039話 領都の経済活性化を考える
この作品を選んで、お読み頂きありがとう御座います。
誤字脱字があると思いますが、出来れば誤字報告して頂ければ幸いです。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れを含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
領都支社がフルオープンしてから2月が経過して黒字経営で推移居ており、樽ビールが安定して1日に100樽が売れているのが功を奏し経営も順調である。
最近で近隣の街からお客さんが来るようになり、ハンバーガーショップでハンバーカーセットを食べに来てデザートも買ってテイクアウトして帰る。
ゼノンは次の戦略を考えて、さらに売上を伸ばす方法を模索している最中であり、気晴らしに領都の繁華街を散歩して歩く。
領都の産業は郊外にガラス工房が多数建ち並びガラス製品が主の産業になっており、それなりに事業としては成り立っているけど主産業として弱いと感じた。
経済を回すには民達が豊かにならないとお金が循環しないので、ガラス工房の給金はそれ程はなくベテランでも15万ランドであり、若い職人だと10万ランドと低給金である。
この領都を豊かにするには新たな産業が必要だけど、生産から販売まで1社でするのは無理があるなと、何処か領都に在る商会と業務提携して販路を拡大するしかないと思い立つ。
これは一つエリザ夫人に相談して信用のおける領都内の他の商会を紹介して貰った方が良いとゼノンは考え会いに行く事した。
ゼノンは王都支店の倉庫に瞬間転移し、それから事務所に伺ういエリザ夫人が居るかを確認して2階の事務所に居るので会いに行った。
「お早う御座います。母上」
「あら、ゼノン君、久しぶりね、如何したの」
「はい、母上に相談したい事がありまして宜しいですか」
「勿論良いわよ、何かしら」
それから母上に領都の民達を豊かにするには新たな産業が必要だと考え、領都に新たな生産拠点を建て領民を雇い、領民の平均所得の底上げしたいと説明した。
生産から販売まですると時間とコストが掛かるので他者と業務提携する事を考え、領都内に在る信用のおける商会があれば紹介して頂いて、業務提携を結んで販路を確保し領都内に新たな産業として生産拠点を建てたいと話した。
「そうね、その前にガラス産業の活性化して欲しのよ、原材料は帝国の母の実家から仕入れているのだけど、工房の長達が頑固者で新たに製品の開発をする様に頼んでるだけど無理の一点張りで困っているのよ」
「そうですか、でも潰れてしまいますよ」
「構わないわよ役に立たないだもの、潰れたら従者だけ雇い入れて貰えれば影響は少ないでしょう、先ずは公爵家直営の工房を好きに改装しても良いわよ、新たな産業を興すのはその後にしてくれる」
「はい、分かりました。でも生産が止まりますけど、良いですか」
「あぁ、どうせ力業を使うのでしょう、1日や2日くらいなら問題ないわよ」
「そうですか、それでしたら帝国さんの原材料を支社の倉庫に納品して頂けますか、魔道具の開発をするのに同じ原材料を使いたいので」
「う~ん、最低取引単位が1tだけど良いかしら」
「はい、分かりました」
「あっ、そうだわ、私も王都と領都をゲートミラーで行き来が出来るようにしてくれないかしら、ダメかしら」
「それでしたら、此処から領都支社の行き来でしたら、今すぐにでも出来ますけど」
「あら、そうなの、それじゃ、お願いね」
「はい、それじゃ、先ずは支社の3階の事務所にゲートミラーを設置して来ます。それからこの事務所に設置しますから、そのままお待ちください」
ゼノンはエリザ夫人に一礼して、その場から瞬間転移して支社のユランの居る事務所へ転移する。
「えぇ、お願い」
エリザは微笑みながら瞬間転移するゼノンを見送る。
「あっ、ビックリした。如何したの行き成り転移してくるなんて」
「あぁ、此処にゲートミラーを設置するよ、エリザ夫人が行き来する様になるから、来たら対応を頼むよ」
