11話
ソビエッキー・ソユーズ級戦艦
269m×33m、満載排水量5万7千t
40㎝3連装砲3基、76㎜連装砲6基、30㎜複合CIWS4基
大型対艦ミサイル用VLS8セル(24発分、艦橋直前)
対空ミサイル用VLS16基(リボルバー式で1基8発の96発)
建造当初は米国から偽アイオワ級と呼ばれていた。
11話 苦しい戦況
1995年8月3日
北日本海軍の巡洋艦陸奥は戦艦札幌と共に空母富良野機動部隊と合流。その直前には米海軍の空母ミッドウェー以下巡洋艦ロングビーチなど計5隻を長射程ミサイルによる奇襲で大破もしくは撃沈、戦艦ミズーリを中破させる戦果を挙げるなどの大戦果を挙げており、北日本海軍の士気は最高潮に達していた。
一方、嚮導護衛艦ながと以下、海上自衛隊第2護衛艦隊群は戦艦むさし、空母ほうしょうと合流し青森以南への北日本艦艇の侵入阻止作戦に就いていた。
むさし戦闘指揮所
「事態は良い方向に動いていないな……………」第2護衛艦隊司令の小山昭三少将がそう呟くと武蔵艦長の野木原真二大佐も溜め息を吐く。
既に米増援艦隊は奇襲で甚大な被害を受け、こちらも護衛艦はまゆきとせとゆきにゆうばり、ゆうべつなどが続けざまに撃沈されており、葬式ムードのこちらに対して相手の士気は高まる一方であった。
一方、海上に続いて空中でも死闘が始まろうとしていた。
8月4日
山形空港にて命令を待つF-15乗りの俺、村上信太が煙草を吸おうとした直後。けたたましいアラーム音が鳴り響き、俺はヘルメットを取り、装着する。
「行くぞ!」俺がそう言うと部下たちもヘルメットを装着し、飛行服のチャックを締める。
そして準備が終わると皆、駆け足で愛機へと走り、すぐに乗り込む。
そして地上誘導員の指示に従いつつ愛機を滑走路へ向かわし、エンジンを始動し、離陸に備える。そして命令が下ると離陸。その時に急激な加速で俺の身体に大きな重力がかかり痛みを感じるが、離陸すると痛みが引き、今度は周囲へ目を配る。それに加えてレーダースクリーンにも集中して敵に備える。
恐らく津軽海峡上空でのP-3C撃墜事件の犯人はSu-27だろう。このF-15に近い、いや一部は凌駕している東側陣営の最新鋭戦闘機だ。油断はならない。
『目標機種判別。Su-27及びMiG-31…………大型戦闘機見たいですね……………』
遥か彼方、岩手上空を飛ぶAWACSの管制員がそう言うと俺は「了解。ではソード1エこれより戦闘態勢に入る!」と言うと隊員3人は『了解!』と続き、総隊長の小隊以下他小隊からも戦闘準備が整った事が伝わってくる。
そして数分後。ミサイル発射命令が下ると多数のAMRAAMが目標へ向けて飛翔していく。そしてそれと同時に相手も撃ち返してくる。そしてその1分後、1機のSu-27撃墜をレーダーで確認したが、それと同時にこっちのF-15も1機撃墜されたのが肉眼で見えた。
流石だ。F-15以上とも噂される高性能戦闘機だ。素直にそこは評価する。そしてもう1機味方が撃墜されたのと同時に1機の敵機がレーダーから消えた。
レーダーミサイルによる攻防でこちらは6機を向こうは5機を失ったが、ほとんど互角であったので、どちらも隊長機は健在であった。
流石に格闘戦では相手がやや有利であったが、MiG-31は運動性が悪く、ほとんどが撃墜された。とは言え、一緒に出撃した27機9小隊のF-15は4小隊12機まで減っており、相手も10小隊30機だったのが、5小隊16機へと減っていた。
次々と減っていく敵と味方の様はまるでBattle of Britainに良く似ていた気がする。が、この空戦の結果、北日本の青森侵攻を遅延させたのは間違いない。
ながと戦闘指揮所
「津軽海峡上空の制空権は何とか握れた様だが、佐渡島は陥落したみたいだな…………」
艦長の金田平一大佐がそう言った次の瞬間、レーダースクリーンに敵艦隊から多数のミサイルが放たれ、こちらへ向かってきたのである。
「対空戦闘!むさし、きりしまとデータリンク接続、スタンダードミサイル発射用意!」
そう艦長が命じるとすぐに準備が整い、ミサイルに照準がセットされる。
そして数分後。ミサイルは一斉に空へ舞い上がるのであった。




