006話 ゼノンが弟子を取る
この作品を選んで、お読み頂きありがとう御座います。
誤字脱字があると思いますが、出来れば誤字報告して頂ければ幸いです。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
イフライン商会が開業して2週間が経過し相変わらず初級の回復ポーションの売上が順調であり、固定客が付いたのもあり500万ランド以上の売上を日々キープしていた。
「う~ん、売れるのは良いが忙し過ぎる。これは俺の本意じゃない。如何すれば良いだ」
ゼノンは晩御飯を食べている最中にユランとルアンに愚痴を溢す。
「はぁ~、そんな愚痴を妾達に言われてもね、何だったら弟子でも取ったら良いじゃないの、奴隷だったらこの聖域に連れて来ても文句は言わないでしょう、但し女性に限るけど」
「えっ、男の奴隷はダメなの」
「あぁ、男の奴隷でもね性処理に困るだけよ、妾は嫌らしい視線で見られるのが嫌なのよ」
「だったら男女2人を弟子にすれば良いじゃないの子供も出来るだろうし、その子供も弟子にすれば良い訳だしね」
「う~ん、そうだな、初級の回復ポーションさえ作れれば良い訳だしな、1度だけでも正規の奴隷商会にでも行ってみるか」
ゼノンは今後の事も考えて弟子もやはり必要だと考え込む。
「ゼノン、そろそろお店の定休日を決めた方が良いじゃないの、月に2度でも良いからさ、流石に年中無休は精神的にも辛いわよ」
「そうだな、それじゃ第2日曜日と第4日曜日を定休日にしよう」
「うん、そうだね、それで良いと思うわよ」
ゼノンは弟子の事についてはゆっくり考えるとして、先ずは翌日の営業から店の表に第2日曜日と第4日曜日が定休日と知らせる立て看板を置く事にした。
斯うして迎えた第4日曜日にゼノンとユランはお店を休んで、事前に商業ギルドから紹介されたエスワン奴隷商会に出掛けて行く。
エスワン奴隷商会のウルクス会長が直々にゼノンとユランを出迎えてくれて、応接室に案内されてソファーに座ると、ゼノンが奴隷の関しての要望をウルクス会長に伝える。
「ウルクス会長、職種に薬師か錬金術師が居たら欲しいだけど、お手元にそんな奴隷が居ますか」
「う~ん、居りますがね、夫婦なのですがね妻が薬師で夫が錬金術師でして但し2人セットで契約して下さるのが条件で御座います」
「そうか、幾らなら契約が出来る。2人でポーションを作ってくれたら俺としては助かるのだが」
「夫婦2人でセットでしたら2千万ランドで如何でしょうか」
「ヨッシ!その値で良いだろう契約をしよう。代金は商業ギルドの口座カードで支払うがそれで良いか」
「はい、勿論で御座います」
「それではこれで支払いをお願い致します」
ユランが商業ギルト口座カードをウルクス会長に預ける。
「それではお預かり致します」
ウルクス会長はユランから預かった口座カードを精算機の読み取り機に通しピーと音を確認する。
「確かに5千万ランドの支払いを受取りました。それではルワンダとレイホンをお連れします」
ウルクスは契約代金の支払いを確認すると口座カードをユランに丁寧にお返しをしてから、壁際で待機していた従者に2人を連れて来るように指示を出す。
暫らくして妻の白狼族の女性がルワンダと夫の銀狼族のレイホンが応接室に入って来ると、ソファーに座るゼノンとユランに対して丁寧にお辞儀をする。
「それでは主従契約を締結しますのでゼノン様は此方にお立ち下さい」
「ここで良いのか」
「はい、そのまま暫らくお待ちください。それでは主従契約を締結します。汝ルワンダとゼノン様に・・・・・・・・・・」
ウルクスがルワンダとレイホンの2人と主であるゼノンとの主従契約の呪文を唱える。
ウルクスが呪文を唱えるとゼノンとルワンダとレイホンの3人の足元に魔法陣が現れ、ウルクスの呪文が終ると3人の身体が一瞬光を放つと足元の魔法陣も消えた。
「これで終りました。契約者様と奴隷のルワンダとレイホンの御3方に幸多かれと願っております。又ご利用の際には宜しくお願い致します」
ウルクス会長は丁寧にゼノンとユランにお辞儀をして応接室から出て行くのを見送る。
