遊園地デート!!
ガタンガタン…
俺と桜は電車で一路、遊園地に向かっていた
「……………」
「……………」
しかし、俺達は話題が思い浮かばないのでお互いに黙り込んでいた
うぅむ…気まずいな…
さっき桜がなんか慌ててたけど、俺なんか余計なこと言ったかな…
とにかくこの空気はどうにかしないと
でもどうすれば…
うぅ…気まずい
さっきはニヤケそうだったから慌てちゃったけど、もしかして謙人気分悪くしちゃったかな…
で、でも謙人が髪型を褒めてくれた………えへへ…///
ガタンガタン…
「アイツらさっきから何してんだ?」
「東崎は腕を組んで考え込んでいて、倉見さんは嬉しそうにニヤついてる」
「面白いな、この対比はwwwww」
「それにしてもなんでふたりはさっきから喋ってないの」
「そりゃデートで緊張してるからだろ」
「でもいつもは普通に話してるじゃないか」
「甘いな。こういうときは異性として意識してしまって、緊張しちゃうんだぞ」
「そういうもんか………ところで」
「なんで俺達はグラサンで尾行してるの…」
今、明石とおがさんは東崎達を尾行していた
「バレたらヤバいに決まってるからだ」
「だったらもっとマシな格好が…」
「バカやろう!!これは遊びじゃないんだぞ!!」
「なんでマジになってるの!?」
………ヤバい、さっきからずっと黙りっぱなしだな
そろそろ何か喋らないとマズいな
………よし、とりあえず
「あのさ…桜…」
桜の方を向くと
「えへ…えへへ…///」
あれ?なんでニヤついてるんだ?
「お、おい。桜?」
「えへ……………え?」
「え」
「にゃ…にゃあ!?/////」
「えぇ!?」
な、なんで急に叫んでるの!?
「ど、どうした!?」
「あ…あぅ…な、なんでもない………///」
「そう言われてもな(汗)」
「ほ、本当になんでもないの………あの、ところで…///」
「?」
「さ、さっきの私の顔…見た?」
「あぁ、何か嬉しそうに笑ってたけど」
「!?」
「結構ふにゃっとした顔してたよなって、桜?」
「あ………あ…/////」
カアァ…/////
グッ!
「んぐっ!?」
「わ、忘れて!!今すぐ忘れて!!/////」
「んぐぅ…んん…うぅ!!」
いきなり俺の口を塞いできた………ちょ…息苦しいって!
「んぐぐ…い、息苦しい………」
「ふぇ!?ご、ごめんなさい!!」
パッ
ふぅ…く、苦しかった…
「ご、ごめん謙人…///」
「あ、あぁ大丈夫だよ」
「アイツら何してんだよ…」
「青春ですなぁwwwww」
~~~~~~~~~~~
とまぁいろいろあって、俺達は目的の駅に降りた
「と、ところで今日はどこに連れて行ってくれるの?」
「あ、そうか場所を言ってなかったな。実は遊園地に行こうと思って」
「遊園地?」
「あぁ、最近出来た遊園地らしくて明石に教えてもらったから行ってみようと思ってな」
「……………」
「あ…もしかして嫌だったか?」
「にゃ!?い、嫌じゃないよ。この遊園地行きたいと思ったからうれしいよ。」
「?そうか。」
け、謙人と遊園地かぁ…
ということは手をつないだり、一緒に食べ物食べたり、そして一緒に観覧車に乗って…///
カアァ…/////
「あうぅ…/////」
「どうした?桜」
「な、なんでもないよ///」
「そうか?じゃ行くか」
~~~~~~~~~~~
「それじゃあまずは何から乗る?」
パンフレットを開くと、たくさんのアトラクションがあってどれに乗るか迷ってしまうほどだ。
「えっと…とりあえずジェットコースターに乗りたい…かな?」
「へぇ、ジェットコースター好きなんだ」
「う、うん。遊園地行くと結構乗るから」
「へぇ」
意外だな。大人しい桜が絶叫マシン好きなんて
「それで何に乗るんだ?」
「これに乗りたいかな」
「え」
~~~~~~~~~~~
ゴオオオオオォォォォォ…
「おわあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
