王都編 第7説
すごく期間が開いてしまい申し訳ありません。
自分自身結構スランプに陥ったり仕事が忙しかったりで中々書けてませんでした。
次の話は現在70%くらい完成しているので近いうちに公開しようと思います。遅くなり申し訳ありませんでした
翌日、宿のベッドで目を覚ました俺たちは朝食を取るために1階にある食堂へと向かうと鉱山に入る前にエリオンのお付としていた執事の人が待っていた
「アナタは確か、執事の方?」
「はい。私、使用人のレスリーと申します。本日はエリオン様からお迎えを仰せつかりまして参じた次第にございます」
「何かエリオンにあったんですか?」
「いえいえ、エリオン様より言伝を預かっております故、お聞き頂ければと」
なんだろうか?エリオンが直接会わずにってことはそれだけ急がしいのだろうか?
まぁ、とりあえず聞けばわかるか
「わかりました。では、お聞かせ願えますでしょうか」
「畏まりました。エリオン様はただ今、国王陛下とご家族の方と一緒に王城に居られます。ガロン様の剣の腕は国王陛下のお耳にも入っておりますがやはり、一度はこの目で確認しないことには指南役も土地も検討出来ぬとのことでして・・・
つきましてはガロン様に一度、陛下に会って頂くということと剣の腕をご披露して頂ければということです。剣の腕に関しての詳細は国王陛下自らがお決めになられるようでして私も詳細は明かされておりません」
「なんとも・・・まぁ・・・」
これは大事になってきたなぁ。断れる申し出でもないために頭を悩ませることになってしまった。
隣を見ればアリーシャは突然のことで少し呆けてしまっているし、シャルノはシャルノで目頭を押さえて小声で「なんということだ」なんて諦めにも近いため息を漏らしている。
これは今日は、食事を満足に取るなんてことはできなさそうだ。だが、決まったことは仕方ない!要は俺がエリオンの父親に指南役として申し分ないと思わせればいいだけのことじゃないか!
と心の中で喝を入れなおし両隣に居る妻のそれぞれの手を取る。
「わかりました。が、陛下に会うならば服を着替えたいのですがよろしいでしょうか?」
「それはもちろんでございます。ご出発出来るようになりましたら宿の前にて待機しておりますのでお声をおかけ下さい」
「了解です。じゃぁ、二人とも来た所を戻るようで悪いけど部屋で着替えを済ませよう」
「「わかったわ」」
そうして俺たちは降りてきた階段を登り部屋で着替えを済ませることにした。
俺は、これから剣の腕を披露するかもしれないということだったが王城ということもあるのでアイテム欄の中を眺めているとインベントリで「タキシード」があった。
元々このアイテムは初心者イベント報酬でもらったのだが補正が微妙で初心者時代はお世話になるがそれ以降は削除も出来ない譲渡も出来ないので倉庫に入れることも出来ないアイテムとしてインベントリの一つを使い続けるためにプレイヤー間では呪いのアイテム扱いだった。そして例外なく俺のインベントリでも肥やしになっていたタキシードだったが今日は助かったので遠慮なく着ることにする。
ちなみにこんな感じである
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※タキシード
伸縮性のあるモーコモーコの毛を素材にしている装備品
通気性も良く結婚式にばっちり
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女性キャラでクリアした場合なら何故かメイド服だった。男は燕尾服じゃないのかと突っ込みを入れるまでが当時の通例となってもいたのが懐かしい。
そんな感慨に耽っているとアリーシャに声を掛けられ我に返った。いかんいかん。人を待たせているんだった
声を掛けてきたアリーシャを見ると黒を基調としたドレスに身を包んでいる。ゆったり目ではあるものの胸の部分が膨らんで強調しているのがなんだか逆にエロイ
そしてシャルノはというと騎士団の礼装なのだろうか純白の甲冑に国のシンボル旗らしきものが入った肩と盾に入っている。
「二人ともとっても似合っているよ」
「ふふっありがとうアナタ」
「ガロンも似合っているぞ」
「ありがとう。美人の妻二人に言われるのは嬉しいな」
「ふふふ。じゃぁ待たせているし行きましょう?」
アリーシャは俺の右腕にシャルノは俺の左腕に両方腕組みをしてきた。が、どうにも歩きづらい。だけどまぁこれも夫の甲斐性ということで俺は二人を連れながらレスリーさんのところへと戻った。
「お待たせしてすみません」
「いえいえ、然程お待ちなんてしておりませんので、では、外で馬車を用意しておりますのでそちらへ」
俺たちはそのまま案内され馬車に乗り込み一路王城へと向かっていった。
車中では取り留めのない話で花を咲かせていると馬車の動きが緩慢になり王城へと着いたことを知らせる。
そして王城の中は、これまた驚愕するものであった。
恐らく王家に連なる者たちの居住区なのだろう場所がいくつか点在していた。ゲームの時には無かった風景なだけに俺は馬車の外に広がる景色に心躍らせてながら眺めてふと横を見るとアリーシャやシャルノはもちろんのことレスリーさんまでもが微笑んでこちらを見ていた。
「ガロン様はお茶目な方ですね。確かに王城の中など普段は見れないのでお気持ちはわかります」
やめて!すごく恥ずかしいからフォローしないでくれ!
