第19話 婚姻に向けて②
婚姻に向けて、お嬢様も王子妃教育やら王妃教育やらで大忙し!と思ったら、持ち前のなんでもできるという力で難なくこなしてしまいました。
大体の令嬢がこの教育の時に一度は弱気なことを言うはずがお嬢様の場合は、すんなりと終わってしまいました。「あれ?王妃教育、もう終わり?」とか言ってました。余裕アリです。
婚姻式に向けてウェディングドレスの採寸を行ったり、招待状を書いたりとそちらも忙しくしていましたが、楽しみなことなので楽しくこなしていらっしゃいました。
お嬢様が王子妃になると思うと感慨も一入ですが、私はこのまま侍女をしていけるのでしょうか?タナー侯爵家に返されるのでしょうか?
「ヤダなぁ、サラはその有能さでいつまでも私の専属の侍女よ!」
とお嬢様から聞いたときには喜びのあまり、涙腺が崩壊するかと思いました。
よくよく話を聞くと、マーク様も私の事を高く評価して下さっているようで、このまま働くことができることに感謝を致します。この場合、私はお嬢様が主人という事になるのでしょうか?マーク様?王宮ですし、陛下?そのへんはよくわからないのですが、お嬢様に仕えることができて私は幸せです。
~婚姻式当日
お嬢様はよく当日までに王子妃教育、及び王妃教育を終えることができたものだと陛下からお褒めの言葉をいただきました。
「褒めていただくために頑張ってのではなく、今日のこの日にスッキリとした気分で臨みたかったからです」
とお嬢様は言い切りました。
お嬢様はというと、普段の服装でも美しいのですが今日はまた一段と。
ドレスはもちろん特注。デコルテを丸出し?と思いきや、デコルテのあたりから、首元まで精緻なレースで彩られています。無難なプリンセスラインですが、お嬢様が着るとまさにプリンセス降臨!
マーク様は真っ白な騎士服を着用しているようです。王家の礼服に真っ白なものはないのでしょうか?
あ、私の思いはどうでもいいとして、マーク様も今日はどこか凛とした佇まいです。
式に参列できるのは王家の人とタナー侯爵家の家族のみ!お嬢様の希望で式はこじんまりとしたものを希望しているようです。
しかしながら、そこは王家です。披露宴もありますが、王城のバルコニーから手を振るという仕事があります。王子妃としての初仕事ですね。王城の庭が平民にも開放されるので、平民に『私が王子妃です。よろしくね~』というような感じのアピールをするのです。
王城が解放されるので王城の警備も大変です。そこらへんはピエトロ様が所属していました護衛騎士をはじめとし、騎士団のみなさまに骨を折っていただくところです。
式から王までの道でも、王子妃として平民に手を振るというのが仕事となります。
式までの教育とかはへっちゃらだったみたいで、式は儀礼的だったようですね。




