033話 女難の相
この作品を選んで、お読み頂きありがとう御座います。
誤字脱字があると思いますが、出来れば誤字報告して頂ければ幸いです。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れを含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
12の月に入り佳境に入り追い込みに入る時に降って湧いたエリザ夫人の実家であるディアンス帝国の皇女セレステア・ディアンス様が王立オークランド学園に留学する事が決定したとの連絡がエドバンス公爵家に齎された。
しかもレティアと同級で従姉でもある皇女セレステア殿下の強い要望で、エドバンス公爵家に住んでレティアと共に学園に通うと言う事てある。
流石のエリザ夫人も寝耳に水で行き成りの知らせに困惑し、兄の皇帝オディアスに直ぐに手紙を送ったそうですが返答がなかった。
しかも公爵邸に到着予定が12の月の15日と日付まで指定されて、あと10日で皇女セレステア殿下がお見えになると言う事で部屋の準備などで公爵邸のメイド達も忙しなく働いていた。
ゼノンは余り関係ないと思いながら領都エドバンス支社の開業準備に没頭していたけど、ルアンだけはもしやと言う予感だけはしていた。
エリザ夫人もまさかと思いつつ、レティアがゼノンと婚姻した事は兄の皇帝オディアスに手紙で知らせていたので、その件でセレステア殿下がゼノン君に興味を持たれたのではと嫌な感じしかなかった。
「不味いわね、嫌な感しか感じないわ、ゼノン君覚悟だけはしておいた方が良いわよ、絶対にゼノン君に絡んでくるわよ、レティアの夫ですもの」
「えっ、まさか俺は貴族と言っても子爵ですよ、帝国の皇女様が興味を持つとは思いませんよ」
「あのね、ゼノン君、自覚が足りなさ過ぎるわよ、ゼノン君には女神様の加護があるでしょう、それが知れたら誘拐だろうが、戦争であろうが取りに来るだけの価値があるのよ、身分なんて二の次なのよ」
「それにセレステア殿下はレティア大好きっ子なのよ、会う度に抱きついて離れなかったのよね、10歳までは年に1度は行き来してたのよ」
「そうなのですか」
「まぁ、それ以来は会ってないけど、レティアが子爵の男性と婚姻したと聞いて、しかも卒業後ではなく在学中だから余計に何かあると察したのよ、あの子はレティアに関してだけは感が良いのよね」
「まさかと思いますが、セレステア殿下から襲われたりはしないですよね」
「それも含めて覚悟しなさいと言っているのよ、その位の事はするわよ、兄だってイケイケだと思うわよ、反対なんか絶対しないわよ、寧ろ褒め称えるじゃないの」
「あの、皇女殿下には婚約者は居ないのですか、居てもおかしくはないですよね」
「うん、確か居るはずなのよ、だから留学なんておかしいのよ、だから手紙を送って確認したいだけど兄から返事が来ないのよ」
「俺は如何したら良いですか、出来るだけ皇女殿下を避けた方が良いですよね、そうなるとレティアに会えなくなります。それだけは嫌だな」
ゼノンは如何したものかと考えあぐんでいた。
「奥様、お手紙が届いております」
専属侍女のケイナがエリザ夫人まで手紙を持って来た。
「あら、やっと兄から来たわ、どれどれ・・・・・あっ、『浮気されて婚約破棄したからレティアちゃんの夫と結婚したいと言ってきかないから、宜しく頼む』って、何よ此れ、ゼノン君もう諦めなさい。もう完全に詰んでいるわよ」
「あの、それって仮に俺と婚姻する事になっても皇帝陛下は反対しないと言う事ですかね」
「そうね、何でも兄が強引に公爵家の嫡男と婚約させたみたいなの、それで相手の落ち度で破棄になったら好きな人と婚姻するという条件で、セレステア殿下は婚約に応じたみたいだけど浮気を知って速攻で破棄にしたみたいね」
「だけど俺はレティアを入れて6人の妻が居るのですよ、セレステア殿下は浮気を知って直ぐに破棄したのですよね、俺みたいな多妻者なんて拒絶するのではないですか」
「それは違うわよ、セレステアは婚約者が嫌いだから直ぐに破棄をしただけで、今回はレティアと一緒に居たいだけだから、レティアの夫なら誰でも良いのよ、ましてや相手が子爵だもの気が楽で好いでしょう」
「あっ、何だか現実逃避がしたくなりました。母上、今日はこれで失礼して、仕事に没頭したいで、これで失礼します」
「うふふ、気持ちは察するわ、頑張ってね」
エリザ夫人は哀れみる様にゼノン君の後姿を見届けていた。