「うん、今日は良い経験をさせて貰ったよ、それでは失礼します」
ゼノンはウルクス会長に会釈をしてユランと視線を合わせると応接室から退室して行く。
ゼノンとユランはエスワン商会の建物から出ると、後方を歩くルワンダとレイホンを連れて街の中をゆっくりと歩き、暫らくしてゼノンが後方の2人に尋ねる。
「ルワンダとレイホンは初級の回復ポーションとマナーポーションと解毒ポーションは作れるかい」
「はい、初級であれば私とレイホンは先程のポーションを作れます」
「そうか、なら、念のために商業ギルドで薬剤師試験を受けて貰うけど自信はあるかい」
「3級薬剤師試験でしたら、恐らく大丈夫だと思います」
「そうか、ならこれから3級薬剤師試験を受けに行こうか、それがないと仕事を任せられないからね」
ゼノンは奴隷の2人に告げると商業ギルドへと向かう。
商業ギルドへ着くと直ぐに薬剤師試験を申し込みをすると、直ぐに案内されて薬剤師試験室へ案内されて中に入ると今日はミレアでは男性の試験官であった。
「あの、この2人に3級薬剤師試験をお願いしたいのですが」
「はい、分かりました。3級薬剤師試験でしたら直ぐに合否が出せますので、暫らくお待ちください。それでは試験を受けるお2人様は作業台で初級の3種類のポーションの製作を始めて下さい」
「はい、分かりました」
ルワンダは慣れた感じで直ぐに初級の回復ポーションから作り始める。
「分かりました」
レイホンも返事をすると真剣な表情をして回復ポーションを作り始める。
ゼノンとユランは奥にある応接室のソファーに座り2人の試験が終わるまで、2人の様子を伺いながら技量がどの程度なのか見定める。
ルワンダとレイホンはほぼ同時に終わり、試験官が2人が作ったポーションを鑑定して無事に二人共3級薬剤師試験を合格して紋章と認定証を渡された。
最後に2人の試験費用をユランが口座カードで支払い商業ギルドを後にして、イフライン商会へ向かう。
イフライン商会の店のドアの鍵を開けて中に入り、もう一度内側から鍵を掛けて、店内の奥のバッグヤードに行き2階に上がり、突き当りの壁に設置したゲートミラーの前に2人を立たせる。
2人にゲートミラーに右手を付けて貰い魔力登録を行い、ルワンダから先に通って貰い、次にレイホンを通して薬剤工房の中へ移動して貰った。
「ここが君達2人の職場だよ、此処で初級の回復ポーションを作って貰う。住まいは奥の階段を上がった所に部屋が有るから、そこで2人で暮らすと良いよ、あぁ、子作りがしたかったら好きにしても良い」
「えっ、好いのですか、そんな甘くても」
「あぁ、夫婦なのだろう、当然の事だ。後は食料が無くなったらドアを開けるとログハウスが見えるから夕方には居ると思うから遠慮なく言ってくれ、俺も定期的に回復ポーションを取り来るから、その時でも良いよ」
「はい、有り難う御座います」
「あぁ、家はホワイトだからね、就業時間はその壁に貼ってある通りだから、それに従って明日から仕事する様に今日はゆっくりすると良い。それじゃ失礼するよ」
斯うしてイフライン商会に新たな従者として薬師のルワンダと錬金術師のレイホンの2人が加わり、少しずつ人材が揃って行くのであった。
ゼノンは自分の工房に行き明日の分の初級の回復ポーションを作り始め、ユランはルアンと女性用の下着と装備服を作り始める。
ルワンダとレイホンはゼノン達を見送り、2階に上がり部屋を見るとダイニングキッチンがあり、ルワンダが冷蔵庫を開けて見ると野菜とお肉などが入っているのを見て驚く。
キッチンの方を見ると魔導コンロが二口と水も蛇口を捻ると出るのを見て驚き、鍋やフライパン等の家事道具が揃っていた。
広い寝室にはベッドが2つ置かれて、クロゼットには二人分の作業着と下着と肌着も用意されていた。
奴隷が住むにはかなり豪な感じになっており、贅沢にもお風呂もあって奴隷になる前に住んでいた家よりもかなり充実した住居環境であった。
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