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【アニメ2026年7月放送!】ヘルモード ~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~  作者: ハム男
第14章 暗黒神アマンテと封印された肢体

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第867話 守護番

 ベスペルに生贄の儀式をせずに漁村の魔族たちに漁業できるよう交渉したアレンたちの下に新たに土煙を上げてすごい勢いでやってくる者たちがいる。

 カラッタ村へ続くそこまで舗装されていない集落の者たちが使う道を、鋭い目つき、巨大な口ばしを持った頭の先まで全長3メートルの恐鳥5体の上に跨る魔族たちが駆け抜け、門番に村の門を開けさせる。


(この世界の馬は恐鳥系なのか。ベスペルの絶叫とかを聞きつけて急いできたのかな)


 上空を飛ぶクワトロと視界を共有し怪鳥たちの様子を見ていたら、まっすぐ浜辺にいるアレンたちの下へと迫る。

 アレンに土下座する勢いの村人たちも何事かと立ち上がり、やってきた者たちに向き直った。


「何の騒ぎだ! む? 村長のイグレだな。使いの者の話は聞いたぞ。何か『怪しいよそ者』が村にいるとか?」


「え? 怪しい……。とは私のことでしょうか?」


「ぶっ!? 使いの者が変なように言ったようだな。申し訳ない」


「お呼びのようですね。向かいましょう」


 村長から謝罪を受けつつ、村にやってきた者たちと対応をすることにする。

 村人に囲まれた恐鳥から降りた魔族たちの下へと向かうと、すぐにアレンに気付いたようだ。


「そこに止まれ! 貴様がその怪しい奴か!」

「何だ! ヒヒの混血人ハーフというのは本当か!!」


(えっと、村人と村長とかの話では守護番とかいう暗黒神の使いのようなものだっけか。魔族たちの民を裁いたり、魔獣から守ったりする役目があるのだとか。クワトロ、全員鑑定してくれ。って、うお! なかなかのステータスじゃないか!!)


 守護番たちに帯刀する剣を抜かれ刃を向けられながらもアレンは、村長宅で守護番について話を聞いたことを思い出している。

 魔族たちの覇気などそっちのけで肩に止まるクワトロに特技「幼雛化」を発動させせ、魔族とデカい恐鳥を鑑定させる。


 【名 前】ブライト

 【年 齢】45

 【種 族】魔族

 【職 業】剣聖

 【体 力】3400+1800+3000(魔法具)

 【魔 力】2000+3000(魔法具)

 【攻撃力】3200+1800+6000(武器)

 【耐久力】2800+1800+6000(防具)

 【素早さ】3200+1800+2000(魔法具)

 【知 力】1900

 【幸 運】2200

 【攻撃属性】無

 【耐久属性】無


 【名 前】ヌヒカン

 【年 齢】45

 【種 族】コケトリス

 【体 力】3400

 【魔 力】4000

 【攻撃力】3800

 【耐久力】2900

 【素早さ】5400

 【知 力】3000

 【幸 運】3500

 【攻撃属性】無

 【耐久属性】風

※多分書籍版だと「コカトリスですよ」と修正させられるパタン


(ん? 村人と違って結構鍛えた魔族が出てきたな。下っ端の守護番でも結構なステータスだな。魔族と魔獣が同い年? じゃなくて、一番強いのは……)


 【名 前】ブロッケン

 【年 齢】68

 【種 族】魔族

 【職 業】剣王

 【体 力】12800+14400+6000(魔法具)

 【魔 力】11000+14400+6000(魔法具)

 【攻撃力】14000+14400+20000(武器)

 【耐久力】13000+14400+18000(魔法具)

 【素早さ】12000+14400+4000(魔法具)

 【知 力】10000+7200

 【幸 運】13000+7200

 【攻撃属性】無、クリティカル率30%増、体力超回復

 【耐久属性】無、魔法耐性(中)、回避率30%増


(ボスはこいつか……。装備込めると魔神を超えたステータスがあるな。良い装備しているし結構な強さだな。ってエクストラモードで星4つでバフスキル的にスキルレベルがカンストか? 暗黒界はすごいんだな。暗黒神が才能与えていんのか? これは是が非でも暗黒神に会わないとな!)


