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部屋の扉を開けた途端、唖然とした。
手に持っていたレジ袋を床に落として、その音で、机を囲むように座っている2人はこちらに気づいた。
翠が、気まずそうな顔をする。
「おーやっと来た。遅えからもう始めちゃったよ」
そんな翠の隣で、巡はにこにこと手を振ってそう言う。
「誰?」と、朔が隣で言った。
俺は「たぶん、巡の」と返す。
朔は冷めた目をしてから、巡の隣に座った。
「たこパするって言うから、スーパーで色々買ってきたんだけど。何それ」
「えーごめんうちに全部あったわあはは」
「え、あの、えっと」
「ああごめんごめん。翠と影が仲良いって言ってたからみんなでやろーと思って。ほら、たくさんいた方が楽しいっしょ?」
声を出して笑う巡の両隣の2人は、不機嫌そうな表情をしたままだった。俺は朔の隣に座って、袋の中身を出す。
「帰ろかな」
ぼそっとそう呟くと、巡が俺の腕を掴んで「ええ待って待ってごめんて!帰らないでよなんで!?」と叫ぶように言った。
「仲良いんじゃないのお前ら」「仲良いって言うか、朔はたぶん初めましてだし」「えっそだけ?」
朔は気まずそうに翠の方を見て、「えと、こんにちわ」と言った。
翠も「こんにちは」と返す。
俺は立ち上がろうとしたが、巡が腕を離してくれない。こうなった時の巡はめんどくさい。ので、俺は帰宅を諦めた。「説明してやって」と言って、俺は巡の方を見た。
「あー、えっとね、この子は朔ちゃんていって、影の幼なじみの子だよー。んで、この子は翠つって、んー俺の友だち?かな」
「えっ」
俺は思わず声を出した。
「付き合ってんじゃないの?」
巡は表情を変えず、「付き合ってないよ?」と即答する。
朔が俺の方を見て、呆れたような表情をする。
翠は少し照れたような顔をしていた。
あー、タチ悪。
胸焼けのするような気持ち悪さが一気に込み上げて、眉間に皺を寄せた。
なんとなく巡の考えていることがわかってしまった気がして、嫌気がさした。




