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翠を自宅まで送ってから、俺は帰宅した。部屋の鍵を開けて入り、鍵を閉める。靴を脱いで奥へ進むと、すぐそこに霞は座り込んでいた。テレビがついている。どうやらテレビを消し忘れたまま部屋を出てしまったみたいだ。

「霞?どうしたの?」

霞が来るのが、いつもよりも早い。

「ん?あー巡くん」

「今日いつもより早いね?」

「ん、巡くん、今日女の子と会ってきたでしょ」

「えっ待ってなんでわかんの!?」

「なんかちょっと嬉しそう」

「いや、別にそんなことないって!」

俺は必死に否定する。

「翠はただの友だち……みたいなもんで!」

脳裏に翠の顔が浮かぶ。長い金髪の翠の姿が、眼前の霞と重なった。

改めて見て、やっぱり自分が好きなのは霞なのだと自覚する。

「すいちゃん……?どんな子なの?」

「え、なんだろ、うーん……むず」

「何繋がり?」

「え、なんかね、なんだっけあのー、たしかスタバで初めて会ったんだけど、そん時にめっちゃ話して……」

「ふーーん」

「いやっほんとにただの友だち!」

「ふふっ、ははっ、もうわかったってー。そんな必死になんなくても」

そう言って、霞はにこにこと笑う。目を細めて、手で口元を隠すようにして笑う。俺は彼女の笑顔が本当に大好きだ。

「今日さ、映画見ようぜ」

「ん?なんの映画?」

「俺最近見たいやつあんだよね」

そう言って俺は台所へ向かう。引き出しからポテチ、冷蔵庫からコーラを持ってきた。

「巡くんお風呂入んないの?」

「ん?いーや先見よ!明日休みだし」

霞がまたどこかにいなくならないうちに、2人の時間を過ごしたいと思った。

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