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馴染みのない感触を持って、わたしは教室へ入った。
座席に座っている何人かからの視線に緊張する。わたしは自分の髪を撫でて席に座った。
「え?翠?」
美紀の声が背後から聞こえた。
「どしたん?髪」
「あっこれエクステ」
「なんで急に?好きな人できた?」
「ええまあそれは結構前からなんだけど……」
「何?聞こえなーい」
「なんでもない!」
美紀が隣に座って、わたしはトートバッグから教材を取り出す。視界の端に映る金色の髪がやたらと眩しかった。
「あっ真子じゃーん。ねえ見て翠の髪」
「あっ真子」
真子もやって来て、美紀の隣に座った。
「どしたの髪金髪?」
「あーそう」
「しかもめっちゃロングじゃんなんで?」
「こいつ絶対好きな人できたんだよー!最悪、誰ー!?」
「ちょっと声でかいよ」
わたしは必死に周りの目から自分たちを隠す。
「でも前のがいいと思うあたし」
「あーわかるー」
「えっ」
わたしは目を丸くした。
「なんか翠が金髪だと、頑張ってる感?なんか無理してる感が出る」
「それな」
「えー……」
「あとなんか今日メイクキモくね?」
「目すごいよ」
わたしは自分の目元に触れた。
「あっそうこれ、今日タレ目メイクしてみた」
すると2人は笑って言う。
「がちでなんで。似合わんて変だよ」
「翠はいつもの手抜きメイクでいーんだよー」
「あっ、はは」
わたしはいつも通り笑って見せた。




