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緊張しちゃうんです

「デート………か」

俺はとても悩んでいた。

今日、俺は桜からデートの誘いを受けた…のだが、正直女の子とデートしたことがないので何したらいいか分からない

「女の子ってどこ行けば喜ぶんだろ?」

前にテレビで見たのだと…遊園地とか繁華街とかがメジャーって言ってたよな………

うーん、分からない…

これは誰かに相談するしかないな。


ピッ…

プルルルル…プルルルル…


ガチャ

『もしもし?』

「おう、いきなり悪いな明石」

『いや、それでこんな夜に用か?』

「ん………まぁ、用って言えば用だけど」

『歯切れ悪いな。………もしかして倉見さんの事か?』

「えっ、なんで分かるんだよ」

『お前が悩むことといったら、映画部か倉見さんのことだからな』

「何だそれ」


『それでなんかあったのか』

「えっと…実は今日、桜からデートの誘いを受けた」

『マジで!?よかったじゃんか』

「よかったかどうか分かんないけど…それでデートに行く場所なんだが決まってないんだ」

『デートっていつだ?』

「今週の土曜だ」

『明後日かぁ…それは早く決めないとな』

「明石はデートの時って、いつもどうしてる?」

『………俺はデートしたことないぞ?』

「本当か?野球部だから女の子くらいはと」

『どんな野球部の偏見だよ。第一、あんなキャプテンがいてそんなこと言えるかよ』

「あぁ…」

ふと、あの野球部とのくだらない対決を思い出した。

あれで今年、夏の甲子園優勝だから驚きだ


『それじゃあ遊園地なんかどうだ?』

「あぁ、それならいいかも」

『明日、いい遊園地教えてやるよ。んじゃ、デート頑張れよ』

「あぁ頑張るよ」

ガチャ…

「デート………か」

………なんだろう、初めてデートするっていうのに前にした覚えがあるのは


『謙人!!』

フッ

「……………?」


~~~~~~~~~~~

「うぅ………///」

つ、遂に謙人をデデデ、デートに誘っちゃった…///

謙人がOKしてくれたから恥ずかしくなってその場を離れちゃったけど、あの時顔がスゴくニヤケちゃってたからなぁ///

「デート………かぁ」

1日中謙人とずっと一緒なんだよね…ずっと隣にいるんだよ…ね

もしかしたら手を繋いだりとか腕を組んだりも………

「~~~~~!!/////」

ジタバタジタバタ


私は恥ずかしくてぬいぐるみを抱きしめて足をバタつかせた

「あうぅ…/////」

いつも部活で一緒にいるだけでも緊張するのに、プライベートな謙人を見たら余計緊張しちゃうよ。

前にロケハンで行った時の謙人の私服はとても格好良かったしなぁ…


ニヤニヤ

「………っは!!」

いけないいけない…こんなニヤケ顔で謙人に見せられないよぉ///

うぅ…誰か相談できないかな


ピッ…

プルルルル…プルルルル…

『あい?』

「もしもし、小笠原君」

私は小笠原君に掛けてみた

『倉見から電話するなんて珍しいな。何かあったか?』

「う、うん。実は相談があってね…」

『ふむ、その相談とやらは東崎関係なのかな?ww』

「にゃ!?どうして分かったの!?」

『だって倉見の頭の中は東崎で一杯だからなww』

「そ、そんなことないよ!!///」

『でも、東崎は好きだろ?』

「そっ…それは…す、好き…だけど///」ボソボソ

『wwwww』ニヤニヤ

「とっ、とにかく!!その相談っていうのがね」

『うむww』


「じ、実は今日謙人をデ、デートに誘ったの………///」

『え、マジすか!!』

「う、うん………それでさっきから緊張して…へ、変な顔になっちゃうの///」

『変な顔って例えば?』

「にゃ!?そ、それは……………ニ、ニヤケちゃうとか…///」

『あー、そりゃ嬉しいからな。分からなくもないわww』

「だから緊張しないようにするにはどうしたらいいかなって…」


『緊張しない方法ね…俺はいつも国体とか重要な試合の前には目をつぶって、緊張しないように祈るんだよ』

「目をつぶって祈る…」

『これをやると結構落ち着くぞ』

「う、うん…やってみる」

『あ、それから俺からひとつ』

「?」

『前から東崎と一緒にいるけど、いくらアイツが鈍くても倉見とデートするのは緊張してると思う。だからお互い様だと思うぞ』

「お互い様…」

確かに謙人でも緊張しちゃうよね…

『だからリラックス出来るようにメールでもしてみれば?』

「にゃっ!?///」

『メールでもしとけば、お互い緊張しないだろ?』

「そ、それはそうなんだけど…///」

『じゃ、邪魔しちゃいけないからそろそろ切るな?頑張れよww』

「にゃ、待っt…」


プープープー

切られちゃった…

でも、謙人とメールかぁ………そういえばこのメアドは映画部で連絡用として交換したものなんだよね。

だから謙人とは個人的なやりとりをしたことないけど…


「な、なんか緊張してきた…///」

メールでするとなるとそれはそれで緊張してきた

「とりあえず、何か送っとこうかな」

小笠原君の提案を無下には出来ないし…

でも何を送ろう?

えっと…緊張をほぐすような内容ってなんだろう…

「どこに連れて行ってくれるの?」

さ、先に聞いちゃいけないよね…

「明後日は晴れるといいね!!」

あ、来週まで晴天だったっけ

「楽しみにしてるね!!」

うー…なんかハードル上げてるみたい…


なんかいい言葉思いつかないなぁ…どうしよう…(汗)

「…………………………」

カコカコ…ピッ♪


