれば別枠で
雑用くらいは出来るかもしれないということだ。
試しにやってみよう〜♪
メグミは迷わずホーンラビットという
ツノのあるうさぎを召喚した。
「名前つけるならやっぱ可愛い
ふわふわもふもふのうさぎちゃんだよね〜」
「この魔物達はメグミが主だから
メグミが名前をつけてあげてみて〜♪」
「よし、この子はなんかコロコロしてるから
コロに命名します!コロちゃ〜ん
あなたは今日からコロちゃんですよ〜」
命名されたうさぎは光り輝き
みるみる大きくなっていく。
あっという間に私たちと同じ大きさにまで
成長し、そのまま人の姿に変化
コロちゃんはうさぎの獣人と化した。
「やった〜!可愛い!獣人だ〜」
「おぉ〜♪一発成功♪さすがメグミ〜♪」
「ぬしさまっ!命名ありがとうございます!
コロっす!よろしくお願いしますっ!」
白いフワフワの毛並みに片方垂れたうさ耳。
人としての可愛い女の子の体のスタイルもあり、
なんとも魅力的な獣人を
誕生させることに大成功した。
「やったやった♪」
この子にカフェの接客をさせれば
これまた大人気の看板娘になるぞ♪
「メグミ任せて♪こっちでもやってみる」
ルーちゃんは詠唱をはじめ
またあの伝説級の魔法を発動する。
「このダンジョンの基盤になってる大地。
そこに宿る精霊を具現化させる♪」
ふんわりと人型の何かが現れる。
「メグミ〜♪希望の見た目があれば
イメージしてみて〜」
「おお!ルーちゃん精霊の見た目まで
カスタマイズできるのね?あなた最高よ〜♡」
大地なので、土、石、草木を基盤にした
人型アンドロイドをイメージ。
「アンドロイド?あ、ゴーレムてことね?」
「そうそう、いけるかな?」
「こんな感じかな?♪」
真っ白な石の色の肌。髪の毛は草木の緑。
土色の瞳。ピンクの花飾りを髪へ。
メグミのイメージした
アンドロイドぽい女の子が具現化された。
「私は土の精霊テラであります。
以後お見知り置きを。」
「ルーちゃん最高!可愛いすぎるぅ♡」
テラにはメイドの衣装を着させる。
この子にお紅茶や軽食を作らせよう。
そしてうさぎの獣人コロにはもちろん!
ウェイトレスとしての定番!!
バニーガールの衣装を着させるのです!
「か、完璧だ......☆」
テラは綺麗なお姉さん風のメイド。
天真爛漫なナイスボディのバニーガールのコロ。
自分で作っておいてなんだが、
私はすでにヨダレを垂らしている。もはや
ダンジョンに入らずにこのカフェを気に入って
くつろぐだけの冒険者が現れるのは間違いない。
カフェだけでも確実に商売が成り立つことが
容易に想像できる。
カフェで出す用のお紅茶や食材の買い出しに
街へ出発することに。
いつも飲んだくれてるコスプレ美少女達と
バレないように変装して街へ。
気軽に呑みに行けなくなるのは嫌なので
そこは徹底する。
まずはテラとコロを連れて街のカフェに入り
ウチでこういう仕事をしてもらうよと説明。
続いて食材や備品を買って例のごとく
ルーちゃんがワンダーランドへ転移させて
ひと仕事完了。
ついでに4人で仲良くご飯を食べる。
テラもいくつか魔法が使えるようで
甘いものを好きに食べさせてあげた。
さすが精霊さん。ちなみに具現化された
精霊さんのことを【妖精】と呼ぶらしい。
コロは魔法は使えない。
少し腕力が人よりあるかな程度で
戦闘能力も低いけれど
ウェイトレスとしてはこの上ない
ビジュアルなので全く問題なし。
あとはゆっくりカフェのやり方を教えれば
ばっちりだね♪
ダンジョン側に関しては人が増えたとは言っても
第3層まで行くのは1日1組あるかどうかなので
第1層と第2層を人数が増えてもいけるように
拡張すればこちらはそこまで手が増えなくても
おそらくまだ大丈夫。
ワンダーランドに帰った私たち。
新しく誕生した仲間に私は嬉しくなり
イチャイチャ全開に。
テラに膝枕をしてもらい
コロは添い寝してもふもふしまくる。
「うひょー!なんて幸せなんだ♪」
モフモフ♡
モフモフ♡
「ぬしさまっ!えへへ〜♡」
浮かれてた私はルーちゃんが
睨んでいることに気づかない。
「メグミ様......
ルー様のご機嫌が悪いのであります。」
「......はへ?」
「メ〜グ〜ミ〜!!!」
ぼわわーんっ!
ルーちゃんを差し置いてイチャイチャしたら
嫉妬にかられたルーちゃんから
具現化の魔法を解かれてしまい
私とテラは肉体がなくなり
コロは一人で転げ落ちる。
「わぁっ!ぬしさまっ!?」
「ルーちゃんごめん〜!!」
「......メグミのばかっ!」
「ルーちゃんも一緒にイチャイチャしよ?」
「......むー!!!」
こんな拗ねてるルーちゃん初めて見た。
むしろそんなルーちゃんが反則級に可愛いよ。
「ルーちゃん〜許して〜具現化して〜♪」
なんとか機嫌を直したルーちゃんはテラは放置。
私だけ具現化してくれた。
「ルーちゃんごめんね?」
「......むー」
黙って私に抱きついて
顔をうずめてくるルーちゃん。
可愛すぎる。一生守るよ。愛してる。
うん。
そうだよね。
この子だけは怒らしちゃいけないの
忘れちゃいけないね......。
さあ、というわけで!
来週からは
第2層までを大きく拡張して、
入口にカフェを併設させた
わがワンダーランドを
ぜひぜひ、よろしくお願いします♪
そして!
カフェの名前は
みんなで決めました!
ようこそ!【カフェ・テラコッタ】へ♪
読んでいただきありがとうございます!
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