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王都編 第4説

沢山のお気に入り登録ありがとうございます!

嬉しさのあまり震えます!

翌日、シャルノを屋敷へ招待しリングも渡し終えた後、シャルノにこれからの予定を聞くことにした


「今日はこれから俺とアリーシャは王都の観光をしようと思うんだがシャルノはどうする?」

「もちろん私も同行するぞ。今日は非番だったし久しぶりに鍛錬以外の休日も悪くない。そ、それに夫と一緒に居たいしな」


そう言いながら彼女の顔は赤く染まっていた。

初心なところがこれまた可愛い。アリーシャに顔を向けると彼女もシャルノのそんな一面を見てとても微笑ましく見ていた


「あらあら、昨日なんてもっと恥ずかしいことしていたのに可愛いわねシャルノったら」

「き、ききき昨日のことは・・・・確かに恥ずかしいが今日のとはまた別だ!」

「あらあら」

「ぐっ・・・経験が違いすぎるぞ。剣技だけじゃなくこちらにも強敵が居たとは」

「まぁまぁ、これからもずっと一緒にいるんだ。その内、上達するさ」

「う、うむ」


あらやだ可愛い


「っと、じゃぁシャルノも一緒に王都デートとしゃれ込もうか」

「うむ」

「うふふ、楽しみね」


それから俺たちは王都を観光しているのだが、本当に広い。アルマルスが大体地方都市の広さだとするならば王都は首都並みだろう。

地面は整備された石で敷き詰められ、街行く人々の通りは現代社会で言うならば大型のバスが8台は横並びできるであろう広さがある。そしてその通りの端に連なるかのように出店が沢山並んでいる。食品だけではなく地方からの移動販売なのか武器の露店商なんかもいる

ゲームの時はもっと狭く感じていたのだが今は本当に広く感じる。おそらく街が、人が生きているからだろうか。至る所から喧騒が聞こえ賑わいを見せる人々が生きていると感じさせてくれている


「どうしたの?」

「ん?どうした?」


そんなことを考えていると左右で俺の腕と組んでいる二人から不思議そうな顔をされる


「いや、生きているんだなって思ってさ・・・改めて感動してた所」


この世界のことを俺はまだまだ知らない。確かにゲームで知っている知識は存在するし似ている所もあるだろう。

だけどそうではなく、今も発展を続けるこの世界を俺はまだ知らないのだ。


だからこそ感謝を 感動を 世界に 人々に 神様に


それを聞いていた彼女たちはお互いの顔を見合わせニッコリと微笑んだ


「「私たちもアナタに出会えたことに感謝をしている(わ)」」

「ありがとう。俺も二人に出会えたことに感謝をしているよ」


それからまた少し王都を回り、日も真上に来たくらいだろうかお腹が空いてきたのでシャルノにお勧めの食事処がないか聞くとリーズナブルで美味い店を教えてくれた

で、今はそこに向かっていく最中である。その道中がまた拷問のように至る所からおいしそうな匂いを漂わせている。

ふと、横を見ると左右の彼女たちも俺と同じなのか時々ボーッとしたり頭を左右にブンブンと振っている。わかる。わかるぞ すごく良い匂いばかりで今すぐにでも匂いのする全ての店に突撃したくなる気持ちは


「おっと、ここだな」

「ここか」

「とても良い匂いがするわ まずいわね。もう限界なくらいよ」

「気に入ってくれたようで嬉しいぞ。私もそろそろ限界だしさっさと中へ入ろう」

「あぁ」


少し大きめの閉じている扉を開け中へと入る。中に入るとこれまた一段と様々な匂いが鼻腔をくすぐってくる。

これは・・・もう限界だ


「いらっしゃいませー!3名様ですか?って、シャルノ様じゃないですか!どうしたんです?と言いますか横の格好の良い男性と凄く美人な女性は誰ですか?執事さんとメイドさんですか?と言いますかそこの男性の人、私と結婚しませんか?」


給仕の一人が俺たちの姿を見ると駆け寄ってきた。

青と白のストライプな上下の服に顔はあどけなさが少し残るが笑顔がとても可愛い。髪も茶色のセミロングほどでとても彼女に似合っている。美女というよりはまだまだ美少女といった所だ。

ん?今この子に求婚された気がするんだが気のせいだよな?