その3日後にレティアが体調不良で学園を早退して帰宅し、公爵家の専属の医師による診断でご懐妊と診断され、エリザ夫人とレイバイン閣下は抱き合って喜んでいた。
レティアからの通信で一報を聞いたゼノンは直ぐに公爵邸へ向い、レティアの部屋に訪問して抱き合って喜びを分かち合った。
「嬉しいけど、ただ皇女殿下の事を考えると憂鬱だな、レティアはどう思う」
「正直言って避けられないわよ、ただ形だけも夫婦に為るかもしれないけど、流石に5年以上会ってないからセレスの心情までは分からないわね」
「まぁ、もう考えるのは止めよ、なる様にしかならないよね、レティアが妊娠したと知ってどんな反応するかだね、精神的に殺されたりしたいよね」
「うふふ、そうなったら瞬間転移で逃げれば良いわよ」
「そうか、それで良いか、流石に森の中までは追ってこないか」
「うふふ、ゼノン様は森の中に逃げるのですか」
「うん、だって森の中の方が安全だろう、うん、最悪森の中に逃げよ」
ゼノンはセレステア殿下対策として逃避する際は森の中に逃げ込む事にした。
迎えた15日には予定通りにディアンス帝国の皇族専用馬車が公爵邸の玄関前に停まり、御者に寄り馬車の扉が開けられてレティアと同じ金髪碧眼の美少女である皇女セレステア殿下が華麗に馬車から降りて来た。
玄関前では公爵家当主レイバイン閣下とエリザ夫人とレティアの3人が一礼して出迎えると、直ぐ駆け寄ってレティアと抱き合う。
「レティ、会いたかったわ、元気にしてた」
「えぇ、元気よ、ただお腹の中にゼノン様のお子が居るけど」
「えっ、まさか妊娠しているの、それで肝心の夫は何処にいるのよ」
「あぁ、ゼノン様はお仕事よ、それよりも中に入りましょう、何時までも立ち話も何だから」
「うん、そうね、あっ、すいません。叔父様、叔母様、これからお世話になります」
「うふふ、相変わらずレティアの事が好きね」
エリザ夫人は昔と変わらない姪のセレステア殿下を見て、昔のままだととチョッと呆れる。
「遠路遥々お疲れでしょう、どうぞ屋敷の中に入ってお寛いでください」
レイバイン閣下は丁寧にセレステア殿下を出迎えた。
「はい、そうさせて頂きますわ、レティと積もる話もありますもの、特に旦那様の事などは興味が尽きませんわ」
セレステアは既にこの国の婚姻申請書に皇帝のサイン入りで持参し、これから一生をこの国でレティアと共に暮らして行く事を決めていた。
レティアはセレステアと共にリビングルームに向い、リビングルームの中に入るとレティアと向合ってソファーに座り、出されたお茶を一口飲んだ。
「ねぇ、レティアの旦那様はゼノン様と言ったわよね、もう仕事をしているの確か同い歳よね、学園には通ってないわよね」
「えぇ、イフライン商会の会長よ、既に私を含めて6人の妻帯者よ」
「えっ、そんなに居るの、私を含めたら7人か、好きもんなのかしら」
「まぁ、隠してもバレると思うから言うわね、彼は女神様の加護持ちよ、しかも前世は大賢者ゼノス様の生まれ変わりなの、それで今世では嫁を沢山娶り子孫を沢山残すのが第1の使命なの、他にもあるみたいだけどね」
「ふ~ん、そうなんだ。私もゼノン君の子を産めば良いのね、成程ね、分かったわ、私も彼と子作りするわよ」
「あら、随分とすんなり聞き入れるのね、普通なら直ぐには信用しないでしょう」
「えっ、だってあの叔母様が認めたのよ信じるわよ、きっと何かあると思っいたもの、じゃなければ、あの叔母様が学園在学中に婚姻を認める訳ないじゃない。叔母様も気に入っているのでしょう」
「えぇ、勿論気に入っているわよ、一緒に仕事しているもの、ねぇ、セレスの中でお母様を如何いう感じで捉えているのかしら、私には優しくて素敵なお母様だけど」
「う~ん、お父様曰くエリザは人を見る目は確かだ。腹に一物を持った者は絶対に傍に寄せ付けない絶対0度でな、素晴らしい者には大切に扱うからなと言ってたわ、私もお父様と同じ感想よ」
「ふ~ん、それに関しては私も思うけど、ゼノン様と婚約したいと言った時も直ぐに賛成したわ、寧ろ私よりも積極的だったと思うわよ」
レティアはセレステアにゼノンと12歳の時に初めてお茶会で会った時から第2王子との婚約の間の事から今まで至る事を全て包み隠さず話て聞かせ、ゼノン対する思いと聖域での暮らし等を事細かに話して聞かせた。
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