↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
テイマー忍者 〜ソロ忍者は従魔と共に駆け回る〜  作者: 花屋敷


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
384/431

美味しい金策

 次の日の午後、俺はタロウに乗ってNMがいるメサに移動した。入り口から中に入ったところでリンネが言った。


「奥に昨日やっつけた、でっかい木偶の坊のクマさんがいるのです」


 いるんだ。やっぱりリポップ時間の調整が入ったんだろうな。


 準備をして奥に進むと昨日と同じNMがいた。


「ぶっ倒すぞ」


「ガウ」


「やってやるのです」


 2度目もそれほど危ない場面もなく倒すことができた。討伐時間は20分40秒と昨日よりも少し早くなった。慣れたからかな。


 ドロップはこうなった。


・500,000ベニー

・神魂石(全6種類+4個)

・大地のパラディン

・大地の靴 (全ジョブ)

・スローターワイルドベアの牙


 大地の加護はなかったが、その代わりに神魂石が10個に増えている。


 洞窟の入り口からクラリアに通話をすると、オアシスの街の自宅で待っているという。俺はその場から転移の腕輪で飛んだ。


「ドロップ品は固定ってことでいいかもね」


「今まで武器は出ていたが、盾は多くない。こうして強い盾がドロップするとパラディンをしているプレイヤーのモチベが上がるだろう」


 庭にはいつもの4人がいる。今日の午後NM戦をすると言っていたので午後の活動を中止して俺からの連絡を待っていたそうだ。


 彼らは大地の盾を2つと大地の靴を買い取るので、この2つの装備品の店の買取価格を調べると言った。


「NM戦をもっとやって装備を取ってこようか。盾ならクランのいつもの4パーティ分かそれ以上あれば役に立つだろうし、靴だっていくらあってもいいだろう?」


 こっちは金は入るし、経験値も入る。それにクランに売れば金策にもなる。三方よしなんだよな。いや、神魂石も入るから四方よしだな。いずれあのNM戦も雪原のフィールドNM戦と同じ様に混雑するかもしれない。取れる時に取っておいた方がいいんじゃないかな。


「主にお任せすると安心なのです。皆も強くなり主はウハウハになる。皆ハッピーなのです」


 庭で遊んでいたリンネが俺の膝の上にジャンプして乗るといきなりミーアキャットポーズになって4人に言ったぞ。


「じゃあタクがウハウハになる様にお願いしようかな」


 クラリアが言った。


「問題ないのです。タロウとクルミとリンネが主のお手伝いをして、でっかい木偶の坊のクマさんを倒しまくってやるのです」


「タク、リンネはああ言っているが任せていいのか?」


「もちろん。こっちにも十分にメリットがある話だよ」


 彼らは加護は欲しいのでレベルを上げてから挑戦するという。雪の加護と装備で今の彼らは実質159レベル+2かその少し上のレベルだろう。大地の盾や大地の靴があれば戦力の底上げにもなる。今で実質7か8レベル差だけどそれ以上に差が縮まる。さらに装備を充実させるとエリアボス戦でも効いてくるよな。


 話が終わって俺たちは皆で街の中のアイテム屋に顔を出した。大地の盾の買取価格は560万。定価は700万ベニー、そして大地の靴は買取価格が320万、定価400万だった。


「いい値段設定しているよ」


 定価の9割で売ることで話がついた。 


 彼らと別れた後、早速強化屋で大地の靴を12段階強化したよ。強化屋の責任者のラムズさんが担当をしてくれた。


「また強くなったな」


「ありがとうございます」


 翌日から俺と従魔はメサの洞窟に張り付いた。畑仕事をしたらオアシスの街から移動して洞窟でクマ退治だ。調べたらリポップ時間は討伐後2時間だった。そこは雪原のNMらと合わせている。NMが湧くまでの間は周辺の魔獣退治で時間が潰せるし経験値も入る。ライバルがいないので自分たちのペースでできるよ。


