第15話 お嬢様、初恋確定か?!
さっそく陛下に報告です。
「陛下!朗報です!お嬢様が…!あの色恋沙汰に疎いお嬢様が遂に自分が恋をしていると自覚しました‼」
「それは重畳」
「今後の二人の動きに期待です!お嬢様は恋を自覚して、ピエトロの姿とはいえども護衛騎士をまともに出来るのでしょうか…?それは悩んでいます。お嬢様も悩んでいることと思います」
「うむ。ステフ嬢の変化にうちのマークが気づいてフォローできるかが鍵かね?」
「そうですね。今朝、さっそく仕事に行きました。お嬢様は責任感があるので、護衛騎士の仕事を賜った以上やり遂げようと努力をすることと思います」
「ピエトロの時にどのような心の変化が出るのか楽しみだな」
「先日はオデコで検温をされそうになり、突き飛ばしてしまったとか…。なんだか申し訳ありません。ステフ様は恋愛初心者なもので…」
「なんと!あのように美しいのに今まで誰も好きになったことがないと?」
「そうなんですよ…。初恋をするような年齢の時には領地経営が大好きでした。剣術にも夢中でした。そんな女性なのです」
「むむむ。これは…気を引き締めてマークには頑張ってもらいたいものだ」
*******
~ピエトロ視点
先日の無礼を挽回できるだろうか?
「おはようございます」
「おう、ピエトロ。復帰後仕事は2日目だな。まだ本調子じゃないんじゃないのか?大丈夫なのか?俺達は殿下の護衛という任務にあたってるんだぜ?」
「大丈夫です!心を入れ替えてやっていきたいと思います!」
「お、おう」
「もう大丈夫なのか?ピエトロ?」
「やはり殿下も気がかりですよね?先日も不審な動きでしたし」
不審な動きだったんだ。
「申し訳ありませんでした!心を入れ替え、今後も精進していきたいと思う所存であります!今日の任務はなんでしょう?」
「実はなぁ、隣国から王女殿下がやってくるんだが……。ただ来るのではなく、俺の婚約者候補だな。彼女の護衛も兼ねてほしいのだが……」
「流石は殿下ですね隅に置けません!」
「いや、俺に全くその気はないのだけれど、隣国との関係上断るのが難しくて……」
なんだかムカムカします。
「殿下の気持ちをハッキリと表明すればよいのでは?」
「いやぁ、俺に婚約者でもいればいいんだけどなぁ」
「殿下、妹に婚約者役をやらせるというのはどうでしょうか?」
まさか自分からそんな提案をすることになるとは思わなかった。でも、マークが他の女性といるのを護衛することになるのは……。
「ピエトロの妹って先日のパーティーで殿下がエスコートしていたあの人ですか?」
「ああ、名前をステファニー=タナーと言う令嬢だ」
「ピエトロの双子だけあってって感じの麗しさだよなぁ。殿下が羨ましくなってきた」
「役得というやつだな」
役…なんだよね…。
話のタイトルが新聞の号外(号外の新聞?)の見出しに見えてきた…。もしくは、選挙活動…。




