第14話 お嬢様、祝・初恋疑惑!
お嬢様は大人しく休養をすることにした。
「あんなに強くマークに言われるのは初めてでちょっとビックリした。1週間の休養かぁ。何して過ごせばいいんだろう?」
「お嬢様はマーク様が仰ったように今までずーっと働き過ぎだったんですよ。1週間くらいダラダラすごしてもいいじゃないですか?」
お嬢様に変化が現れたのは翌日からの事です。
「なんだか不思議ね。このところずーっと毎日マークの顔を見て生活してたのに、会えなくなるとなんだかモヤモヤするわ」
やりましたね、マーク様!お嬢様が…あの恋に疎すぎるお嬢様が!マーク様ロスです!
1週間も会わない状態で会うようになったら、ドキドキが始まりますよ!……多分。
そんな1週間後
お嬢様がピエトロ様の姿とはいえ、久し振りにマーク様に会うこととなりました。
「おっ、ピエトロが休養から復帰かぁ。悪性の風邪って相当運が悪いなぁ。前世でなんか物凄い罪でも犯したんじゃねーの?」
「「「アハハ!」」」
悪性の風邪設定にしたのはマーク様だというのにお嬢様は凄い言われようです。
「ピエトロ、今日から復帰か?もう大丈夫なのか?」
マーク様だけなのでしょうか?お嬢様に優しい言葉をかけてくださるのは。
「大丈夫ですから!」
ああっ、お嬢様。なにもマーク様を突き飛ばさなくても……。
「??」
マーク様も戸惑っているようですが、突き飛ばした本人が戸惑っています。
部屋に帰ってくると、お嬢様から相談を受けました。
「マークだけが私を心配してくれたんだけどさぁ。ね…熱をオデコで測ろうとした時につい、なのかな?、マークを突き飛ばしちゃったんだ。マークを嫌いじゃないんだ。私はどうしちゃったんだろう?」
見てたけど、やっぱりね。
「医師に診てもらいましょうか?」
お嬢様のお顔は蒼白。本当に色恋沙汰に疎い方ですね。
翌日、医師に診てもらいました。医師は王城でも数少ないステフ=ピエトロだと知っている人物なので信頼がおけます。
医師が笑いながら目に涙を湛えて仰ったことには「それは所謂「お医者さまでも治せない」ってやつですね」と応えた。そうですね。恋の病は治せないですよね。
でも、本気でお嬢様は自分は不治の病なんだと思い込んで、落ち込みました。
仕方ないので種明かし。「お嬢様、それは『恋の病』ですよ。お嬢様はマーク様に恋をしているのですよ」
「恋?」
「恋です。お嬢様は恋愛小説も読まないからなぁ」
「サラ!サラが持ってる恋愛小説を貸して!」
私が持ってる恋愛小説。恋愛初心者を描いたものじゃないんですよね。いいのですかね?
お嬢様は数時間で読み終えたようです。
「こんな…こんなふしだらな人間じゃないわよ!」
「お嬢様を描いたものじゃないですから落ち着いてください。それにあの小説はお嬢様のような恋愛初心者を描いたものではありません」
「え?…私は初心者なの?」
「そうですよ?通常は12・3才で初恋ですね。初恋がもっと早い子いるかも。お嬢様は今まさに初恋ですもの」
「そうだったんだ…。私は12・3才の時…領地経営してたわね」
疑惑なのに‘!’がついてる。しかも恋愛小説で恋愛を勉強しようって真面目~。