 ドロップ品については大地の盾よりも大地の靴の方が数が必要だ。できれば20個、つまりあと19戦する必要がある。毎日午後から2戦、これを10日間繰り返した俺たちは靴を20個ゲットすることができた、その間にレベルが2つ上がって160になったよ。クランの連中はこの2週間で162になっていた。160になった時に従魔達に変化はなかった。でもレベルアップ分は強くなっているからそれでOKだよ。


 このNM退治で大量のベニーが手に入った。勝利して入るベニーが1,000万ほど、アイテムをクランに売った代金が盾が8つで5,040万、靴は20個で7,200万。1億ベニー以上の金策になった。しかも神魂石もがっつりゲットした。盾はクランがそれぞれ4つずつ買ってくれた。他のメンバー用だそうだ。それでもまだ盾と牙が余っていて端末に入ってるよ。クランの連中は店売りしたら?と言うがそれこそお金に困っていないのでキープ、持っておくことにした。端末にはまだまだ余裕があるし。


「主、がっぽり儲けてウハウハなのです」


「それは間違い無いぞ。お前たちが頑張ってくれたおかげだよ」


 そう言って3体の従魔はもちろん。いつも留守番してくれているランとリーファもしっかりと撫でてあげた。


 2週間のNM討伐期間が終わったので、いつものルーティーンに戻そうとしたけど、その前に焼き物を作り溜めしないといけない。なので2日程は外に出ず、ずっと自宅の工房にこもっていた俺。その結果バザール用の焼き物をかなり用意することができた。数を作ってきたので品質は安定するし、要領がよくなって制作の時間も短くなった。


 引きこもり2日目の夕方に自宅に4人がやってきた。


「盾と靴の強化が終わってね、今日外で活動したが全然違うな」


 お茶を飲んだスタンリーが言った。隣でトミーやマリア、クラリアも歴然とした差を感じたと言っている。


「靴の強化は今までなかったからな。あと大地の盾を持ったパラディンがめちゃくちゃ楽になったと言っている。靴と盾でまた固くなったよ」


「それはよかったじゃない」


 盾が安定するのは大事だよな。


 彼らは今は163、164のワイルドベアを相手に経験値を稼ぎながら北上しているそうだ。


「タクがメサの洞窟の中にいるNMを見つけたから東西の山裾には無いかもしれないけど、一応探しているのよ。印章NN戦のフィールドがある可能性もあるしね」


 確かに。この前の雪原のエリアだとフィールドNMと印章NMの両方がいたしな。場所を聞いたら俺がNM戦をやっているメサよりも北を探索しているそうだ。


「そろそろセーフゾーン、あるいはそれに相当する何かがあるんじゃないかなと毎日探しているよ」


 そう言ったスタンリー。情報クランと攻略クランが協力しあって東西の山裾を探索しつつ北上を続けるそうだ。


 メサにいるNMの情報はまだ公開していないそうだ。


「まだオアシスの街に他のプレイヤーが来ていないしね。できればこっちが170になってNMに挑戦して勝利した後で公開したいのよ。でもそこら辺は様子を見ながらになりそう」


 情報公開のタイミングや内容については情報クランにいつもお任せしている俺。こっちは彼らに情報を提供し、その対価をもらうだけだ。トミーとクラリアからは公開が遅れると情報料の支払いが遅くなるので申し訳ないと言われたけど、全然問題ないね。


「主は今ウハウハなのです。がっぽり儲けたのでゆっくりでいいのです」


 リンネが代わりに言ってくれた。


「俺たちから数千万入金があるしな」


「はいなのです。毎度あり、なのです」


 リンネのこの言葉に皆が笑ったよ。


「それでタクはこれからどう動くつもりなんだい?」


 ひとしきり笑った後でトミーが聞いてきた。


「こっちは明日の午後からセーフゾーンから北上するよ」


 すでに2つのクランの方が北に進んでいる。俺たちはまだメサ周辺のレベル160の熊を相手にしているところだ。急ぐ必要もないけど北に進むタイミングではある。


 適宜情報を交換しようと確認してお開きになった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。