『サンダーバーティカル』
落差100mから直角90°で落下するコースター
心臓が口から出そうなくらいの急降下をする
『スピリングコースト』
上下左右縦横無尽に回転するコースター
終始回転するので平衡感覚がおかしくなる
『アップサイドプレイス』
ループの頂点で逆さまになったまま止まるコースター
およそ1分は宙ぶらりん状態になる
~~~~~~~~~~~
「はぁ………はぁ………」
な、なんてこった…まさか絶叫マシン3回連続で乗るなんて…
こ、これはさすがにキツかった…う…なんか気持ち悪い…
「ゴ、ゴメンね。大丈夫?(汗)」
桜が心配そうに水を差し出す
「大丈夫…それにしても桜は本当に絶叫マシン好きなんだな」
「うん。よく友達とかと絶叫マシン巡りとかしてるし…」
「え、マジで」
俺はあれでヤバかったのに…強すぎだろ
「あ…でも謙人はあんまり絶叫マシン好きじゃないみたいだね」
「面目ない…」
「それじゃあ次は謙人の乗りたいのに付き合うよ」
「じゃあキツくないのにするか」
「あ!!い、今付き合うって言ったのはアトラクションに付き合うってことだからね!!///」
「………何の話だ?」
「あぅ…なんでもありません…/////」
なんか今日の桜は挙動不審だな。まぁ俺も言えたクチじゃないけど
「おぇ…気持ち悪い…」
「大丈夫か?おがさん」
「じ、実は俺…絶叫マシンとか苦手なんだよ…」
「じゃあなんで乗ったし、別に乗らなくてもよかったんじゃ」
「バカやろう!!これは遊びじゃないんだぞ!!」
「遊んでるじゃねぇか」
~~~~~~~~~~~
次に乗ったのは『ウォーターライド』
いわば急流下りでとても人気のアトラクションだ
「これは濡れるヤツだから、俺が端っこ行くよ」
「にゃ、いいよ。別に私が端っこでも」
「いやいや、ここはエスコートするという意味で座らせてくれよ」
「う、うん///じゃあお願いします…」
「ほぅ…女の子が気合いを入れて着た服を台無しにしない為に自分が濡れる覚悟とは…やるな」
「謙人のこういう気遣いは本当にスゴいんだよな」
「普段こうしてりゃモテると思うんだけどな」
「ま、そこは謙人だしな」
とまぁ、端っこに座れば桜は濡れないと思ってた
しかし…
バッシャーーーーーン!!
「うわぁ、まさかここまでかかるとは…」
水の勢いがスゴくて、レインコートを着ていたのに服がびしょ濡れになってしまった
「結構濡れたな。桜は大丈夫か?」
「んにゃ…大丈夫…」
「!?」
見るとそこに服が濡れて、いろんなところがすけている桜が
「っ……………」
「どうしたの?」
「あー…いやな…その///」
「え…あ!!」
気付いたのか慌てて前を隠す
「うぅ…み、見た?/////」
「だ、大丈夫。よく見えなかったから」
「うぅ、ならいいんだけど…/////」
またも気まずい空気が流れた
~~~~~~~~~~~
「そろそろお昼だな」
時間を見るといつの間にか昼を回っていた
「じゃあどこかで食べていくか」
「あ…えっと、実はお、お弁当作ってきたんだけど…」
「マジで?それじゃあどこか休めるところで食べるか」
「う、うん…///」
「おぉ…」
桜の弁当を見て驚愕した
「ちょ、ちょっと作りすぎたかな…(汗)」
「お重3段って…(汗)」
明らかに2人じゃ食べきらない量のおにぎりとおかずが
「別に食べられないなら、残してもいいんだよ?」
「あぁ…それじゃあいただきます」
モグモグ
「お、美味しいな」
「ほ、本当!?」
「うん、これもこれも美味しいよ」
「あ、ありがとう/////」
えへへ…喜んでくれた。朝4時に作ったかいがあったよ…
「ところで午後は何乗るか?」
「次はコースター系じゃないほうがいいかな」
「じゃ、これとかどうか?」
俺はマップのお化け屋敷を指さす
「にゃ…お化け屋敷(汗)」
「もしかして苦手?」
「ちょ、ちょっと苦手かも…」
「じゃあ別のヤツに…」
ちょっと待って、もしかしたら謙人と手を繋げるチャンスかも…?
