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爆発寸前

ちょっと遡ります。

親バカ爆発寸前

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


殿下は一体何を考えている?

うちの可愛い娘を事もあろうに池に落とすだなんて!許せん



それを近くにいながら阻止できなかったバカ息子のユーリウスにも腹が立つ。

何のために存在するのか、今一度わからせる必要があるのか?


はぁーっとため息が出る。


それにしても最近の殿下は何かがおかしい。

よく屋敷を訪れるようになった。

ユーリーに話があるのならば、城に呼び出せば良いだけの話ではないか!

私自身も登城しているんだ。

これからユーリーも連れて行くことにするか?

屋敷に来られてマリーに近寄られても困る。悪い虫は近づく前に排除するに限る。



心の中にモヤモヤと黒いものが蠢く感覚に襲われる………。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


現在は城の与えられた執務室に居る。

扉がノックされる。

コンコンコン

『入れ』


『リオネルー?ちょっと良いー?』


『えっ?王妃様?失礼いたしました。どうされましたか?』

と扉を押さえて礼をする


『入れて頂戴』

「………どうぞ。』


執事に頼んで紅茶を入れてもらう。

わざわざ供を連れずにやってくるなんて面倒を持ち込むなよ。

心とは裏腹に、人好きをしそうな笑顔で

『失礼ながらどう言ったご用件で?』


王妃はセシリアの友人である。

気さくな人柄で、国民からも支持が高い。あの憎き殿下の母上であらされる。


『あのね、アランから聞いたんだけどリオネルの大事なローズマリアちゃんに意地悪しちゃったんでしょ?』


『あぁ、その件でしたらもう結構ですよ。娘も気にしていないそうですので』


『そうなの?でも気になっちゃって。お詫びの品を持って会いに行きなさいってアランに言ったから、近いうちにそっちに行くわよ』


『余計な事を……』

つい口から本音が飛び出してしまった。


『……セシリアの娘なんだからきっと可愛いんでしょうね』

満面の笑顔をこちらに向ける


可愛いだって?天使だようちの娘は!

『まぁそれは…………』


『セシリアが結婚した時なんて国中の男が泣いたわよ。国外の男も泣いてたわね、懐かしいわぁー』


『……………昔の事ですよ』


何が言いたいんだよ。早く本題に入れ。


『アレンの婚約者をそろそろ考えなくちゃいけないのよ』

『あぁ。来年は十歳になられますね。早いものですね』


『リオネルの息子のユーリウスも招待しているんだけどね、ローズマリアちゃんにも来て欲しいの』


なんだって!マリーは嫁にやらんぞ。

絶対阻止だな


『マリーは王族との交流はまだ早いですよ。まだお茶会などにも出席させていないですし、何か失礼を働いたらと思うと気が気ではありません』

『ユーリウスと一緒にくれば大丈夫よ』


『風邪の症状で最近は伏せっておりますし、セシリアが亡くなって、あの子までと思うと恥ずかしながら過保護になってしまって』


『まだ伏せっているの?大変じゃない!』


『えぇ。可哀想に虚弱体質なんですよ』


『ふーん。じゃぁしょうがないわね』


良かった。終わったか?この話


『特別に王宮の医師を派遣しちゃいまーす』


『はぁ?』


『お願いお願いセシリアの娘に会いたいのよぉー。』


『だから作法とか分かんないんだって娘は!恥とかかいたらどうするんだよ?』

バンっと机を叩いてしまった。

不味いな、学生時代の時の様な話し方になってしまったではないか。一応王妃だったな。冷や汗が出る。


チラッとこちらを睨みながら

『その辺は大丈夫よ。ソフィアのお友達探しも一緒にやるから、小さい子たちも沢山来るわよーだから作法なんて関係ないわ!心配なら貴方も一緒に来なさいな!』


『………………。』 


『あら?喋んなくなっちゃった。アランに招待状を届けさせるから、宜しくね。紅茶ご馳走様』

じゃあねと手をひらひらと振って退出して行った。


くそぅ。やられた。茶会なんて出したくない。人目に触れさせたくない。

着飾ったマリーを見たらきっと大変なことになる。

セシリアの時を思い出す。

一目惚れしたハイエナ達のしつこさと言ったら無かったな。

はぁー。ちょっと早いがフランシスも連れて行くか。茶会の会場でマリーを一人にさせてはダメだ。

はぁー。なんなんだよあの親子は……。

ため息ばかり出る。


後で陛下に一言文句でも言いに行くか。

…………八つ当たりだな。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


パパの名前は リオネル・ブロッサムです


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