↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
断罪された無価値な令嬢は、僻地のお屋敷で静かに暮らしたい─世界があなたの敵になるなら、私たちがこの世界を滅ぼします─  作者: 魂の重戦車ライター


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
13/19

第三十七章:アリシアVS剣聖ガランド戦パート1

突然始まるガランドとアリシアの死闘。

二人はどうなってしまうのか……

突然練習試合を超えた殺し合いが今始める

ガランドは孫相手でも容赦しない。

軽い練習がどうしてこうなった……

いったいシアンはどこで何をしてるのか。


「ほう!」

「今の奥義を受け止めるか!」

ガランドは容赦なく、

アリシアに対して、

踏み込み妖刀を叩き込む。


「っ……」

アリシアは回避できず、

聖剣でガードして、

受け止めるのが精一杯である。


(大丈夫か?)

(あのジジイは……)

(洗脳でもされておるのか……)

アスタロテは心配と疑問を感じていた。


「まだ隠し球があるだろう?」

「焦らす必要は無い!!!」

ガランドは再び、

別の大技の準備をする。


「触手使えるかな……」

アリシアはアスタロテに相談するが……

(燃やされそうじゃな……)

(あと鎧を着てなかったら……)

(即死じゃ)


「よそ見しておる場合か?」

妖刀を地面に突き刺し、

引きずると地面から、

五つの巨大な火柱が、

再びふき上がった。


「来るわ……」

アリシアめがけて、

複数の火柱が迫ってくる。


(鎧に込めた魔力を使うんじゃ!)

(そうしないと……)

(あのジジイには勝てんぞ……)


「吸収できるのかな……」

アリシアはダメ元で、

鱗の部分を触るが……


(いけるはずじゃ!)

なんと火柱を全て吸収できた。


「もしかしたら……」

「ギリギリ勝てるかな……」


(数千回死ねばできるじゃろう……)

(あのジジイは次元が違うぞ……)


「わかってるわ……」

アリシアは何とか、

体勢を立て直した。


「ほう……」

「なかなかに良い鎧だな」

ガランドは作り手に感心している。

新たな大技をまた準備していく。


「ドワーフに作って貰ったの!」


「そうじゃったか!」

「どこまで耐えられるか見物だな!」

ガランドは孫相手に、

血がたぎってきたようだ。


「アリシアよ!」

「行くぞ!」

ガランドは大弓を取り出して、

素早く四連射する。


「くっ……」

アリシアは何とか一発、二発目を、

ステップで回避できたが……

三発、四発目は聖剣で、

弾くのがやっとであった。


「やるではないか!」

「まだじゃ!」

ガランドは大弓の特大矢による強射を放った後に、

妖刀に持ち替えて急接近してくる。


「フン!」

出の早い五連続の上段、中段、下段切りを行う。


「くぅ……」

対処が間に合わず、

アリシアは屋敷の壁まで、

弾き飛ばされてしまう。


(まずいぞ)

(このままではじり貧だ)

(奥の手を使うか……)

アスタロテは思案する。


「何か良い方法が?」

ついに触手を出すアリシア。


(余の五千年の戦闘経験や知識を……)

(記憶として共有する)


「反動で頭吹っ飛ばない?」


(大丈夫じゃ)

(余を信じてくれるか?)


「もちろん!」

(あと数分だけ持ちこたえてくれ……)

「わかったわ」


アスタロテの共有まで、

耐える作戦に変更した。

さっそく共有の準備にかかる。


「どうした!アリシア!」

「独り言が多いぞ!」

「そんなに余裕なのか?」


ガランドは隙を与えず、

妖刀の力を再び解放。

五つ以上の火柱と飛ぶ刃を放ってくる。


「さっきより数が多い……」

熱耐性が高い鎧のおかげで、

ギリギリなんとか耐えれていた。


(もう少しじゃ……)

(耐えてくれ……)

アスタロテは大急ぎで準備する。


「もうお終いかのう?」

「その触手を使って、」

「わしを倒して見せろ!」


暴走するガランドを止める人は、

最悪なことに誰もいない……

シアンとクララは、

どこで何をしているんだ……


「この程度で……」

「ベアトリスを助けられると、」

「本気で思っておるのか?」


アリシアは完全に、

頭に来てしまう。

「うるさい!」

触手が六本以上生えてきた。

もはや人間を辞めかけている。


「うああああ!!!」

アリシアは触手を使って、

高速移動しながらガランドに肉薄する。


(アリシア!)

