049話 エリザ夫人が廃嫡令嬢を貰い受ける
この作品を選んで、お読み頂きありがとう御座います。
誤字脱字があると思いますが、出来れば誤字報告して頂ければ幸いです。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れを含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
ゼノスはレティアとセレステアと共にエリザ夫人と一緒に親交のあるサテリアス侯爵家の当主ルドルフの誕生会の夜会に参加した。
当主のルドルフの妻のケディアナ夫人とエリザ夫人が談笑している近くでゼノンと踊る為にセレステアが待機をしていた。
ゼノンはレティアとセレステアと交代でダンスを踊ることになり、先にレティアと1曲先に楽しんで踊っていた。
1曲ダンスが終るとレティアはセレステアと交代して、エリザ夫人の隣に来て一緒にケディアナ夫人との談笑に加わる。
セレステアはゼノンと次の曲が始まりダンスを踊りだすと、久しぶりだったので、ゼノンの足を1回2回と踏んでしまい『ごめんなさい』と謝ると、ゼノンは苦笑しながら『大丈夫だよ』とその都度伝えてダンスを続けた。
「セレステア、久しぶりなら、もう1曲踊ろうか慣れも必要だよ、ただ妊娠してるから最後にしようね、無理は良くないからね」
「うん、分かった。お願いするわ」
セレステアはゼノンの心使いが嬉しくかった。
それからもう1曲踊り始めると、次はちゃんと足も踏まずに最後まで踊れたので、セレステアはダンスが終ると満足して、ゼノンと2人でレティアとエリザ夫人の元へ行く。
「しかし、イフライン子爵様は凄いですわ、レティア公爵令嬢だけでなく、帝国の皇女セレステア様の心を射抜くなんて隅に置けませんわね」
ケティアナ夫人がゼノンを捕まえて茶化す様に話す。
「えっ、いや~、何と言いますか、そうですかね」
ゼノンはケティアナ夫人に茶化されて、何んと返すのが良いのか迷いに濁して返す事しか出来なかった。
「うふふ、そうねゼノン君が凄く優秀で優しいだけど、チョッと変なところが抜けていて放っておけない感じが、レティアとセレステアのハートを射抜いたのよね。それに照れ屋で可愛いのよね」
エリザ夫人がゼノン君に助け船を出してフォローする。
「うふふ、お母様の言う通りですわ」
レティアは本心からそう思っているで、母親のエリザのフォローに追随する。
「そうね私もキューンと来て、レティアが選んだ相手なら間違いないと思い決めましたわ、今も彼を選んで正解だと思ってます。お腹に子もできて幸せですわ」
セレステアは本心からゼノンをことを称える。
「はぁ~、でもエリザ夫人のドレスは何時も素敵ですけど、レティア様とセレステア様のドレスも素敵よね、本当に3人合わせたらいくらするのかしら、それを惜しげもなく着せられるですものゼノン様だったら誰でも惚れますわね」
「うふふ、そうかもね、今度私の古着を少しデザインを変えて3着程だけど売り出そうかと、1着100万ランドくらいで王都の支店で販売しようかと考えてますのよ」
「えっ、それなら、その3着を私に売ってくれない、300万ランドなら払えるわよ」
「そう、なら1度王都のお店に来てくれるかしら、多少の希望なら聞くわよ」
「えっ、本当なの、明後日当たり如何かしら、代金は前金で支払うわよ」
「うふふ、商談成立ですわね、明後日の午前10時でお願い出来るかしら」
「うん、分かったわ、明後日の10時ですわね、必ず伺いますわ」
ケティアナ夫人は滅多にないチャンスを逃さない為にエリザ夫人と約束を交わした。
その様子を見ていたゼノンとレティアとセレステアは流石は母上、お母様、叔母様と、その抜け目のない商談の仕方に3人で感心する。
エリザ夫人達が商談が成立した時に少し離れて所で騒がしくなって、その場からケティアナ夫人が何かしらと視線を向けると、エリザ夫人も視線を向ける。
ゼノンも騒ぎの方へ視線を送ると見覚えのなる子息と義母だったエレン夫人の姿が見えて表情が歪んでしまい、ゼノンの表情を見たレティアとセレステアも何かあるのかとゼノンの視線を追う。
「あら、あそこにいるのはバーンズ伯爵夫人ね」
エリザ夫人が扇で口元を隠して小声でレティアとセレステアに教える。
「セレス、ゼノン様の元実家がバーンズ伯爵家なのよ」
レティアはセレステアにゼノンの元実家だと小声で伝える
