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意識しちゃう・・・

9月

2学期が始まった頃、私は謙人の元彼女の芝山茜さんに出会い、そして謙人が記憶喪失だという事を知った。

そして彼女に謙人に好きを教えてくれないかと言われた

そんな感じで色々なことがあったんだけど…


「急にそんなこと言われても…/////」

確かに私は謙人が大好き。だけど事情があってもこれは意識してしまう。

「うぅ…なんか顔が熱い…///」

「顔が熱い?熱でもあるのか?」

「にゃあ!?け、謙人!?」

いきなり後ろから声を掛けられた

「あ、ごめん。驚かせたか?」

「う、うん…でも大丈夫…」

なんか顔が見れない…///


「それで風邪でも引いたのか?」

「か、風邪?」

「だってさっき顔が熱いとか言ってたから」

「あの…風邪とかじゃなくて…///」

カァァ…///

「って、顔がどんどん赤くなってるぞ」

「にゃ…こ、これは風邪とかなくてね…///」

「じゃあ何なんだ?」

「うぅ…///」

心配そうに言ってくれるけど、これはえーとえーと…(汗)


すると

「よ、おはようご両人」

「おはよう倉見さん、謙人」

「あ、お、おはよう小笠原君明石君」

いいタイミングで小笠原君と明石君と会った


「それでお前ら、こんな道ばたで何してるの?」

「あぁ、何か桜の顔が赤いんだ。風邪かな」

「顔が赤い?」

「あ…これは…///」

「………いや、言わなくともいい。俺は分かってるからなww」

「……………///」

小笠原君は察しはいいんだけど(汗)


~~~~~~~~~~~

放課後

「じゃあ行くか桜」

「う、うん…///」


テクテク…

「……………///」

うぅ…なんでだろう…謙人を見るとなぜか緊張しちゃう

い、意識し過ぎなのかな?

「なぁ、桜」

「にゃあ!?///」

「……………ど、どうした?(汗)」

「え?な、何でもないの(汗)」

「桜、今日なんかおかしくないか?」

「あぅ…」

「この間、芝山さんとなにかあったのか?」

「そういうわけじゃ………」


『謙人と付き合ってくれませんか?』

カァァ…/////

「とっ、とにかく何でもないの!!///」

「??」


~~~~~~~~~~~

「さて、そろそろ文化祭の準備をしようと思うんだ」

「そろそろですね!!文化祭」

もうすぐ文化祭、映画部では映画大賞に出品した作品で上映会を企画していた


「2人は文化祭初めてなの?」

「はい!!この高校の文化祭はスゴいと聞いたので楽しみにゃんです」

「でも結構人が来るから忙しいよ」

「平気です!東崎先輩にベタベタ出来ますし」ボソッ

「え?」

「にゃ、にゃんでもないですよ///」

今、不吉なこと言った気がする…

「むぅ…」

桜もなんか機嫌悪そうだし


「それで先輩、準備って何するんですか?」

「まずは会場設営の為にいろんな道具を準備しないとな」

「上映会ですから暗幕とか?」

「それも生徒会に申請しなきゃだし、お客用のイスも必要だしな」

「結構、大変なんですね」

「先生達にも予算の都合付けないとなぁ」


「それなら私に任せて!!」

バンッ!!

「!?」

いきなり堀屋先生が用具庫から出てきた

「……………いたんですか先生」

「ひどいよけん君!!顧問を忘れるなんて!!」

「いつも用具庫にこもっているから…」

「こもってないもん!!たまに職員室に行くもん!!」

そうなのか…てっきり用具庫でニートしてるかと

「今、けん君失礼なこと考えなかった?」


「それで先生、予算の都合を付けてくれるんですか?」

桜が聞いてきた

「うん!!私は学年主任だからね、権力行使で予算をいっぱいぶん取ってくるね!!」

それは職権乱用だよな?


