アランの作戦
会場を見回すが父上がいない
「フラン!」
ユーリウスが呼びかける
「…あぁ兄上、父上は?」
「さっきまでいたけど、すぐ戻るだろ?」
「そうですね」
「お前に話がある」
「なんでしょう?」
「私はガルシア公爵のシャルロット嬢と婚約する事になった、シャルロットおいで、弟を紹介する」
「初めまして、シャルロットと申します」
「初めまして、フランソワです。お話はお聞きしました。兄の事をよろしくお願い致します」と頭を下げる。
「ところでフラン、いい加減マリーと仲直りしてくれ、邸が暗くて困るんだ。マリーからも話があるようだぞ」
「うん。話してくるよ。それではシャルロット嬢失礼致します」
キョロキョロと会場を見遣る
すると仲睦まじく話をするとても目立つ二人がいた
はぁー。行くか!
こちらが声をかける前に
「あっ!フラン」
マリーが声をかけてくる。
「姉様、その久しぶりだね」
「うん。フランあのね」
「「ゴメンなさい!」」
と二人同時に謝る
「「えっ?」」
「ごめん姉様、この前は言いすぎた。反省しています」
「ううん。だってわたしバカだもん」
「まぁそれはそうだけど、姉様が取られると思って、言いすぎたんだよ、ごめん」
「やっぱりバカなのね…」
「それは事実だから仕方ないだろう?ほら仲直りの握手でもしとけ」
とアランが言う
「フラン」「姉様」
がばっ!と二人は抱き合った
「おい!握手くらいにしとけ」
バリッと引き剥がされる!
「「痛い」」
とアランを睨む二人
「こんな日が来るとはなぁ、いつかと逆だな?」
と笑うアラン
「ねぇフラン、お兄様の婚約の話きいた?」
「うん、さっきシャルロット嬢にも挨拶したよ」
「あのね、私ね、多分アラン様と婚約するかもしれないの…」
「おい!多分とか、かもってなんだよ。婚約するんだよ!」
アランが声を荒げる
「ふーん。そう?」
「えっ?それだけ?」
「うん。おめでとうとは思わないから言わないけど、分かったよ」
「あ、うん、ありがとう?」
「話終わった?僕父上を探してるから行くよ」
「ハイ、また後でね」
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「なんかフランがおかしいわ?」
「そうだな」
ニヤリと笑うアラン
「反対されたかったのか?」
「分かんない」
「あっそ。」
「驚いちゃって、なんか喧嘩してからフランが変わっちゃった」
「姉離れだろう?」
「それは寂しいわ」
「寂しいのかよ!仕方ない、俺が二人分一緒にいてやるよ!」
「アラン様?どうしたの?口調は荒いけど、なんか優しすぎない?」
「まぁな。だから逃さないからな」
……えっ?今日のアラン様ってばカッコ良すぎるんですけど…
「……私の理想の王子様って、アラン様の事だったみたい」
「意味が分からん!」
「好きって事です」
「えっ?」
「私はアラン様の事好きなんだわ。どうしよう?」
「まて!ちょっと待て。
顔を赤くするアラン
嬉しすぎて直視できん」
「アラン様に好きな方が出来たら、婚約破棄しますか?」
「いや。俺の好きな相手は俺の事が好きみたいだから問題ない!」
「えっ?私もうお邪魔虫なの?」
「やっぱりバカだな!俺が好きなのはお前の事だよ!」
「えっ?そうなの?婚約対策ではなく?」
「作戦だよ!誰かに取られる前に、お前が俺のことを好きになれば良いだろう?」
「えぇー?まんまと嵌まったの?それはそれで悔しい」
「まぁ、良いだろう?これからよろしく。婚約者殿」
「なんか、悔しい」
「しつこい奴だな!」
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