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授業を終えて、わたしは軽い足取りで教室を出る。友だちには酷評されたが、きっと巡なら褒めてくれるのではないか。そんな淡い期待と少しの緊張を抱いて、正門までキャンパスを移動した。

門の前に、巡は立っていた。深呼吸する。と、目が合う。驚かせようと思ったが、先に気づかれてしまった。

巡はこちらに振り返ってわたしに気づいた途端、目を見開いて呆然とする。

「巡く、ん……?」

目が合ったまま、巡は呆気にとられたような顔をする。

「え?え?ど、どしたの?」

わたしは自分の髪やメイクが変なのかと不安になって、顔を赤くした。

刹那の無言の後、巡は言った。

「あ、いや、その、びっくりした。イメチェン?なんで急に?」

「ええ?うーん、ないしょー」

言わなくてもわかるだろうと、そう思ったので、あえて言わなかった。

「変じゃない……?どう……?」

恐る恐る、わたしは聞いた。

「うん、あのー、すげー可愛いよ。可愛い」

巡が少し照れたように言うので、わたしは心の中でガッツポーズをして、なぜだかすごく幸せな気分になった。奮発した甲斐があった、そう思った。

「今日、迎えに来てくれてありがとね」

わたしは顔を赤くしたまま言う。

「うん全然ー。暇だったし」

巡はわたしの肩に触れて車道側に移動しながらそう言った。

ますます、好きになってしまう。

このままだと浮かれて聞こうとしていたことを忘れそうなので、わたしは軽く頬を引っぱたいてから聞いた。

「あのさ、巡くん今度一緒にディズニー行かない?」

勇気を振り絞った誘いだった。ずっと前から考えていて、なぜならそのディズニーの日にわたしはある行動を起こそうと思っていたからだ。

しかし、巡の反応は期待していたものとは真逆だった。

「あー、ごめん、ディズニーは無理かも」

「えっ」

わたしは思わず声を漏らす。

「なんかさ、俺ー、あんまディズニー好きじゃないんだよね、ごめん」

頭の中でごちゃごちゃと思考が錯綜したが、無言になってしまってはまずいと気付き、わたしはすぐに「あっおっけ!なるほどね、そういうことね」と返した。

「じゃあ今度家来てよ」

「えっ」

巡の方から思わぬ提案が来る。

「前はみんなでタコパしたけど、今度は二人で遊ぼうよ」

「い、いいの?」

「うん、おいで」

少しだけ落ち込んだ気分が回復する。計画は崩れてしまったが、またそのお家デートの日のために練り直そうと思えた。

再び足取りが軽くなって、わたしは小さくステップを踏みながら帰路を歩いた。

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