005話 イフライン商会開業する。
この作品を選んで、お読み頂きありがとう御座います。
誤字脱字があると思いますが、出来れば誤字報告して頂ければ幸いです。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
朝を迎えてルアンとユランが目覚めると、ルアンがユランと挨拶を交わしてから外の農園に行こうと誘うと、ユランも興味があるので応じるとそ~とゼノンを起こさないようにベッドから起き上がり服を着る。
2人で服を着ると1階に降りて玄関へ向い外に出ると庭を通って正門から外に出ると野菜畑が広がっており実った野菜達が収穫されるを待っているかのようにユランには見えた。
「わぁ~、凄いこんな広大な畑があるなんて、これだけあると食べきれないで腐らないの」
「うふふ、普通ならね、でもここはゼノンの前世である大賢者ゼノスが創り出した聖域だからね、熟した後は時が止まる感じで腐らないのよ」
「ふ~ん、そうなの何だか不思議ね、でもこれだけ広大だと人を住まわせても良いじゃないのかな」
「そうね、ユランは知ってるかしら、この聖域の近くに流刑人を転移させる転移陣があるの」
「えっ、そうなの、それは知らなかったわ、今もあるのですか」
ユランは流刑罪があること事態を知らなかったので驚く。
「あるわよ、でもね流刑の刑で転移させられた者の中には冤罪で流刑された者も居たの、冤罪で流刑された者は助けてこの聖域で暮らして貰った事もあったの、最近は流刑される者が居ないみたいだけどね」
「そうなのね、でも冤罪だけは勘弁して欲しいわね」
ユランはゼノンが無職と言うだけで伯爵家から廃嫡されたのも冤罪と似たようにも思えて複雑な気分になる。
「そうね、さぁ、今日食べる分の収穫致しましょうか」
ルアンは少し暗い雰囲気になったので明るく笑顔をつくりユランに収穫しようと誘った。
ユランとルアンは野菜畑に行きトマトとキュウリとレタス等の野菜を収穫してからログハウスに戻り、2人でキッチンに立ち朝食の料理をつくり始める。
3人で朝食を食べた後は午後の時間まで余裕があるので昨日の作業の続きを行い、少し早めに昼食を摂りゼノンとユランはゲートミラーを通り店舗へ行く。
店舗に着くとユランがカウンターの上に設置されている精算機のコードキーをメモに書き写してポケットに仕舞い、それからゼノンと2人で店舗から出掛けて商業ギルドに向う。
商業ギルドに着くと直ぐに薬剤審査受付カウンターに行き、昨日の薬剤師試験の結果を受付担当者に尋ねる。
「あの昨日薬剤師試験を受けたゼノンと申しますが、結果を聞きに来たのですけど」
「はい、ゼノン様ですね、それでは案内いたしますので一緒に来て下さいますか」
受付嬢が笑顔で応対し、ゼノンとユランを案内して薬剤師試験室へ連れて行く。
昨日と同じ部屋に案内されて部屋に通されて、ゼノンとユランが部屋の中に入ると、ミレアが笑顔で出迎えて部屋の奥にある応接セットのソファーに座る様に勧められて2人並んで座る。
「昨日の試験の結果ですが、ゼノン様には1級薬剤師と認定されましたので、この1級薬剤師の紋章と証明書を贈呈致します。薬剤師としてお仕事する際は必ずこの紋章を上着の左胸辺りに付けて下さいね」
ミレアは笑顔でゼノンに1級薬剤師の合格した事と紋章の説明をする。
「はい、分かりました」
ゼノンはミレアに返事をすると早々に紋章を手に取り、上着の左胸に紋章を付ける。
「それで、お店の方は何時頃から開業するご予定ですか」
「はい、明日からでも開業しようと思います」
「あの、精算機のコードキーを登録したいのですが、此方でも出来ますか」
ユランは念のためにコードキーの登録ができるミレアに確認する。
「あぁ、精算機のコードキーですか、それでしたら一般の受付カウンターで登録出来ますわ、冒険者の口座も商業ギルドで一括管理してます。こちらで登録された方が確実ですよ」
「はい、分かりました。教えて頂き有り難う。この後直ぐに登録させて貰います」
ユランは笑顔でミレアに返事をしてお礼を言って会釈する。
「あっ、それとこの各ポーションの販売価格一覧表です。出来ればこの一覧表の価格帯で販売して頂けますか、市場価格の安定化にご協力頂きたいのですが」
ミレアはゼノンに各ポーションの販売価格一覧表をテーブルの上に置いて見せる。
