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21話

21話 苫小牧奇襲作戦

10月7日1000

苫小牧から南東数km

韓国軍のF-16が初っ端から壊滅したものの、比較的戦力的な価値が大きい日米台空軍の被害は少数で済み、それによって内浦湾上空の制空権を掌握したとの報が入ると原子力空母あかぎ艦上から飛び立ったF-18とその護衛のF-14は山形空港のF-15と合流、順調に苫小牧へ飛行していた。出撃したF/A-18の6割にあたる42機の内、複座型であるF/A-18B/Dは80式対艦ミサイル(ASM-1/2)Maverick(AGM-65)ミサイルもしくはMk-82通常爆弾を3連装ラックで、残りはF-15やF-14と共に空対空誘導弾を装備し、護衛を担当していた。

「レーダー反応、MiGです!」

レーダー員がそう言うと邀撃に上がってきた北日本空軍の多数のMiG-29(Fulcrum)戦闘機がレーダースコープに表示されていた。すると護衛戦闘機であるF-15Dに搭乗する川見空軍中佐が『スカイソード隊、これより敵迎撃部隊と交戦する!』と叫ぶと12機のF-15と18機のF-14は一斉にドロップタンクを棄てて加速し、一斉に胴体下部へ装備されているAMRAAM空対空誘導弾を放つ。

無論、それに気が付いたMiG-29も最新鋭のR-77を放ち応戦する。

だがF-15及びF-14とMiG-29の射撃指揮装置の性能を鑑みれば、同じ射程の誘導弾を放とうが、MiGのものより遥かに計算能力にたけた指揮装置を搭載するF-15及びF-14の圧倒的な勝利は確実であった。

実際その通り、多くのMiG-29は撃墜されてしまい、残ったのはミサイルに怯えて逃げてしまった新米パイロットと即座に戦術撤退を決意したベテラン数名のみで、ベテランたちは攻撃隊に攻撃を仕掛け数機撃墜を記録するも攻撃隊の最終防衛線を担う護衛のF-18によって最終的には撃墜されてしまった。。


一方、攻撃隊はF/A-18A/C(単座型ホーネット)の護衛の元、低空へ降下しながら次々に対艦誘導弾やマヴェリクミサイルに通常爆弾を放ち、機銃掃射をして艦艇や周囲にあった施設を破壊する。

だがしばらくすると北日本海軍の誇るソ連製ハリアーとでも言うべき機体、YaK-141(フリースタイル)戦闘機が攻撃隊を迎え撃つ。

とは言え、雷雲やYaK-141と異なりF/A-18(ホーネット)戦闘機は機体中央にデッドウェイトととなるリフト・ファンが無く、中型の機体ながら重量は軽く(※1)、それ故にコブラほどとは行かないがそれに近い軽快で、アクロバティックな機動(※2)が可能である。

故にF-18とYaK-141の空戦はほとんどF-18側の圧勝としか言いようのないワンサイドゲームで終わり、多くのYaK-141が撃墜されてしまった。だが、死に物狂いの抵抗もあって2機のF-18に成功したのである。


とは言え攻撃自体は大成功を収め、北日本最大級の軍民共有港は廃墟と化し、NEATO軍上陸後はここから多数の上陸部隊が札幌へ進撃を開始したのである。


そしてその数日後、全面的な上陸作戦が開始されたが、陸上自衛隊や米海兵隊など上陸部隊は内陸においてベトナム戦争での上陸戦を凌駕するような死闘を経験することになったのである。

※1 軽量な機体

もっともその後継のF/A-18Eでは大型にカテゴライズされるF-4より重量があり、大型多用途機へと昇華した。もとより対応していた各種対空(防空・制空・護衛)任務や対艦及び地上への打撃に加えて電子妨害やレーダー攻撃などの任務に就いている。

※2 軽快な機動

これは空母機故の優れた飛行管制システムの恩恵である。

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