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12話

12話 一進一退の攻防1

1995年8月4日

ながと戦闘指揮所(CIC)

「間も無く全ミサイルが敵ミサイルに命中します!」

砲雷長がそう言うと艦長の俺、金田平一は「いよいよか………万一に備え、第2群のスタンバイを!」と言う。するとスクリーンから幾つかの目標(敵対艦ミサイル)こちらの対空誘導弾(スタンダードミサイル)と重なって消え去る。

追跡番号トラックナンバー1031~36の7発の撃墜を確認!」砲術士がそう言うと俺はデータリンクから送られてくる状況を確認する。うん、これなら主砲(12.7㌢速射砲)CIWS(ファランクス)による迎撃の必要は無いな。次の防衛線で壊滅させる自信がある。

俺がそう思った次の瞬間、水測員(ソナー手)が「水中より推進音!敵潜水艦です!」と叫び、すぐに俺は「艦級は?」と聞くと「北日本海軍、伊182型潜水艦です!」と答え、俺はすぐにむさしに乗る小山少将にきくづきとはるさめによる対潜攻撃を進言した。だがむらさめ型であるはるさめは同級の特長である短SAM及びASROC発射機構のVLS化によって高い即応性を有しているので対空防衛線を形成する上で重要なポジションになるであろうと期待されていたのでその代わりにやましろやこんごうに比べ、対空能力が劣るしまかぜが対潜攻撃に向かった。しまかぜときくづきの放ったASROC対潜誘導弾は見事に敵潜を仕留めたのである。

そして敵の対艦ミサイルも全て撃墜し、第1及び2護衛艦隊は北日本軍による対艦攻撃を何とか潜り抜けた。

そして8月5日深夜

室蘭湾内(青森沖合)

遂には対艦誘導弾による反撃を開始。艦隊は多数の対艦ミサイルの発射炎に包まれた。

むさし戦闘指揮所(CIC)

「ASM郡、敵艦隊へ順調に飛翔しています!」砲雷長がそう言うと司令は「よし………」と言うと電測員の1人が「敵艦隊より対艦ミサイルが発射された模様です!」と叫ぶ。すると艦長の野木原真二大佐は「対空戦闘用意!」と叫び、小山司令は随伴のやましろ、第2護衛艦隊のながと、きりしまとイージスデータリンクシステムを接続するように命じる。するとデータリンクシステムの情報がディスプレーに表示され、対空目標のトラッキング(警戒及び追尾)情報を共有する。

更に上空では航空護衛艦ほうしょうからE-2CJ(ホークアイ)AEWs機(AEWs=空中(Airborne)早期(Early)警戒(Warning)(System)の省略形)と最新鋭のF/A-18J/BJホーネット戦闘攻撃機及びF-14BJ(トムキャット)戦闘機が発艦、急な敵航空部隊による攻撃に備えた。


一方、むさし、ながとら第1、2護衛艦隊と対峙する戦艦帯広、巡洋艦長門からなる東部艦隊では…………

帯広戦闘指揮所(CIC)

「対艦ミサイル発射用意!」

そう司令の戸村宏哉少将が命じると副長で砲雷長の俺、鬼嶋良一中佐が「司令同志。各艦からも準備完了とのことです!」

そう報告が入ると党の出店(無能な口先野郎)たる政治将校が攻撃開始命令を下す。すると俺は「了解!」と叫び、ミサイル発射ボタンを押す。

すると第1主砲塔の直前に備わる8基(16発分)のVLSから4発(2基分)の巨大なロシア製対艦ミサイルが闇夜を引き裂く様に空に飛翔するのであった…………

そして一定の高度へ達すると水平飛行へ移り、ターボファンエンジンを起動させて加速する。


そして南北両軍の放ったの艦艇は対艦ミサイル発射と同時に探知。それが交差する時、互いの防空艦が対空ミサイル発射態勢に入り、誘導弾管制装置(イルミネーター)を旋回させる。

むさし戦闘指揮所(CIC)

「SM-2発射用意!ってぇー」

帯広戦闘指揮所(CIC)

「対空ミサイル発射用意!ってぇー!」


百㌔先の2隻の巨大戦艦(Battleship)が率いる艦隊が互いの艦隊の放った対艦ミサイルを迎え撃つべく、一斉に対空ミサイルを放つ…………

史上最後とも言える戦艦同士の決戦の幕は対艦ミサイルの発射によって幕が開けたのである。

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