「ちょっと待って。や、やっぱり行くよ」
「え?でも苦手だって」
「だ、大丈夫。何とかいけるから」
「そうか?じゃあ行くか」
~~~~~~~~~~~
『絶叫病棟』
廃病院をモチーフにした、『心臓の弱い人お断り』のアトラクションだ
「スゴいな、かなり本格的に出来てるな」
「う、うん…」
桜は少し怖じ気ついている
やっぱ無理してるんじゃないか
「それじゃあ行こうか」
「あ………うん(汗)」
「ほぅ、次はお化け屋敷とは…」
「まぁご飯食べた後ならちょうどいいよな」
「そうだな………」
「………なんでおがさん、そんなに離れてる?」
「実は俺、お化け屋敷とか苦手でさぁ…(汗)」
「へぇ」ニヤリ
ガッ
「え?ちょ…なんで引っ張ってんの?」
「東崎を尾行してるんだろ?じゃあ俺達も入らないとなww」
「だから俺は…って、やめてやめてええぇぇぇ!!」
ズルズルズル
~~~~~~~~~~~
「おぉ、これはスゴいや」
中に入るとリアルな廃病院が再現されている。最近のお化け屋敷ってスゴいんだな
「う、うぅ~~~~~…」
そして桜が唸りながら、俺にひっついている
なんで入ろうと思ったんだろうな
うぅ…謙人と手を繋げると思って入ったけど、私お化け屋敷が苦手だったんだ。
で、でもこの暗い中だとこっそり手を繋げるかも
そーっと…手を…
バタンッ!!
ぐわあああぁぁぁぁぁ!!
「うおっ」
「きゃあああああ!!」
いきなりロッカーからゾンビ患者が出てきた。
「すげぇな」
「あうぅ…」
「桜、大丈夫か?」
ふと桜を見ると
「ダ、ダメだよぉ…(泣)」
「っ……………///」
桜は上目遣いでおびえた目でこっちを向いていた
「え、えと…本当に大丈夫?」
「あ………うぅ………」
ギュッ
「!?」
するといきなり俺の手を握ってきた
「えと…桜さん?」
「う、うぅ~~~~~」
恐怖で何も言えないのか
「とりあえずここから早く出たほうがよさそうだな」
テクテク…
……………それにしてもこうやって手を繋いでるわけだが、周りから見たら俺と桜もカップルとかに見えんのかな?
桜と…カップルかぁ。
「どうなんだろうな…」
その頃
「うわああああああああああ!!」
「それにしてもよく出来てるな」
「あああああああああああああああ」
「さすが最新の遊園地だな」
「あああああああああああああああ」
「……………」
「あああああああああああああああ」
「うるせぇ!!」
「すいません」
~~~~~~~~~~~
テクテク…
「ふぅ、やっと出てこられた」
「う~~~~~…」ギュー
「桜もう大丈夫っていうか、手を強く握りすぎて痛いんですが」
「え?ふにゃあ!?///」
パッ
「あ………ご、ごめんなさい///」
「いや、それはいいんだけど。やっぱりお化け屋敷はダメだったな」
「うぅ、面目ないよ///」
「まぁ次はあんまり刺激の少ないアトラクションにするか」
「うん…」
なんかしょんぼりしてる桜も新鮮だなぁ
「うぎゃあああああああああああああああ!!」
「え、なに?」
するといきなりお化け屋敷からとてつもない悲鳴が
「すごく大きな声だったね」
「魔物みたいな悲鳴だな」
「きっとすごく怖いんだね…」
「………どっかで聞いたことある声な気がする」
~~~~~~~~~~~
陽が傾き始め、ぽつぽつと帰る人が多くなってきた
「結構暗くなってきたから、最後に1つだけ乗っていくか」
「うん」
「それで桜は何に乗りたい?」
俺はパンフレットを桜の前に差し出す
「にゃ…わ、私が選んでいいの?」
「あぁ、最後くらいは好きなの選んでいいぞ。どれでも付き合うから」
「んにゃ…それじゃあ…」
ど、どうしよう…このシチュエーションで観覧車って言ってもいいのかな?///
でもそれだと私が謙人に好意を持ってるってバレバレかな?