 クワトロの特技「鑑定眼」越しに関心していると配下の守護番たちの剣を収めさせ、アレンの下へ歩みを進めた。

 年齢は68歳とあるが、見た目は35歳くらいの鎧を着ていても分かるほどガタイの良い魔族がこちらにやってくる。


「まてまて、いきなり剣を抜くな。我は守護番長補佐をしているブロッケンだ」


 この時、背後に突き立てられた巨大な槍を握り締めるベスペルの手の力がようやく抜けたようだ。


 ズドオオオオン


 ズルズルと柄の部分を滑るように落下を始め、砂煙と爆音を立てて砂浜へ落ちた。


「ゲホゲホッ!? す、すみません。アレンと言います」


 漆黒のマントにかかった砂を払いながら自らの名前を名乗った。


「アレンか。お前がこの騒ぎを起こしたのか?」


「はい。生贄になった少女を救ったところベスペルの配下が激高して襲い掛かりまして倒しました。主であるベスペルという名のマーマンと戦い、現在に至ります。もしかして守護番の方々の仕事を勝手に奪ってしまったようですね。大変申し訳ありませんでした」


「我らの仕事……。確かにな。多少目に余るが、アマンテ様の許しを得ているようだったからな。そちらについては手数をかけた。それで、勝手に島に上陸して何が目的だ?」


 守護番長補佐であるブロッケンの倍以上の力のあるベスペルたちマーマンの軍勢は村人を生贄にしてきた。

 討伐するときの被害を考えて目を瞑っているだろうということを、アレンは理解した。


(さてと、適当に話を合わせて村人に痺れ薬を盛られたし、今度は正直に話してみるかな。どうしたらメリットが大きくなるか分からないし。暗黒神に力を得て、人間界に返してもらう交渉がしたいだけだし)


 全長1000キロメートルある島の中央に山の頂にある神殿に暗黒神アマンテがいるらしい。

 ベスペルの話からもかなり厳しい神のようで、交渉が始まるまで、無理な騒ぎは起こしたくはない。

 ベスペルとの交渉が終わった今、できれば、暗黒神の下、魔族に規律を守らせ警護などをしている守護番たちに暗黒神の案内をしてほしいとアレンは考えていた。


「申し訳ありません。船を使ってこの島に来たわけではありません。人間界から落ちてきました」


「何だと? 人間界から来ただと? それは本当か? 言われて見たらヒヒの混血人とはどこか違うな」


「あれ? 私以外にも同じような人がいるのですか?」


 ブロッケンの表情からも、アレンの話を信じる何かがあると感じた。

 普通に信じてくれたのでアレンはこれまでにもあった話なのかと思う。


「なるほど……。ではお前は『来訪者』というわけか。我ら守護番の仕事ではないな。よし、詳しい事情を聞きたい。我らの砦に来て欲しい。おい、ブライト。お前のコケトリスを置いて行ってくれ。お前は村の者たちにここで起きた詳しい状況を聞いておくんだ。大神殿にも報告が必要だろうからな!!」


「はっ!!」


(お? 何だって? 今「来訪者」っていったぞ。ヒヒの混血人からクラスチェンジして何か話が進んだぞ。正解だったのか? でも、俺の質問に答えてほしんだけど)


 アレンの理解を他所に話が進んでいく。

 ブライトという守護番は自らが乗ってきたコケトリスの口元の手綱を引いて、アレンの下へとやってくる。


「ほれ。これに乗るんだ。ヌヒカン、このヒヒの混血人ハーフを乗せてブロッケン様と一緒に砦に戻るんだぞ」


(ヒヒの混血人ハーフにまたクラスダウンしてもうた)