「それにしても先生は学年主任だったんですね」

武蔵田君がそう言ってきた

「そうだよ。言わなかったっけ?」

「先生が小さいということしか覚えてませんでした」

「小さくないよ!!私は大人だよ!」

「でも先生が学年主任なんてスゴいですにゃん」

ナデナデ…

「こらー!スゴいと言いつつなでるなー!」


「…それにしても先生が学年主任なんて世も末ですよね」

「けん君はさっきから失礼だよ!!職員会議では私強いんだからね」

「そうなんですか?」

「私の一声で皆動いてくれるし、私の発言を皆ニコニコしながら聞いてくれるし」

「ニコニコ…?」

「うん、皆暖かい目で聞いてくれて、ご褒美に私にだけキャンディーくれるんだよ!」

「……………」

先生、それは100%ナメられてますよ


「ま、それはともかく明日から準備を始めるとするか」

「はい!!なんだか楽しみですにゃん」

「それじゃあ文化祭成功に向けて頑張ろう」

『おー!!』


~~~~~~~~~~~

文化祭1週間前

「桜、一緒に暗幕取りに行こうか」

「あ、うん///」


テクテク…

「だいぶ賑わってきたな」

「そ、そうだね。活気が出てきたというか…」

「今年の上映会は人が入ってくれるといいんだけどね」

「う、うん…///」

「ん?どうした桜、顔赤くして」

「にゃ!?な、なんでもない///」

「………やっぱり心配だな、桜のこと」

「え?」

「最近ずっと顔が赤いから調子でも悪いかとちょっと心配でな」

「だ、大丈夫だよ!別に調子悪くないし」

「そうか?ならいいんだけど…」

はぁ…意識しないようにしないと///


「あ、東崎君倉見さん」

すると向こうから芝山さんがやって来た

「芝山さん」

「2人は映画部の準備?」

「う、うん…」

「芝山さんはクラスの準備?」

謙人が話しかける

「クラスの衣装を任されて、今から仮縫いを始めるから…」

「それは大変だね」


「うん。あ…それで東崎君」

「ん?」

「この間は東崎君に変なこと言って怒鳴ってしまって…ごめんなさい」

「え、いや…別に気にしてないから」

「……………」

なんか事情を知っている私にとってはとても複雑な光景に見えた

芝山さんは謙人との思い出をリセットしようとしていたからだ


「それはそうと倉見さん」

「はい?」

私に話しかけると耳を寄せて

「謙人とはもうデートとかしたんですか?」

「え?」

…………………………

…………………………


カアアアァァァ…/////

「にゃあ!?///」

「まだしてないんですか?」

「け、けけけ謙人とデデデデートってそのあの…///」

「落ち着いて倉見さん」

「はぅ…で、でもなんで急にそんなことを…///」

「正直言うと謙人はとてつもなく鈍い人なんです。だからデートとかしないと他人の気持ちには気付かないと」

「それは…」

確かに謙人はスゴく鈍い人だけど…

「せっかくですし、文化祭で忙しくなる前にデートに誘ってみたらどうですか?」

「うぅ…///」

で、でもデートか…


~~~~~~~~~~~

「ありがとうございました」

私と謙人は暗幕を取りに行った


テクテク…

「ところでさっき芝山さんと何話してたの?」

「にゃ!?えと…///」

「あ、イヤなら別に話さなくていいけど」

「えと…話せないわけじゃ………///」

ど、どうしよう…今、デートに誘うべきなのかな…///

でもこんな急に誘ったら、謙人が迷惑がらないかな…

でももうすぐで文化祭で忙しくなるだろうし、忙しくなったら遊べなくなるし…

あああ…どうしよう…


『謙人に『好き』を教えてくれませんか?』

「……………」

グッ…


「け、謙人…!」

「ん?どうした?」

「あ、あのけ謙人は今週の土曜日は…えっと、時間は…ある、かな…?/////」

「今週の土曜?時間あるけど?」

「そ、そう…だ、だったらその…わ、私と…」

「桜と?」


「わ、私と…デデデ……………デート…し、してくれましぇんか!?/////」

「しぇん?」

「あ…」

カアァァァァァ…/////

「ち、違うの!!い、今のなし!なしで!///」

「え、えっと…要は俺とデ、デートしたいってことだよな?」

「あぅ…/////」

謙人…そんなストレートに言われるとまた顔が赤くなっちゃうよ…


「……………うん///」

「あー…そ、そうか…」

謙人は少し困ったように腕を組んだ

「け、謙人…イ、イヤなら別に…」

「え?別にイヤなわけじゃなくて、突然だったから少しビックリしちゃって…」

「うぅ…ごめんなさい…」

「あー…でも時間はあるし、だ、大丈夫だよ。」

「え…?本当に…?」

「あぁ…デート行っても大丈夫だ」

「はぅ………/////」

なんか急に顔が赤くなってきちゃった…///


「今週の土曜だよな?」

「うん…/////」

「そ、それじゃあその日までに時間とか集合場所とかメールするよ」

「う、うん…///分かった…」

カアァァァ…/////

「さ、桜?」

「ご、ごめんなさい…ちょっと先に行ってるね…///」

タッタッタッタッ…

「あ…」


先に行ってしまった…

あー…まさか桜からデートの誘いとは…

これはどうしたものかな、なんか分からないけどとても落ち着いてられない。

変に緊張してしまう

……………というか






「デートって何すればいいんだ?」


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