猫被りのシスコン
「マリー私たちは話があるから、夕食までは部屋に行ってなさい。夕食はみんなで食べようね。」
父上がマリーを膝の上から下ろしそう伝えた。
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「さて、集まってもらったのは君たちに大事な話しがあるからだ!」
父上が私とフランソワを集めて深刻に話出した。
「来月王妃主催のお茶会とやらが開催されるユーリウス、君は知ってるな?」
「はい。そのことで私も父上に相談があります」
「何だ言ってみろ?」
「先程殿下から王妃様からだとマリー宛の招待状を預かりました」
「私の話もその事なんだが……正直に言う。マリーを行かせたくない。だが王妃の招待状を無碍にするわけには行かん」
「やはり、参加と言うことですね」
「致し方ないんだ。」
「兄様ばっかりズルイよー、僕も姉様と行きたい」
「フランソワお前も勿論参加だ!」
「えっ?父様フランソワは招待されて居ませんよね?」
「そこは任せとけ!なんとかする」
「はぁ。わかりました」
「でだ、お前達の任務はマリーを守る事だ」
「任務……ですか?」
父上は何を真剣な顔で言ってるんだ?
城に不審者など居ないだろうし、殿下をマリーに近づけないとかじゃないのか?
「はい父上。僕に任せて!ねぇ様から何があっても絶対離れません」
えーぇ?フランソワもう理解したのか?
すごいな。感心するわ。と頷いていると、
「何だ?ユーリウス分からないのか?」
「殿下を近づけるなということですよね?」
「バカかお前?」
「へっ?」
「フランソワ何で離れないかをこのバカに教えてやれ!」
「兄様……。姉様は普段からあんなに可愛らしいのに、ドレスなんか着て年頃の男達の前に出て行ったらハイエナの如く姉様に群がるに決まってるじゃない!気持ち悪いよ。
殿下を遠ざけるのにどれだけ大変な思いをしてると思ってるの?兄様がやらないなら僕が頑張るしかないじゃない!」
「オイ。意外と喋るんだな。やらないなんて言ってないぞ。おまえ今まで猫被ってたな」
「フランソワ、賢いな!100点」
と父上が頭を撫でている。
「父様……」
「何だユーリウス反論があるなら言ってみろ」
「いえ。ありません。私も微力ながらハイエナ達からマリーを守って見せましょう」
「分かれば良いんだよ、全力でやれ」
「兄様、頑張ろうね。大好きな姉様が家族以外の男に囲まれるなんて想像しただけで気持ち悪いんだけど!」
「フランソワ……お前凄いな……」
「何が?僕は母様に誓ったの!姉様は僕が守るの!父上!僕にも剣術の時間増やしてよー。あと一級飛ばしで学園に入りたい。姉様と同じ学年になりたいから、学問の教師もお願いぃぃー」
と父上に縋り付く
とてつもなくいい笑顔で
「許可しよう」
あっさりだな、オイ。
何なんだよ一体。私はもしかしたらシスコンなんじゃないか?と思っていたが、フランソワの事を見ていたら私なんて単なる妹思いの兄くらいな感じじゃないか!
この家はローズマリアで廻っているとユーリウスは感じたのであった。
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