うぅ~、でもデートなんだしそれくらいは…
「桜?」
「にゃあ!!な、なに…?」
「さっきから悩んでるけど、そんなに乗りたいのあるのか?」
「え…う、うん!ここはいっぱいアトラクションあるからね!」
「まぁな。でも最後なんだし、ゆっくりできるの乗りたいよな」
「け、謙人は乗りたいのあるの?」
「あぁ、観覧車とか乗りたいなって」
…………………………え?
「か、観覧車…///」
「ここから見える夜景が見事らしいからな、桜がよければ乗りたいんだけど…」
え?まさかの謙人から提案?こ、これはチャンスかも!!
「わ、私はいいけど///」
「本当?それじゃあ行くか」
にゃあああああ/////スゴく緊張してきたよぉ!!/////
~~~~~~~~~~~
「ほぅ…やはり最後は観覧車で締めか…」
「やっぱりな。それじゃあ俺達も乗るか」
「え」
「どうした?」
「いや、俺実は高所恐怖症で観覧車ダメなんだよ。だから明石だけ行ってきてくんね?」
「おがさん本当に何しにきたんだよ」
観覧車内
「桜、今日は楽しかった?」
「う、うん…」
な、なんなのこの状況!!こ、これは夢じゃないよね!?///
「どした?」
「う、うぅん!!今日はスゴく楽しかったよ!!///」
「そうか…ちゃんとエスコートできたんだな…」
「え?」
「いや、俺女の子と一緒に遊びに行くとかなくて、だからちゃんとエスコートできたかなと思ってさ」
「……………そうなんだ」
「でも、喜んでくれて本当によかった。桜の意外な一面も見れたし」
「にゃっ!?///そ、それはどこの事を言ってるの?」
「さぁ、それは秘密だなww」
「うぅ~、いじわる///」
「あはは」
「あ、ほら。外見てみ」
「うわぁ………綺麗」
高さ130mの観覧車からはアトラクションの夜景と街の夜景が見えて、幻想的な光景が広がっていた。
桜は夜景に見とれて思わず立っていた
「桜」
「にゃ?」
「………文化祭、絶対成功させような」
「うん!」
しかしその時
ガタン!!
「!!?」
いきなり観覧車が動きを止め、その衝撃で桜がよろめいた
そして
チュッ
「!!!!!???」
その瞬間、時が止まったかのようにお互い動かなかった
「あ………あぅ………/////」
「え……………/////」
~~~~~~~~~~~
ガタンガタン…
「……………/////」
「……………(汗)」
「なぁ…アイツらなんで黙ってるの?」
「さぁ…観覧車で何かあったんだろ」
「まさか倉見が告白して成功したとか!?」
「だったらこんな距離開けないだろ」
「そうか…だったら一体なにが起きたというんだ…」
あれから俺と桜はずっと喋らず、お互いに黙り込んでいた
なぜならキスをしてしまったから…
『まもなく国文寺、国文寺』
「あ、あのっ!!私ここで降りるね!!///」
「へ?桜の家、二鷹だろ?」
「ちょっとここで用事あるから!!そ、それじゃ///」
桜は慌ててホームを降りて、階段を駆け下りていった
「はぁ………」
明日、どう顔あわせればいいんだ…