ゼノンはミレアから提示された販売価格一覧表の販売価格を見て、自分が想定していた販売価格よりも割高になっていたので、ミレアの要望に応じることにした。
「分かりました。この販売価格一覧表の価格で販売致します。この一覧表は貰っても良いですか」
「はい、ご協力ありがとう御座います。この一覧表はお持ち帰りください。明日から開業でしたら、冒険者ギルドには此方から伝えて宣伝して貰います。ポーションはかなり売れると思いますわよ」
ミレアは前屈み気味になって、ゼノンにポーションは必ず売れると豪語する。
「アハハ、頑張って在庫を増やしておきます。それでは失礼します」
ゼノンはミレアの迫力に押されて引き気味になってしまい思わず苦笑いをして席を立つ。
「それでは失礼します」
ユランはゼノンに合わせて席を立ち、ミレアに一礼してゼノンと一緒に退出する。
「はい、これからも何か合ったらご相談に乗りますので、頑張って下さいね」
ミレアは笑顔でゼノンにエールを送って退室するゼノンとユランを見送る。
薬剤師試験室から退出したゼノンとユランはその足で直ぐに一般の受付カウンターに向い、受付カウンターで精算機のコードキーを登録する為に口座開設書に必要事項を記入し、イフライン商会の口座を開設し口座カードを受取り商業ギルドを後にする。
ゼノンとユランは街中を腕を組んでゆっくりと歩き、少しだけデート気分を味わう為に街路の歩道沿いに建ち並ぶお店の品々を眺めながら店舗へ向かって行く。
ゼノンとユランは店舗に着くと直ぐにカウンターの後方にある棚に初級と中級の各ポーションを並べて値札を付けて行き、最後にイフライン商会の看板をドアの上にある空きスペースに設置する。
「ヨシ、これで良いかな、明日の朝から開業だな、お客さんが来ると良いだけどね」
ゼノンは設置した看板を見て、明日の開業を楽しみにする。
「そうね、ミレアさんはポーションはかなり売れると言ったけど、どうなんだろうね」
ユランもゼノンが看板を設置する様子を見て、設置を終えたゼノンの隣に立ち明日の開業に向けて胸躍る気分に浸る。
開店当日の朝を迎えてゼノンとユランが1階に降りて8時の営業中の札をドアのフックに掛けようとドアを開けて見ると既に何人か冒険者達が並んでいた。
「お待たせ致しました。只今より営業を始めます。店内は狭いので5人ずつ入店して下さい」
ユランは既に並んでいる冒険者達に声掛けをして入店の人数制限を行った。
初級の回復ポーションが飛ぶ様に売れて行き、午前中だけでも初級の回復ポーションが200本以上も売れて、マナーポーションが50本と解毒ポーションが30本と売れた。
中級のポーションも回復ポーションが60本程売れて、午前中だけでもかなりの売上を上げてゼノンもユランも疲れ切っていた。
「ふぅ~、これでピークは過ぎたかな、いや~参ったよ想像以上だったな」
「そうね、初日だからだと思うけど、明日以降はそうでもないと思うけどね、ただ初級の回復ポーションはもっと在庫を増やそうね、もう底が付きそうよ」
「あぁ、お弁当を食べてから一旦帰って作り置きを持って来るよ、それまで店番を頼めるかい、1人だと危ないから念のためにルアンにも助っ人を頼むよ」
「そうね、随分とお客さんが入ったから、悪党どもが乱入してくる可能性もあるものね」
そんな会話をしながらカウンターの影で2人でお弁当を食べ始めると、チラホラと女性の冒険者が入店してくる。
「あら、可愛い下着が売ってるわ、良いわね、それに肌触りも良いわ」
女性の冒険者はマネキンに着けた下着を見て、マネキンの下に置いてあるワゴンに畳んで並べたブラとパンティを手に持って見る。
「あの、ブラとパンティお揃いでお幾らなの」
「はい、セットでお買い上げでしたら1万2千ランドです」
ユランが応対して値段を教える。
「そうなの、チョット高いけど、1つ買ってみるわ、冒険者証の口座で支払えるかしら」
「はい大丈夫ですよ、それではお預かりいたします。はいお返します。ありがとう御座います」
ユランは冒険者証を預かり精算機に通して精算完了の音がピーとなると、冒険者証を返す。
ユランは初めて下着が売れて嬉しくなり、買い求めた冒険者の女性をドアの外まで見送り最後に丁寧に一礼をしてから店内に入り、その日の売上が560万ランドに及んだ。
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