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「言っておきますけど、この人はやめた方がいいですよ」「え」
うっすらと、何かが聞こえる。
「友だちって、どういう?」「昔の腐れ縁的な」「なんで?」「それは、まあ、色々あって」
その声には耳馴染みがあった。
「名前聞いてもいいですか」「影」「え?かげ、くん?」
ぼんやりと、2人の人物の影が見える。
「わたしは翠っていうの。大学一年生です」「あじゃあ俺の方が年下ですね」「何歳?」「高3です」
気づいた頃にはその声は消えていて、目を覚ますと部屋は真っ暗だった。ただ眠る前よりも部屋が片付いていることだけはわかり、机の上にあったはずの大量の薬もいつの間にか消えていた。
眩む視界に嫌気がさして目を擦ると、目の前には霞の姿があった。霞は俺に気づいても、何も言わなかった。俺はただ無言のまま霞に寄りかかった。けれど、霞は寄りかかる俺の体重を受け止めずに床にぱたりと倒れた。




