ルール違反は活動禁止
暇だわ……暇なのよ
お父様との約束。
すっかり忘れていました。これは私が悪いわね。日記に書いてあったわ。
約束について
最近記憶力が落ちてきたわね。
アラサーあるあるよ。落ちてくる年頃なの。
顔は浮かぶけど名前が出てこないの。
名前が出てくるまでの連想ゲームが酷いのよね。でも、名前がわかった時のあのスッキリ感?堪らないわよ!
木登り禁止令が出されちゃったから暇な時間も木登り出来ないの。
本当お父様って厳しいお方よね。
分かっているわ
ルール違反は犯しては行けないの。
違反をすると活動禁止……それが鉄壁ルールなの。
だから大人しく、、、、反省してるの。
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「マリー?いるかい?」
「パパ?どうしたの?」
私はちゃんと大人しくしておりますよ。
自粛中ね。
「ダンスの教師から連絡があってね、足を怪我したから今日は休みにしてほしいと連絡があったんだ。だからマリーにプレゼントをする髪飾りを選ぼう、商人を呼んだんだよ」
「本当?今度のお茶会のドレスに合ったものも欲しいんだけどダメ??」
ちょっと欲張りかしら?
我がままかしら??
お父様の顔をそっと見る。
「勿論いいよ!!好きなものを選びなさい。」
「嬉しい。フランも呼んでいい?一緒に選んでくれるの」
「あぁ。フランソワは今から剣術の時間だよ。」
「え?いつもこの曜日は自由時間だと言っていたのに」
「あの子から教師を増やして欲しいと言ってきたんだよ」
フランが?なんて頑張り屋さんなのかしら…私の方がお姉さんなのになんだか寂しい気持ちよ 私を置いて行かないでよフラン
「お兄様は?」
「あいつも勿論剣術の時間だよ。教師に手を抜かないようにとしっかり言ってある」
お父様?お顔が怖いわ。
「さぁ。待たせすぎるのも悪いからね。行こうか?」
「うん」
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「わぁぁぁー可愛い!綺麗!」
応接室に商人が持ってきた宝石などが並べられる。
「マリーどれがいい?」
「んんー沢山ありすぎて迷っちゃう」
「お嬢様こちらのダイヤモンドなどいかがですか?ルビーも人気ですよ」
ち・ちょっと!!私八歳よ?ダイヤモンドですって?ルビーですって?
こんな子供には分不相応でしょう?
豚に真珠・猫に小判!!
「……もっと可愛いのがいい」
「それでしたらこちらのお花のものはいかがですか?」
「へぇ~これはいいね。マリーの髪に映えそうだよ。ドレスにも合うんじゃないの?貰おう」
「ありがとうございます!こちらはピンクサファイアを使用しております。薄いピンク色は希少でーーー」
なんて可愛いの!!ピンクのお花。
でも宝石って高いわよね。
前世では宝石なんて持ってなかったわね…
確かコンサートグッズであったのよ。スワロフスキーのアクセサリーが…二の足踏んじゃって買えなかったわね…
「お嬢様??」
はっ!イケナイ。前世の記憶が邪魔してきたわ。
「はい。なんのお話でしょう?」
「マリー……これも似合うと思うよ」
「可愛い!!」
ぱぁ~っと顔が綻ぶ
「これも貰おう。マリーの瞳の色だしね」
「ありがとうございます。こちらはアレキサンドライトです。宝石の王様と言われておりましてーーーー」
なんて可愛いの!!緑のハートなんて!!
「マリー?他に欲しいものない?」
はっイケナイ。また翔ぶところだったわ…
キョロキョロと並んでいる宝石を見る
「この可愛いお花、なんて名前のお花?」
なんだろう?金のシンプルで華美な装飾がない首飾り。
でも細工が美しい花の名は……。
「こちらはブルースターですね。最近人気のある花ですよ。日常的に使っていただけますし華奢なお嬢様の首元を飾るに相応しい逸品ですよ」
「……マリーに首飾りは早いんじゃない?首が絞まっちゃったら大変だ!!」
ブルースターだって??縁起の悪い!!あのクソ殿下を思い出す
「これ、欲しいかも」
「うーん困ったね。マリーがいい子にしていたら考えようかな。まだ反省中でしょ?」
そっか。そうよね。お父様の言う通りよ。
「ハイ」
諦めました。
商人は満足したように帰っていった。
途中の話を聞いていなかったけど、宝石だもん。高いのよね?
値段!怖くて聞けない。……ケド
「パパ。いっぱいお金使わせちゃってごめんなさい」
「え?何言ってるの?もっとおねだりして欲しいくらいなんだけどね。今回はしょうがないよね」
「ううん。ちゃんと良い子にしています」
「何言ってるの?マリーは良い子だよ?」
「約束破っちゃったもん」
「もう、許してあげたいんだけどね、約束だからもうちょっとガマンしてね」
屈んで頭を撫でてくれる。
あぁぁー。堪らんこの感覚。
中身はアラサーだけど言動が八歳なの。
最近八歳寄りになってきているような気がするわ……
キュッとお父様に抱きつく
「うん。」
「さて。お茶でも飲もっか」
サロンでお茶を愉しんでいると
「父上。ずるいヨ!!僕も一緒に選びたかったのに!!」
「剣術を習いたいって言ったのはフランソワだよね?」
「うっ。」
「あのね、フラン。パパにね髪飾りを選んでもらったの。ドレスに合わせるの楽しみだね」
ふふふと笑顔でフランソワを見る
「……ズルイ」
きっと兄様もこう言う気持ちだったんだろうか…。意地悪すると自分に返ってくるのかも。
「さてフランソワくん。次の授業はなんだっけ?」
「……王国史です」
「教師を待たせると行けないよね?行きなさい」
「ハイ。では失礼します」
ちょっと。フランってばまだ勉強するの?頑張りすぎでしょ?どうしたって言うのよ?いっしょに遊ぼうよー。
「パパ!お兄様もフランも勉強ばかりですけど、私も何かした方がいいの??」
「マリーは何かしたい事があるの?」
あっ。私の趣味というかライフワーク?というの?
「お菓子作りたい」
「危なくない?火とか使うの?」
「作りたいの。ダメ?」
「んー。危ないことはしないって約束してくれる?」
「うん。約束する!パパに一番に食べてもらう」
「じゃあ。約束ね」
指切りげんまんをしたら、お父様は変な顔をしていたけれど、お菓子が作れるのは嬉しいわ!!
あっ。お父様との約束!!日記に書いておかなきゃ。また忘れちゃうわーー。