「あ~、そうなのね」
セレステアは何故ゼノンの表情が歪んだのか理解して様子を伺う。
ゼノン達5人がその場で騒ぎの成り行きを伺っていると、バーンズ伯爵の子息ゲノンの声がヒートアップして来たのか声が聞えて来た。
「ゲイトリア子爵、僕はこんな頭でかっちで根暗で色気も素っ気もないリスティ嬢との婚約を破棄し、愛らしい妹のスティア譲と婚約をする。好いな」
「は、はい、分かりました。直ぐに家督継承の変更しリスティは廃嫡します。それから婚約の手続をお願いします」
「うん、それで良い、母上もそれで良いですよね」
「えぇ、ゲノンがそれで良いのなら反対はしないわ、主人にその様に伝えるわ」
「お父様、そんな廃嫡ですか・・・」
リスティは実の父親からあっさりと切り捨てられてしまい、ただ絶望しかなく、茫然自失となって立ち尽くすしかなかった。
「あら、ゲイトリア子爵様、今の言葉は本気ですの、リスティ嬢を廃嫡なさると」
「これはエリザ公爵夫人、見苦しい所をお見せしてしまい申し訳御座いません、はい、この子は役立たずなので廃嫡致します」
「そう、なら、その子は私が貰い受けるわ、私の助手として商会で雇うわ、良いわよね」
「えっ、はぁ、こんな娘でしたらお譲りします」
「そう、なら廃嫡手続きは速やかにしなさい約束よ、もし約束を違えたら分かるわよね、此処には証人が周りに沢山居ますわ」
「はい、明日にでも必ず手続き致します」
「そうね、その方が子爵家の為よ、それじゃリスティさん、私と一緒に来なさいな」
「あっ、はい、分かりました」
リスティは突然近くに来たエリザ公爵夫人に貰われてしまい驚き、廃嫡されたショックが吹飛んでしまった。
「悪いわね、見てられなくて余計な事をしたかしら」
エリザ夫人はリスティを連れてゼノン達の所へ戻る。
「いいえ、そんな事はないですけど、でもさっきの話は本当なのですか」
リスティは社交界で王妃と並ぶ実力者であるエリザ夫人に貰われてしまい、これから先どうなるのか不安が募った。
「えぇ、私が行った事は本気よ嘘は言わないわ、公爵家の名誉の掛けてね、準備があるから、それまでは公爵邸に住んで貰うわね」
エリザ夫人はリスティを磨けば光る原石だと評価し、タダで良い人材を得たとほくそ笑む。
「ごめなさいね、どうもあぁ言うのは好きになれないわ、しかし相変わらずバーンズ伯爵家の者達は人を見る目がないわね、ゼノン君もそう思うでしょう」
「えぇ、そうですね、目先の事しか見てないですからね」
ゼノンは必要以上の事は言わず、言ったところで如何なるものではないと分かっているからだ。
「うふふ、リスティさん、これから宜しくね」
「そうね、リスティさん、これから叔母様の助手として頑張ってね、大変かもしれないけどね」
「ゼノン君、そろそろ王都支店を拡張したいから、独身寮でも建ててくれる」
「あの母上、拡張するにはちょっと敷地が狭いかと、真向いの例の屋敷はお幾らか分かりますか」
「あぁ、確か2億5千万ランド位だったと思うけど、如何する買うの」
「あはは、え~と出来れば母上の方で値引き交渉して頂ければと、2億ランド位で何とか、チョッと待ってくださいね、ユランに確認します」
ゼノンは念のためにユランに確認の取る。
「あぁ、そうね、財布を握っるのはユランだものね」
「はい、では、ユラン聞こえるか、うん、王都の屋敷を1つ買いたいだけど、予算は幾らくらい取れるかな、そうか頼むよ」
【あら、如何したの、あ~、例の物件ね、真向いのね、3億ランドまでなら、王都支店に送金なら明日の朝にするわよ、は~い、分かったわ】
「母上、明日の午前中に送金するそうなので出来れば値引き交渉して2億ランドに出来るだけ近い額でお願いします。2億5千万ランドまでは支払いは可能ですが、他にも資金がいるので」
「あら、そうなの分かったわ、商業ギルド相手だから出来るだけ頑張ってみるわ、明日で決着して見れるわね」
「はい、お願いします」
ゼノンはエリザ夫人の交渉術に託して、明日は資材集めにエプソン山の麓に行く事にした。
その後は暫らくけルドルフ侯爵とケティアナ夫人と談笑をしてからサテリアス侯爵家の屋敷から馬車に乗り、廃嫡されるリスティ嬢を連れて5人で王都の屋敷に帰って行った。
お読み頂き、ありがとう御座います。
もし面白いと思い頂けたなら、ブックマーク、いいね、リアクションの評価をして頂きますと励みになりますので、宜しくお願い致します。




