081話 2ヶ国への支援開始
この作品を選んで、お読み頂きありがとう御座います。
誤字脱字があると思いますが、出来れば誤字報告して頂ければ幸いです。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れを含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
ネクトール王国とセレビア海洋公国の2ヶ国への支援内容を宰相のレイバイン閣下が相手国と協議した結果をゼノンが公爵邸に呼ばれて支援内容を教えて貰った。
「ゼノン君、15日から始まる支援金の予算は2ヶ国合わせて4億ランドで間違いないね」
「はい、そうです。閣下」
「うん、協議した結果を言うと、2億ランドの内に国庫に入れて良いのは1億ランドまでとし、1億円は民達への支援物資としてイフライン商会から購入して貰う事にした。それで良いかね」
「はい、お気遣い感謝致します。それで良いと思います」
「流石に丸損はしたくはないよな」
「えぇ、それにちゃんと民達に何の支援物資が回っているか、大まかではありますが此方でも把握できます。此方もその為の準備も致してます」
「国境線も引いたみたいだね、まさか街道を真っ直ぐ引いた国境線は初めて見たけどね」
「はい、此方で割譲した訳ですから、後で国境で揉めない為にも俺の方で勝手に決めさせて貰いました」
「アハハ、それで良いと思うよ、相手側してみたらリキュウル皇国の脅威を取り除いて領地まで与え、更に資金援助までするんだ文句は言わせんよ」
レイバイン閣下はゼノンの言い分を聞いて高笑いする。
「はい、俺の方でも私的にだいぶ支援させて貰いましたから、後はどう生かすは相手国しだいです」
「うん、そうだろうね、だから今後の支援内容についてはゼノン君を通す様に相手国には伝えてある。支援資金の出処は全てゼノン君だからと伝えてある」
ゼノンはレイバイン閣下から支援方法のなどの詳しく聞いてから公爵邸を後にして、それからウエスト領に戻り衛兵を6人を派遣する事を決めて、軽ワンボックス2台に乗って砦まで行って貰った。
スフィルド子爵領もイフライン商会に支店長にアイネを本店から転勤して貰い、領民の女性を3人雇用し領主のエレンナに手伝って貰い、魔導コンロを領民に支給して貰った。
ゼノンは公爵邸から戻りエトワと待ち合わせて2人でスフィルド子爵領までに用水路を伸ばしてさらに池を創り、用水路に沿って農園を開墾して種蒔きをして農作物を実らせた。
砦には王城から若い役人を男性3人と女性の3人を王都支店で軽ワゴン車の運転講習後に派遣してもらい、倉庫管理と支援物資を配送する仕事をして貰う事になった。
イフライン商会ザウス支店に王都支店から男女2人ずつ計4人を転勤して貰い、支援物資の価格管理をお願いした。
砦には居住区を造設しいずれは国境の街サウスを造る計画を立て、ネクトール王国とセレビア海洋公国の2ヶ国からの物流の拠点として商業の街を目指す。
ゼノンは支援が始まるまでの準備を王家と公爵家から人材の確保に協力を頂きながら、ユランには予算4億ランドを用意して貰い着実に進めている。
そんな事をしたら閨の件で妻達から見直しの要望があり、強化中のユリアとエリザベスの2人を優先し、要望があればルアン様と交代で閨を自室の部屋で1番目に営む様にとの提案だった。
2人目を夫婦の寝室で娶った順番通りにシフト制にする様にと要望があったのでゼノンも妻達からの要請なので直ぐに受け入れた。
支援が始まる前日にゼノンは砦にネクトール王国とセレビア海洋公国の2ヶ国の王太子リゼンドルと公子アディナスを砦の応接室に招いて話合いを持った。
「ご足労頂き感謝致します。先ずは商業ギルト発行の2億ランドの預金手形をお2人にお渡しいたします。商業ギルドの窓口にお持ち頂ければ間違いなく引きだせます。
「はい、有り難う御座います」
「はい、確かに頂きました。有難う御座います」
「街道は通って頂けましたか、街道沿いにある並木は聖木と言う特別な木です。土壌を浄化する効果があります」
「聖木ですか、初めて見ました」
「私もです、何処で入手したのですか」