などと心の中で思いながらも馬車は遂に王城の前に到着する。気恥ずかしかったために一つ咳で気恥ずかしさを払い外へ出る。
「アリーシャ、シャルノ足下に気をつけて」
「「ありがとうアナタ(ガロン)」」
二人を馬車から降ろし俺たちはその足で王家の方々が待っている謁見の間へと移動する。
途中でシャルノと同じく騎士団に所属している人が警備をしていたので挨拶をしたりメイドや執事の人たちが忙しなく働いていた。
そして謁見の間の前まで移動すると恐らく近衛の人たちだろうか?実力的にはシャルノより劣るがそれでもかなり鍛えているであろう屈強な男たちが見張りをしている。そちらにレスリーさんは向かい2.3言葉を交わしてから重そうな大きな扉が開かれる。
そしてその中には、最奥の豪華そうな椅子に座る厳格な感じさせるが齢を感じさせない人物とその横の椅子には、これまた齢を感じさせないほどの美しい女性が座っておりその後ろには前にエリオンから教わったエリオンを合わせ6人の美男美女が揃っていた。
「ようこそガロンとやら。我が国、引いては我が王城へよくぞ来られた」
「本日は、お招き頂き恐悦至極にございます。国王陛下。私のような一介の冒険者に国王陛下のご尊顔を」
「よいよい。堅苦しい挨拶は抜きにしよう。さて、早速本題に入らせてもらうがここより南に行った所に巨大な山脈がある。その山脈の中の一番高い山にあるものが必要なのだ」
「山脈の一番高い山・・・と言いますとヴィルアス霊峰のことでしょうか?」
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※ヴィルアス霊峰:古来より霊峰として人々が崇める山のことである。
その山頂にはヴィルアスの花が咲いており花の中心部から取れる蜜は高級品として貴族や王族で御用達になるほどである
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「左様。もうエリオンから話は聞いていると思うがもう一月ほどで我の子供の聖誕祭でな。その際に出す菓子の一つにヴィルアス花の蜜を使うのがあるのだが如何せん量が少なくてな
業者に頼もうにも国ごとに取引される量が決まっておって難儀しているのだ」
「なるほど、それで私に取ってこいとのことですね」
「話が早くて助かる。期間はこれより20日後まで。ヴィルアスの花は5本もあれば良い。方法はどんな方法でも構わぬが模造品などは持って来ぬようにな」
「畏まりました。陛下、2.3質問を宜しいでしょうか?」
「構わぬ」
「霊峰に入るのに山脈の入り口での通行証などは必要でしょうか?」
「いや、大丈夫だ。商業ギルドが管理しているがお主の持つギルドカードを見せれば通れるはずだ。ただそうだな・・・よし、後で書状を書こう。それを商業ギルドへ見せるとよい」
「ありがとうございます。では、もう一つ。私の横の妻たちなのですが連れて行ってもよろしいでしょうか?」
「うむ。お主がヴィルアスの花さえ取ってくるのであれば問題はない。そなた等らに期待しておるぞ」
「では、私たちはこれから準備が終わり次第向かいます」
そして俺たちは王から書状を受け取り王城を後にした。その足で商業ギルドへと向かい王からの書状をギルドの職員に見せると一台の馬車を貸してくれた
「中には20日分の食料が入っております。御者は必要で?」
「いえ、大丈夫です。お気遣いありがとうございます」
「いえいえ、これも私たちの仕事のひとつですから」
職員の人は笑顔で最後にそれでは、気をつけて下さいと言って別れた。
これで粗方の準備は整ったであろう。そしてガロンたちは馬車に乗り込み霊峰のある麓まで馬車で移動する。
道中は特に何事もなかった。むしろ若干暇を持て余すほどで3人で雑談をしながら景色を楽しみながらなくらいだった。
そして、麓で馬車をギルドに預けて商業ギルドに王様からもらった書状を見せるとすぐさま通行の許可が下りた。王様すげぇ
「さて、ここからの道中なんだけど提案があるんだ」
俺は二人に体を向けなおして「俺のアイテムで移動しようと思う」と提案する
二人は快く承諾してくれた。そして俺たちは人目に付かないように森の中に入ってからサードアイとマジックサーチをかけ念入りに回りを確認した後にアイテムボックスから移動用の絨毯を取り出す。
アリーシャとシャルノは浮いてる絨毯に最初は驚いていたが俺が最初に乗って安全であることを見せ二人を絨毯に座らせる。
座る時にアリーシャの肉質的な太ももやシャルノの鍛えられてはいるが健康的な太ももが見えて眼福であった。
そして俺たちは霊峰へと出発した。




