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5

部屋の扉を開けた途端、唖然とした。

手に持っていたレジ袋を床に落として、その音で、机を囲むように座っている2人はこちらに気づいた。

翠が、気まずそうな顔をする。

「おーやっと来た。遅えからもう始めちゃったよ」

そんな翠の隣で、巡はにこにこと手を振ってそう言う。

「誰?」と、朔(さく)が隣で言った。

俺は「たぶん、巡の」と返す。

朔は冷めた目をしてから、巡の隣に座った。

「たこパするって言うから、スーパーで色々買ってきたんだけど。何それ」

「えーごめんうちに全部あったわあはは」

「え、あの、えっと」

「ああごめんごめん。翠と影が仲良いって言ってたからみんなでやろーと思って。ほら、たくさんいた方が楽しいっしょ?」

声を出して笑う巡の両隣の2人は、不機嫌そうな表情をしたままだった。俺は朔の隣に座って、袋の中身を出す。

「帰ろかな」

ぼそっとそう呟くと、巡が俺の腕を掴んで「ええ待って待ってごめんて!帰らないでよなんで!?」と叫ぶように言った。

「仲良いんじゃないのお前ら」「仲良いって言うか、朔はたぶん初めましてだし」「えっそだけ?」

朔は気まずそうに翠の方を見て、「えと、こんにちわ」と言った。

翠も「こんにちは」と返す。

俺は立ち上がろうとしたが、巡が腕を離してくれない。こうなった時の巡はめんどくさい。ので、俺は帰宅を諦めた。「説明してやって」と言って、俺は巡の方を見た。

「あー、えっとね、この子は朔ちゃんていって、影の幼なじみの子だよー。んで、この子は翠つって、んー俺の友だち?かな」

「えっ」

俺は思わず声を出した。

「付き合ってんじゃないの?」

巡は表情を変えず、「付き合ってないよ?」と即答する。

朔が俺の方を見て、呆れたような表情をする。

翠は少し照れたような顔をしていた。

あー、タチ悪。

胸焼けのするような気持ち悪さが一気に込み上げて、眉間に皺を寄せた。

なんとなく巡の考えていることがわかってしまった気がして、嫌気がさした。

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