「はい、エプソン山の麓からです。死を覚悟しなければ行けない危険な場所です。どれだけ希少かご理解頂けますか、お金を積んでも手に入る物ではないです」
「如何してそんな希少な木をあんなに植えたのですか」
「それだけこの周辺は土壌が瘴気で汚染されていたからです。放置すればこの辺一帯は砂漠化するでしょう、なぜそうなったか原因が分かりますか」
「分かりません」
「うん、分からないです」
「森の木々を伐採しすぎたからです。魔の森もただ森もですが、木々が地中の底から湧き出る瘴気を糧に魔素と酸素に転換しているからです。ご存誌でしたか」
王太子リゼンドルも公子アディナスの2人はそんな事は全く知識になく、お互いに顔を見合わせてから首を横に振る。
「この辺一帯には森がありません。だから瘴気に汚染されているので農作物が育たないということです。不作続きで幾ら支援しても無駄だと言う事です。貴国も今は良くても将来的にはそうなり得ると言う事です」
「そうんな・・それでは最近の不作はそれが原因ですか」
王太子リゼンドルはここ数年不作が続いているのは土壌が瘴気に汚染されていると初めて理解した。
「もし不作が続いている原因は土壌の汚染ですね。先ずは国中の民達に魔導コンロの普及を心掛けて下さい。木の伐採は控えた方が良いでしょう、仮に魔の森の拡大でも防げますが大変ですよ」
「それでは聖木を植えると土壌汚染は回復するのでしょうか」
王太子リゼンドルは聖木植える事で土壌改善するのかをゼノンに確認する。
「改善する為に植えたのです。それにリキュウル皇国の1/3は魔の森を拡張してこちら側と分断したので土壌も改善傾向になるはずです。だから森の木の伐採は控えて下さい」
「そうですか、分かりました」
王太子リゼンドルはゼノンの説明を聞いて少しは良くなると希望を持ち、木の伐採に制限を掛ける事も思案にいれた。
「それと湖を創ったので用水路を引いて畑になどに撒くのも改善になります。その当たりは上手く活用して下さい」
「あぁ、あの湖のお創りになったのですか、素晴らしい。助かります。飲み水でも使えますか」
公子アディナスは湖の水が飲み水として使えるか確認する。
「使えますが、限度がありますから場合によっては湖の水が涸れますよ、魔道具に飲み水を出すのもありますので、水の出る魔導具を普及して下さい」
「そんな魔道具があるんですか、凄いですね」
公子アディナスは水の出る魔道具もあるの聞いて驚く。
「まぁ、そう言う事なので、領土も増えて領地の領主がいる所は身分保証をして、そのまま領主に統治させてください。宜しいですね」
「はい、分かりました。それは約束ですからね」
「はい、それは割譲の条件ですから守ります」
「領主の居ない領地には早く代官なりを派遣し統治をお願いします。いまは冒険者ギルド依頼して治安を維持して貰てます」
ゼノンは次々とリゼンドルとアディアスの2人に注意事項を伝えて行く。
「えっ、そこまでしているのか」
王太子リゼンドルは治安維持の冒険者ギルドまで依頼するのか、幾ら経費が掛かるのかと驚く。
「治安維持するのに冒険者ギルドを使てるか」
公子アディナスは治安維持で冒険者ギルドに依頼する発想に感心する。
「それと、リキュウル皇国の脅威も無くなったので自国の産業を何か発展させて下さい。何もしなければ経済が衰退して統治能力を失いますよ」
ゼノンは最後には王家と公王家の統治能力の有無にまで言及する。
「うっ、そうですね、分かりました。経済発展させないとですね」
王太子リゼンドルはゼノンに指摘されて何も言い返せるものがなかった。
「うん、まぁ、何か特産でも良いから交易品を開発して他国と交易しないダメですよね」
公子アディナスはゼノンの言う通りだと、これから何とかしないと焦りだす。
王太子リゼンドルと公子アディナスはゼノンから受け取った2億ランドを手にし、砦から出ると倉庫には次々と支援物資が積まれているのを見て、ゼノンに指摘された事が重く肩に圧し掛かる様な思いを抱き母国へ帰って行った。
ゼノンは2人の国の次期後継者となる2人を見て何となく一抹の不安を抱くも、これ以上の介入は国内干渉になるので控えた。
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