『コケッ!!』


 守護番のブライトとヌヒカンという名のコケトリスの間に信頼関係があり、会話で意思の疎通ができるようだ。

 ほかのコケトリスと守護番も鑑定すると年齢が同じようなので、こういう信頼関係を結ぶような特殊な飼い方をしているのかと思う。

 コケトリスはアレンをギョロリと見た後、足を折り、乗れと言わんばかりに姿勢を低くした。


 顔を見ると明らかに不満そうでギリギリ乗せてやっても良いと言いたげだ。


「えっと、では、失礼します……」


「よし、では我らは砦に戻る。皆、ついてまいれ!!」


 アレンが乗るとコケトリスはスクッと立ち上がり、それを見た守護番長のブロッケンが声を上げる。


 アレンはコケトリスという恐鳥の魔獣の扱いなど分からぬが、ブロッケンが乗るコケトリスとその背後に隊列を組んだ守護番たちの最後尾に、勝手に移動してくれるようだ。


 今にも出発しそうなところマニタがアレンの下へ駆け寄ってくる。


「あの! ……ありがとうございました!!」


「うんうん。お父さんの言うこと聞くんだぞ」


「うん! また来てね!!」


(さて、痺れ薬を盛られたが最後に少女の笑顔を見たことだし良しとするか)


 マニタの笑顔に満足したアレンのことなどお構いなしに、跨っていたコケトリスは隊列を守り、先頭を走るブロッケンのコケトリスのスピードに合わせて加速する。


 カラッタ村の門を凄い勢いで抜けていき、そのまま減速することなくアレンを乗せたまま来た道を戻っていく。

 まるで危険なものをなるべく早く目的地に運びたいと言わんばかりに200キロメートルほど島の中央へ向けて寄り道も休憩もとらずに進み、2時間ほどで目的地に到着したようだ。


「開門せよ!!」


 守護番の1人が大声を上げると、巨大な石作りの扉がゴトゴトと上下に開いていく。


(随分堅固な砦だな……)


 切った岩を積んで出来た城ほどもある巨大な砦を見てアレンは人間界で戦う仲間たちを考えてしまう。

 アレンの思いを他所に、そのままコケトリスに運ばれて、砦の中へとアレンは進んでいく。


「ここで降りて、こっちに来てくれ」


「はい」


 ブロッケンに言われ、アレンは砦の中へと入っていく。

 地下があるようで階段をぐんぐんと進んでいく。


(お? これはもしかして)


「……この先の部屋だ。これからお前が何者なのか、どうすべきか調査する。すまないがこの中で待っていてくれ」


 ブロッケンが指さしたのはミスリル製の鉄格子のある地下牢であった。

 人間界では脱走が困難な地下に罪人を入れる様式をラターシュ王国でも取られていたことを思い出す。


(誰もいないのに随分広いな。助かる)


 開けられた鉄格子の中へとアレンは黙って入っていく。


「どれほど待っていたらよろしいですか?」


「そうだな。2、3日といったところだろうが、暗黒騎士様次第なところもあるので何とも言えぬ」


(来訪者は守護番ではなく暗黒騎士の領分ということか。何だかんだで、暗黒神に近付いていると見て良いのかな。さて、こんなに広いなら創生スキル上げでもしておくかな)


 この世界の秩序を守るための組織や集団があることをカラッタ村や守護番の話でなんとなく分かってきた。

 暗黒騎士とは暗黒神アマンテに仕える直属の騎士で、国王に仕える近衛騎士のような存在のようだ。


 アレンが地下牢の中に入ると鉄格子の鍵が閉められる。


 暗黒神の耳にもアレンの存在が届くかもしれないと考えていると、石畳の床を踏みしめる音が地下牢に響いていく。


 カツカツッ


 守護番長補佐より身なりの良い外套で身を包み、配下の守護番を引き連れてやってきた。


「ダブロス守護番長!」


「こいつがカラッタ村を荒らした者か!!」


 守護番長が鉄格子の中にいるアレンを見て、侮蔑するように吐き捨てるのであった。


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ヘルモードコミック13巻
発売日:2026年1月9日
ISBN:978-4803022483

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