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18話

次回は8/4あたりに投稿予定


ナイトメア作戦発令、Balzac1とYak-141が日本海で合間見舞える!!

18話 東北戦線異常あり

1995年9月2日

福島市

「急げっ、急げ!」

ある90式戦車の車長席で第1戦車師団所属の某戦車中隊の隊長の少佐である俺、宮原啓二がそう言うと乗員たちは皆、自分の愛車へ乗り込む。

そして準備完了の知らせが届くと俺はすぐに進軍開始命令を下し、部隊は北上を開始する。

しばらくすると上空を重々しいエンジン音と共に日米両空軍所属のF-15(イーグル)及び海軍のF-14(トムキャット)両制空戦闘機と空対空装備のF/A-18(ホーネット)戦闘攻撃機が飛び去り、それらに先導されたMk-82通常爆弾とAGM-65(マヴェリック)ミサイルを搭載した米空軍のF-16C/Dファイティング・ファルコン戦闘機とA-10攻撃機(空中重装甲戦車)に空自のF-1支援戦闘機(和製ジャギュア)及びA-4ExJ(スーパースカイホーク)支援機が軽快なエンジン音と共に過ぎ去り、それらに続く様に多数の日米の空挺部隊を運ぶ輸送機にその後ろを輸送ヘリと護衛の攻撃ヘリが続く。

そして戦車隊や歩兵師団も後を追う様に宮城県内へ向かう。

数時間後、宮城県内

上空での空戦は一進一退であったが地上での戦いは数に勝るあちら有利であった。

だが兵器の質から見ると、北は近年著しい海空軍の発展と引き換えに陸軍の装備は陳腐化しつつあった。だがそれでもその装備は東側トップクラスの質を誇り、稼働率は侮るなかれ。

T-72の山塞版(デッド・コピー)だと噂されていた78型戦車よって既にこちらは7両の61式が撃破され、74も1両破壊、2両大破の憂き目にあっていた。無論、ベトナムでもT-52の山塞品と侮られていた57型戦車によって当時最新鋭だった米軍戦車が撃破されているので侮っていなかったが。

だが進軍をやめるわけにはいかない。上空では日米及び北の戦闘機が死闘を交え、轟音がするとその度に鋼鉄の塊へと変わって地上へ落ちていく。

そうしているうちにもこっちの戦車隊も砲撃を始めるとその衝撃に空気が震える。

「敵さんに負けるな!撃て!」

俺がそう言うと俺が指揮する中隊の90式戦車が火を噴き、反撃を始める。

人民陸軍90型Bis指揮戦車

「南の連中も中々やるな……」

俺、村口銀一上級少佐がそう言うと愛車の125㍉戦車砲が日米の戦車へ向けて火を噴く。そしてそれに続くように僚車のT-90も火を噴く。

しばらくすると一台のM1A2エイブラムス戦車の砲塔及び車体の丁度、中間位を貫き、その車体は爆散する。恐らく乗員はみなあの世いきだろうと思いつつも次の戦車へ照準を設定する。

そして再び発砲命令を下し、今度は74式戦車へ砲弾が飛翔する。そして爆音がするとさっきの戦車が砕け散り燃え上がる。

上空では戦闘機や攻撃機が激しい空戦を繰り広げていたが、一進一退。故にこちらの戦闘機の被害も増大していた。

そして広がる平原には輸送機の残骸が散らばっており、南北両軍の空挺隊の精鋭たちも戦況に寄与する事は無かったと言う。

しばらくすると炎上する敵歩兵戦闘車からよろよろと出てくる歩兵を見た"部隊統制の神"と呼ばれる政治将校の矢村中佐が「あの歩兵に機銃を撃て!撃つんだ!」と叫び、俺に命じてきた。

しかし俺は「そんなことは出来ない…………撃つなら俺を殺してからにしろ。この出来損ないの屑野郎が」と言い返し、政治将校は「貴様ぁあ!政治将校たる俺を何だと思ってやがる!」と叫び腰のホルスターに手をかけたのでその前に護身用拳銃を俺は取り出し、引き金を引いた。

ターンっ!………………乾いた音がすると銃弾は政治将校の腹部を貫き、政治将校は倒れ込む。

「き、貴様ぁああああ!誰を撃ったと思っている!ふざけるなぁあああああ」

矢村は顔をしかめてそう絶叫するが、しばらくすると砲手が泣き叫びながら「コイツの命令にはもうこりごりだぁあああ」と叫びながら彼の口の中へ銃口を入れる。

すると矢村は怯えた声で「操縦手このふた…………」といった瞬間、二発目の銃弾が彼の腹部を貫き、出血が更に増える。

そしてしばらくすると彼は俺の命令で束縛され、彼の拳銃から弾丸を抜いた。そしてすぐに通信で「我、敵弾被弾なるも戦闘に支障なし。なお矢村中佐は被弾時に頭部を負傷。現在も意識がありません!」と伝える。

そしてその直後だった。

上空のAH-64ヘリがこちらへ照準を合わせて対戦車誘導弾を放ち、一気に離脱したのである。

「終わったな…………お前ら、逃げるぞ!」

俺がそう叫ぶと一応、政治将校も背負って脱出用ハッチを開けて愛車から離れる。

落ち着いてから空を見ると日米戦闘機だけが空を飛んでいた。

どうやら空が落ちた(制空権を失った)様だ。

友軍戦車も多くが炎上しているのを見て俺は無線に対して降伏を届け出た。

そしてそれと同時に政治将校の眉間に銃口を向けた。

「次は地獄で再開だな。クソッタレ(汚らわしい党の犬)が…………」

俺はそう言うと彼を射殺した。

そして俺は陸自の歩兵隊に投降し、捕虜となった。

「こんなに星が綺麗だったとはな…………」

穏やかな星空のもと、陸自部隊に収容された俺はそう呟くと宮原と名乗る陸自戦車兵は煙草を勧めてきた。


翌日、俺は米軍巨大ヘリに収容されていわき市の前線司令部に到着。そこで尋問を受け、戦後の処置を軽くする様に盛岡の前線司令部で渡された作戦命令書を渡し、独裁と腐敗が続く祖国を捨てたのである。

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