~~~~~~~~~~~

ブーブーブー

「ん、桜からだ」

いきなり桜からメールが来る。デートの相談かな


パカッ

『明後日のデート、一緒に楽しもうね!!』

「……………」

カコカコ…ピッ♪

~~~~~~~~~~~


ブーブーブー

「にゃ!?来た!!」

どどどどうしよう!!

と、とにかく落ち着いて…落ち着いて…


パカッ

『あぁ、楽しもうな。桜とのデート期待してる』

「き、期待……………」

期待されてるんだ…で、でもそれって私のデート楽しみにしてるってことだよね…

カアァ…/////

「も、もう寝よ!!/////」




~~~~~~~~~~~

デート当日

そわそわ………そわそわ………

「……………うぅ」

「よぉ、桜」

ビクッ!!

「ほにゃわにゃわはぁ!!!!?」

「うおっ!?どうした?」

後ろから声を掛けたら、桜は変な声を出した


「にゃ…な、なんでもないです…///」

「そうか、にしても来るの早いな」

「う、うん…///」

実は早く起きすぎて、1時間前に来てたなんて言えるわけない///

「あー、そうか…」

「どうしたの?」

「こういうのってさ、普通は男が先に来るもんじゃないかなと思ってさ…」

「あ………」

し、しまった…そんな事も知らないで私…

「あぅ、ごめんなさい!!そんな事も知らなくて…」

「大丈夫だ、気にすんな」

「そ、そう?ならいいんだけど…」

あぁ、なんか桜に気を遣わせてしまった…


「そ、それにしても今日は晴れてよかったな」

「うん…ところでなんか変わってるとお、思わないかな?」

「え?」

「……………///」

実は昨日、私は美容院で少し髪型を変えてみた

謙人は気付いてくれるかな?

うー…でも鈍いから気付いてくれないかも…


「ん、髪型変えたとかか?」

「ふにゃ!?/////」

き、気付いてたの!?

「結構似合うよ。割と新鮮かも」

「きゅう………/////」

うにゃ…似合うなんて言われたら、恥ずかしいよ///


ニヤニヤ

「はっ!?/////」

「桜?」

またニヤケちゃってる…うぅ…

「な、なんでもない!!早く行こう!!」

「お?おぉ…」






「よし、行くぞ」

「おーし」


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