「やぁ、マリエル。おいおい、そんなに沢山質問しないでくれ。ちゃんと全部答えるから先に席へと案内してくれ」

「ですね!すみません!」


うん、たぶん気のせいだろう。

出会って即求婚ってシャルノみたいな気質な子なんて草々・・・


「あ!すみません!貴方のお名前はなんて言うのでしょうか?」

「俺?俺はガロンって言います」

「ガロン様ですね!ありがとうございます!あっ!3階に私の部屋があるんで今から私と夜を共にしませんか!初めてなので上手にできないかも知れませんがきっと上手くなりますから!」


気のせいじゃなかったあああああ!え?何?王都だとシャルノみたいな女の子多いの!?王都怖い!

てか、凄いなこの娘!?いきなり子供欲しいとか良く言えるね!?

って!また怖い!横のアリーシャの笑顔が怖い!なんだかシャルノも目が笑っていないし!?


「大丈夫です!私、18ですし結婚できますよ!それに、何人だって奥様居ても平気ですから!」

「俺が困るよ!?」

「だんn・・・ガロン様なら平気です!気合と根性です!」


今、旦那様って言おうとしなかった!?というか、スポ根!そういう子嫌いじゃないけど初っ端からぶっこみ過ぎじゃないかな!?


「あーうん、そうだなー1年後に君の気持ちが変わっていなかったら考えてあげるよ」

「わかりました!1年後ですね!絶対ですよ!じゃぁ、それまで我慢するんで今日は約束のために愛してください!」

「だから、やらないよ!?」

「ちっ」

「舌打ち!?」

「気のせいです。では、2階のお席へご案内しますね」


彼女に先導され俺たちはようやく席につくことができた。つ、疲れた・・・

早くご飯が食べたいです。


「では、後ほどご注文をお伺いしに来ますのでごゆっくりどうぞ」


嵐のような娘だったけど最後の方は普通だったから良かった。これで安心して食べれ―


「「アナタ?少しお話し合いしましょう(しよう)か?」」


安心できなかったよ・・・

それから注文を先に済ませ料理が来る間になんとか二人の気を鎮めることに成功しました。

その代わり今日の夜は搾り取られることになりました。ガロンです。すっごい頑張った俺!でも自業自得だったから反論できません!


「まぁ、マリエルも悪い子じゃないし私を慕ってくれているからな。1年後しっかりと自分の気持ちをまとめてあげてくれ」

「私としてもアナタがちゃんと答えを出したのなら文句はないわ。それに、家族が増えるって悪くないものよ」

「そう、だな。ちゃんとその時までに気持ちをまとめておくよ」


1年後がどういう結果になるかわからないけどその間、俺はちゃんと彼女を見てしっかり考えよう。

それから俺たちは昼からはどこに行くかの予定を決めていると1階の方から怒鳴り声が聞こえてきた。


「おいおい!こんな料理程度で俺たちから金を取ろうっていうのかー?」

「お客様がご注文されお食べになられたのですから正当な請求です!」


そこではとてもテンプレ的なイベントが起こっていた。

身なりはそれなりに良い男3人がマリエルにわめき散らしているようだった。さっきの声を聞く限り単なるイチャモンなんだろうけど相手の身なりから察するに貴族だろう3人に対して反論しているようだ。


「だからさー!その正当な値段ってのが間違いなんだってばー!こんな料理に金を取る権利なんてないんだよ。ただ、どうしても払って欲しいのなら・・・」


先頭に立つ男がまとめ役なのかその男が粘つくような視線でマリエルの全身を見ている

その様に俺は不快感しか持つことが出来きず今にも飛び出して助けようと思ったのだがシャルノに止められ首を横に振っていた。だが、彼女の顔が少し驚愕し目を見開いていたことに気がついた


「(・・・どういうつもりだ)」

「(まぁ、待て。私たちより先に動いた人物がいる。その人に任せよう)」


そう言ってシャルノと俺はマリエルを再び見るとそこにはさっきまで居なかった一人の男がマリエルを庇うように立っている。


「誰だお前は!俺を貴族と知っての振る舞いか!」

「俺は唯の冒険者だ。それよりさっきから聞いていることが不愉快でしかない。代金は俺が払っておくから二度と顔を見せないでくれないか。それともこの場に騎士団を呼ぶ方がいいか?」

「ちっ!なら、お前にきっちり払ってもらうのと俺たちに対してのその無礼な振る舞いをした迷惑料も払ってもらうからな!」

「わかった。いくらだ?」

「迷惑料金貨5枚だ」


男の後ろに庇われるような形だったマリエルや他の客たちも驚いていた。

当たり前である。誰が見ず知らずであるはずの人物に金貨を5枚も渡すというのか。しかも迷惑料などという曖昧なものに対してだ。もし渡したとしても彼になんの得があるというのか

