13話
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艦これの二水戦の航跡
13話 一進一退の攻防2
1995年8月4日
むさし戦闘指揮所
「第一波迎撃ミサイル群及び敵ミサイル群接触!」
砲術員のある2等海曹がそう言うと皆、ディスプレーを睨む。
「着弾!…………追跡番号0102~04、0106~8撃墜を確認!0105及び0109~0115は依然としてこちらへ接近中!」
砲術員がそう言うと艦長はすぐに副砲の射撃用意を命じる。
それに加えて迎撃ミサイルの第二波を発射するに命じる。
同様にイージス嚮導護衛艦ながと、やましろ、イージス護衛艦きりしまと情報を共有し、向かってくる対艦ミサイルへ照準を合わせる。
小山司令に野木原艦長。ともに冷房の効いた戦闘指揮所にありながら多量の汗で額に首筋、そして青い作業服がびっしょりであった。
同じ頃…………
帯広戦闘指揮所
「敵ミサイル群11発の迎撃に成功!残り13発です!」
砲術員がそう言うと艦長は第2波迎撃ミサイルを放つように命じる。 敵艦隊からの対艦攻撃で自らの対艦ミサイルの管制どころではない事を理解していない若手政治将校はすぐに巡洋艦長門に対し、大型対艦ミサイルを再度放つように命じた。だが政治将校の言葉を前に司令とベテラン政治将校が反論する。
特にベテラン政治将校の風間春夫大佐は士官学校首席に加えて豊原経大も次席卒のエリートだが口先だけの若手政治将校と違い、ごく平凡な成績だったが、某国のスパイを射殺し、国家機密漏洩を防いだなど政府上層部からの信頼も厚い。
故に若手政治将校は黙り混み、乗員たちも戦闘へ集中出来るようになったのである。
そして13発中8発の阻止に成功するも5発は依然としてこちらへ向かっていた。それに対してまず13㌢連装速射砲が火を噴き、続いてCIWSに備わる近接ミサイルが火を噴き、最後にそのCIWSの30㍉機関砲が射撃を開始する。しばらくすると機銃弾が対艦ミサイルの弾頭に命中して急速に速度が低下。海面へと落下すると水柱が上がる。
「敵ミサイル撃墜…………あ、いっ、1発残っています!」
そう超低空を飛翔し、弾幕を潜り抜けたミサイルが帯広の第2砲塔へ直撃し、3門の47口径40㌢砲の砲身を爪楊枝の様に折り曲げたものの378㍉の装甲を貫くには威力不足であった。
「第2砲塔弾薬庫へ注水!」
艦長がそう命じると応急表示画面の第2砲塔部分へ注水が始まったのが示される。
同じ頃、むさしの楯となった第1護衛艦隊所属の護衛艦たちかぜは艦橋に対艦ミサイルが直撃し、同艦は大きく炎上、更には護衛艦ゆうぎりも煙突と格納庫を破壊され、その衝撃で後部機関室では火災が、前部機関室では浸水が発生し、船体各所で誘発された浸水で大きく船体は傾斜していたのである。
再び大和戦闘指揮所
「…………距離4万!主砲射程圏内まであと距離5千!」
興奮しきったレーダー員がそう言うと艦長は「弾種、徹甲!各砲、自由照準とする!」と命じたのである。
そして帯広でも同じ命令が下されたのである…………
まさに敵味方合わせて合計15門の巨峰が火を噴く準備を始めようとしていた。