「えっ、そうなの、まぁ、良いけど気心は知れてるから、デスクを用意した方が良いかしら」
「別に良いじゃないの、頼まれてからで良いじゃないか、此処で良いか」
「うん、そこなら突然来ても視界に入るから良いわよ、脇から来られるのはチョッといやだもの、正面側の方が良いわ」
「うん、そうする・・・・ヨシ、これで良いな、それじゃ、エリザ夫人の所へ戻るよ」
ゼノンはドア側の壁にゲートミラーを設置をして、それからユランに一言告げてエリ夫人の居る事務所へ転移する。
「うん、いってらっしゃい」
ユランは瞬間転移していくゼノンを見送る。
「お待たせいたしました。母上どちらに設置いたしましょうか」
「う~ん、そうね、私のデスクの後方の窓の間で良いわよ」
「あそこですね、では設置させて頂きます」
ゼノンはエリザ夫人のデスクの後方の窓と窓の間の壁にゲートミラーを設置する。
エリザ夫人は魔力登録する為にゼノンの近くに立って待ち、設置すると直ぐに専属侍女のケイナと2人で魔力登録をして、直ぐに支社のユランの事務室に行く。
「ようこそお越し下さいました。エリザ夫人」
ユランはエリザ夫人が来たので席を立ちデスクの脇に移動して一礼する。
「うん、久しぶりね、ユランさん、少しお腹が大きくなってるわね」
「はい、お陰様で順調に育ってます」
ユランはお腹を摩って膨らみを確認する様に何度か摩る。
「ユランさん、私の事は気にしなくても良いわよ、仕事を続けてくれる」
「はい、お気遣い、有難う御座います」
ユランは一礼してからデスクに戻り椅子に座って仕事を再開する。
「ゼノン君、王都支店の裏手の塀を通り抜けられる様にこちらも出来るかしら」
「あぁ、ゲート門ですか、出来ますよ」
「そう、なら直ぐに行きましょう、ゼノン君も一緒にね、ガラス工房に視察に行きましょうか、私から工房長に話した方が早いでしょう」
「あぁ、そうですね、分かりました。お供させて頂きます」
ゼノンはエリザ夫人と専属侍女のケイナと共に支社の建物から出て、支社の裏手に周り公爵家本邸の塀壁に行く。
「どの辺が宜しいですか」
「う~ん、そうね、この辺りなら人目も付かないわね、此処で良いわよ」
「はい、分かりました。では直ぐに改装します」
ゼノンは1人用のゲート門をアイテムボックスから出して、塀壁に立て掛けて塀壁をゲート門の横のサイズを錬金術で隙間を造る。
塀壁にゲート門サイズの隙間を空けるとゲート門を嵌め込んで塀壁と一体化させて固定魔法を掛けて設置を完了する。
「終りました。母上から魔力登録致します」
ゼノンは直ぐにエリザ夫人の魔力登録を行い、次に専属侍女のケイナの魔力登録を済ませて本邸へ向かう。
「これは奥様、お帰りなさいませ」
執事長のゼテス・ブロンズがエリザ夫人を出迎える。
「ゼテス、直ぐに馬車を用意してくれる。ガラス工房に視察に行くわ、あっ、それと紹介しておくわ、レティアの夫のゼノン君よ、会うのは初めてよね」
「はい、ゼノン・イフライン・エドバンスです。宜しくお願いします」
「私は公爵家本邸の執事長のゼテスです。ゼノン様の功績は聞きしております。どうぞよろしくお願い致します。それでは直ぐに馬車を用意致します」
執事長のゼテスは一礼して直ぐに馬車の手配の為に奥の廊下へ早歩きで向かう。
馬車は5分後には玄関前に停まり、御者が下りて来て直ぐに馬車の扉を開けたので、ゼノンがエスコートしてエリザ夫人を乗せて次に侍女のケイナが乗り、最後にゼノンが乗って扉が閉められた。
「エドバンスガラス工房へ向かって」
「はい、畏まりました」
御者はエリザ夫人の指定場所へ向かってゆっくりと走り出した。
公爵家の紋章が付いた馬車は公爵家本邸の門を出て街路に出て走り、領都の街並みを走り街の郊外に向って行くと、徐々に景観が繁華街から住宅街へと少しずつ建物が減っていくのが車窓から見えていた。
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