(無理するでない!)

アスタロテは止めようとするが……


「ほう!」

アリシアの渾身の触手攻撃も、

ガランドは軽く受け止めてしまう。


「じゃがな……」

「安い挑発にのっていると……」

「足元をすくわれるぞ!」


触手を掴まれて、

地面に叩きつけられる。

「がはッ……」

息が出来なくなり、

起き上がることもできない。


そこにアスタロテが語りかけてきた。

(ようやく準備ができた!)

(全てを共有するぞ!)

(これでまともに戦えるはずじゃ!)

アリシアは未だ地面に、

倒れ込んだままであった。


「そんな……」

ケイティはショックのあまり目を、

逸らしてしまう……


「恋人も呆れておるぞ!」

「大切な人を守れるのか?」

「答えよ!!!」

ガランドは倒れ伏したアリシアに、

向かって語りかける。


「か……」

倒れていたアリシアを、

赤い炎が包み込み始める。

そのまま垂直に起き上がり、

目の色が茶色から赤に変化していく。


「まだ立てるか……」

「ならば容赦せんぞ!」

ガランドは妖刀を突き立てるが……

「なぬ……」


アリシアは触手を巨大な炎の腕に変化させて、

受け止めた。

「……」

無言でガランドを掴んで、

工房まで投げつける。


「ぐはっ……」

「ようやく本気を出したか……」

ガランドは滅茶苦茶になった工房から、

満面の笑みを浮かべながら、

出てきた。


「哀れな孫だと……」

「思っていたが……」

「どうやら違ったようじゃな」


「わしは……」

「人生の集大成として……」

「アリシア!」

「お主を切るぞ!!!」


ガランドが妖刀を掲げると、

雷雲が発生し始めた。

もはやこのじいさんは、

天候すら操っている。


「必ず……」

「ベアトリスを……」

「取り戻す!!!」


アリシアも鎧に自らの拳を叩きつけると、

容姿が変化し上半身が竜人となる。

背中には小さな羽と大量の触手が生えていた。


「わしの究極の技を見せてやろう!!!」

「行くぞ!」

「アリシア!」

ガランドは秘伝の準備をし始めた。


「こっちも……」

「絶対に諦めないわ!」

アリシアは拳と両足に力を溜め始める。


「アリシア……」

「あなたを信じてるわ……」

ケイティは信心深い性格ではないが、

祈り始めた。


それよりも本当に誰か止めなくて、

いいのだろうか……


一方シアン達は何をしているのか見てみよう。


「クララ様」

「忘れ物はありませんか?」

シアンは大量の荷物を背負っていた。


「はい!」

「シアンさん!」

クララは実家に立ち寄って、

今の状況を説明していた。


「わざわざ実家に……」

「寄ってもらって……」

「助かりました!」


「クララ」

「あなたを勇者パーティーに……」

「推薦した私にも……」

「責任があります」


クララとその母、

シアンの三人で、

話し合っている最中だ。


「次の職場では頑張るのよ」


「もちろん」

「お母さんもありがとう!」


「シアンさんは良い上司だし」

「メイド修行をするのでしょう?」


「うん……」

「あたしはさ……」

「皆みたいに……」


「僧侶もヒーラーにも、」

「向いてなかったから……」

「新しい道を探したいんだ」


「ええ」

「何かあったら相談してね」

「ダメだったら……」

「いい旦那さんも紹介するわ」


「それは大丈夫かな~」


「あなたも婚約してても……」

「おかしくない年齢だし」

「婚期は逃してはダメよ?」


「クララ様」

「そろそろ帰りましょう」


「はい!」

「今日から修行ですか?」


「いえ……」

「本日はゆっくり休んでください」


「二人とも本当に仲良しね」

「今晩は泊まって行ったら?」

「部屋はたくさんあるし」


「え!?」

「どうしましょうか?」

クララは見るからに、

動揺してしまう。


「たまには……」

「アリシア様離れをしないと……」

「ダメですね」


「かしこまりました」

「本日は泊まらせて頂きます」

シアンは礼儀正しくお辞儀をする。


「ええ」

「ゆっくり休んで、」

「行ってくださいね」

クララの母は笑顔で告げたが……


シアンよ、主が死ぬぞ。

早く帰ってこい。



シアンは肝心な時におらず、役に立ちません……

この戦いはパート3まで続きます。

いつも応援ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。