だが、彼はそんな周りの考えていることと裏腹に金貨5枚を取り出した。

ガロンにとってはまさしく目の前の男が酔狂な人にしか見えなかった。だが、自然と目の前の男にとっては当たり前のことなんだろうなと納得してもいた。

何故納得したのかはガロンにもわからないがもし、俺が先に彼女の前に立っていたのならおそらく同じ行動をしていただろうとは思っていた。


ガロンは小さく、似たもの同士かと呟きながら行く末を見守っていた。


「ほら、金貨5枚だ。もう二度と来ないでくれ」

「・・・ふん。ちゃんと金貨か確認するから貸せ!」


そう言って男から金貨をひったくると5枚とも本物が確認し始めたが、貴族たちはその金貨を確認し終えると口をニンマリとさせている


「おっと間違えた。金貨5枚じゃなくて10枚だった。もちろん払えるよな?」


貴族たちは口をにんまりさせながら図々しくもさらに要求していた。

あまりの図々しさに頭痛を覚えるが貴族たちはそんなの関係ないと言わんばかりに要求している。

潮時だろう

そう思って俺は横で怒りに顔を歪ませているシャルノの頭を少し撫で気持ちを落ち着かせる


「ちょっと待っててくれ」

「無理はするんじゃないぞ」

「わかってる それに二人とも済まないな。また変なのに巻き込んで」


彼女たちは首を横に振りガロンの思うがままにしたらいいと言ってくれた。いい嫁さんたちだ

なら、少し格好の良いところ見せないとな


「それくらいにしたらどうだ?貴族様なんだろ?荒らすものいい加減にしてくれ」

「なんだ貴様は!」

「俺はガロンっていう男だ。見ての通り俺も冒険者だ で、貴族様たちは?」

「ふんっ!冒険者風情に名乗る名など持ち合わせていない」

「そうか。ならもういいだろう?さっさと出て行ってくれ 飯がまずくなってしまう」


突然現れた俺にびっくりしてはいるが貴族たちの目にはまだまだ諦めという目をしておらずさらに捲くし立てた


「元からまずい料理だったんだ。これ以上まずくなることなんてないな」


明らかに挑発的な発言だったので俺と最初に庇った男は完全にスルーしたが後ろにいるマリエルはそうも行かなかった


「お父さんの料理を馬鹿にするな!」

「まずいものにまずいと言っただけだろ?」


マリエルは少し涙ぐんでいるようで目元がうっすらと光っていた。それを見た俺は彼女を笑顔にしてあげたくて


「さぁ、早く金貨10枚を渡せといって・・・」ドサッ

「お、おい!?一体どうし」ドサッ


3人のうち2人がいきなり倒れたことによってもう一人の貴族があわて始める。

いきなり元気に立っていた仲間たちが突然気絶したのだ無理もない。そしてもう一人の貴族が逃げ出すのも無理はなかったが、


「た、助け・・・」ドサッ


あっけなく貴族3人は倒れてしまった。

周りの人間にはいきなりすぎて状況が理解できていなかったようで未だに呆けている。

もちろん貴族3人がいきなり意識を失ったのにも理由がある。

と言っても俺が貴族たちに少し眠ってもらっただけではあるのだが


「さて、静かになった所だし騎士団の人たちを呼んでもらえるかな?」

「え、えぇ。ありがとう?」

「気にすんなってそれに最初に助けたのは彼だ 彼にもお礼を述べるべきだろ?」

「そうね。ありがとう。貴方が最初に助けてくれなかったら貴族たちの玩具になっていたかも知れないわ」

「俺の方こそ気にしないでくれ。まさかあそこで付け上がってくるとは思っても見なかったのでな。未熟だった」


そうこうしてる間に騎士団の方々が到着し貴族3人を捕獲して連れて帰った。

あとで聞いた話だが彼ら3人は地方の貴族らしく地元でも問題を起こしていた問題児だったらしい。

地元でも今回のようにいちゃモンをつけては女性たちに無理難題な要求を突きつけていたようだった。

それを聞いていたアリーシャとシャルノの顔の後ろにまさに鬼のようなものがいた気がしますがきっと気のせいだ。

同時に怒らせないように絶対にしようと思ったのも秘密である。


そして、解決したあと俺たちは再び2階に戻ろうと思った矢先に後ろから先ほどの男から呼び止められる


「す、すまないが俺とパーティーを組んでくれないか」





そしてこれが彼との出会いの始まり


そして俺の無二の親友との出会いでもある


異世界さんこんにちわ~不死王だけど元人間です~ 王都編 第4説「親友との出会い」

次回は金曜頃予定してますがズレる可能性もあります!

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