031話 不正支出のみかじめ料の関係者を処罰する
この作品を選んで、お読み頂きありがとう御座います。
誤字脱字があると思いますが、出来れば誤字報告して頂ければ幸いです。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れを含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
ゼノンが昨日の夕刻にレイバインに冒険者ギルドのギルドマスターの悪事を報告したのだが、お店が営業を始めて暫らくして冒険者ギルドから使者が来店した。
「あのギルドマスターが子爵様とお会いたいので来て頂きたいと申してましたのでお伝えください」
冒険者ギルドの使者がユランにギルド―マスターからの伝言を伝えた。
「あっ、そうなの、分かったわ、伝えます」
「はい、それでは失礼します」
ギルドからの使者はユランの返事を聞いて直ぐにお店から出て行った。
「ゼノン様、冒険者ギルドから呼びたしが合ったわよ」
ユランは耳飾りの通信機でゼノンの伝えた。
「あぁ、そうか直ぐに行くよ」
ゼノンはユランからの通信を聞いて直ぐにお店に2階に瞬間転移し移動して、1階に下りてユランに会いに行く。
「ユランねそれじゃ、行ってくるよ」
ゼノンはユランと視線を合わせて対決してくると意思を伝えた。
「えぇ、気を付けてね」
ユランは多少は心配しただけど一言だけ言って見送った。
ゼノンは怒気を抑えて冒険者ギルトまで歩いて向い、森へ向かう冒険者達をチラ見しながら街路の歩道を1歩1歩と歩みを進めて行く。
冒険者ギルドへ行き、ギルド職員に声を掛けると受付カウンターの奥にある事務所から男性職員が出て来てゼノンを一礼して2階のギルドマスターの執務室へ案内されて、執務机の前に置かれてソファーに座る。
「あんたが新たな領主様かい、まだガキじゃねぇか、それで何の用だ」
「あぁ、みかじめ料の件だ。ギルドマスターとしては問題あるんじゃないのか、しかも過去からの合計が1億3千万ランドにも達してる。この件についてはギルド本部に元領主の公爵様から抗議させて貰うよ」
「はぁ~、そんな事をしてタダで済むと思っているのか」
「お前こそ、そんな事をしてタダで済むと思っているのか、たかが元Sランク如きが舐めた事をしてくれるじゃないか、取り敢えず今まで受取った分の返却を要求する。貴族に逆らったらどうなるのか分かっているのか」
「ハァー、随分と知った風な事を言うじゃねぇか、俺に勝てるとでも言うのか」
「アッハハハ、お前の身体を見てみろ、ただの豚だろう。返す気がないと言うなら払った分を働いて貰おうか、どうなんだ払うのか」
「ふざけるな、もうそんな金がある訳ねぇだろう」
「はぁ~、なら働いて貰おうか、パッチン」
ゼノンはギルドマスターごと転移陣を展開して魔境イフラインの大森林の魔物が多く棲息する地区へ転移した。
「おっと、何処だ此処はオイいったい何をしたんだ」
「ここは魔境イフラインの奥地で魔物が多く棲息する森の中だよ、あんたにはみかじめ料分キッチリと働いて貰おうと思って転移したのさ、まぁ、頑張って働いて成果を報告してくれ、俺は帰るから」
「おい待て冗談だろう」
「あっ、名前を聞いてなかったね、教えてくれる」
「おっい、俺はゼイドル・ホンゼンだ。頼むから置いて行かないでくれ」
「ゼイドル・ホンゼンね、何を今さら、Sランクなら生きて帰れるでしょうが、その為にみかじめ料を取っただろう、その分働くのは当然でしょう」
「それじゃ、帰還を待っているよ」
ゼノンは瞬間転移でギルドマスターの執務室に戻り、執務室から退出して行った。
執務室から出ると正々堂々と受付カウンターの前を通り職員達に会釈をし、それから冒険者ギルドを後にして、直ぐにお店に戻りユランに結果を知らせた。
「はぁ~、交渉決裂したから魔物の多く棲息する森に放逐したよ」
「あら、そうなの仕方がないわよね」
「あぁ、無事に帰還して報告が来るのを待っているよ、これから奴隷達の受入れ準備をするよ、寮の増築をしているよ」
ゼノンは奴隷が何時でも受入れられる様に寮の増築を聖域に帰ってする事にした。
「そうね、その方が良いわね」
ユランはゼノンの心情を察して余計な事は言わず、聖域に帰るゼノンを見送る。
冒険者ギルドではゼノンが帰ってから、暫らくして職員がギルドマスターの執務室に用事があったので行くと又返事がなく、ドアを開けて見ると留守で又どかに遊びに行ったのか諦めて戻って行った。
その頃魔境イフラインの森の中ではギルドマスターのゼイドルが何とか奮闘して魔物と戦ったが太った身体の所為で思うように動けず、疲弊して行く中で魔物に襲われ致命的な怪我をし、放置されて2時間程で森の肥やしになった。
ゼノンが冒険者ギルドを訪問してから2日後サブマスターのレゼリア・レイジスが店に訪れてきたので2階の事務所で待って貰い、ユランから連絡を受けて直ぐにゼノンは会いに行った。
「初めまして、私はサブマスターのレゼリア・レイジスです」
「俺はゼノン・イフライン子爵です。それで御用は何でしょう」
「はい、私はギルマスのゼイドルから身体の関係を迫られて拒否をしたら、様様な嫌がれせを受けまして本部に転勤願いを出していたのですか、此度ゼイドルが一昨日から行方不明になってしまい、私が代行する事になりましたのでご挨拶に参りました」
「そんな事情が合ったのですか、なら今後は貴女がギルドマスターとして勤めて下さい。同じ間違いが今後2度と起こらないようにして下さい」
「はい、承知いたしました。今後は私が責任を持ってギルドと冒険者達を護って行きますので宜しくお願い致します」
「はい、期待しております。何か合ったら相談には乗ります。その時は遠慮なさらず頼って来て下さい。この街を護るためには必要な事ですからね」
「はい、その時が来たらお願い致します。それではこれで失礼します」
サブマスターレゼリアはゼノンに一礼してから事務所を後にした。
「さてと、大官の官邸へ行きますかね」
ゼノンは冒険者ギルドの件は一件落着したと判断をして次は代官について対応する為にユランに一言告げて出掛ける。
「ユラン、官邸に行ってくるよ、代官の処分をしないとね」
「あぁ、そうね、1億3千万の損失を出したもの、黙認できるものではないわよね」
「まぁ、そう言う事だね」
ゼノンは苦笑しながら、ユランに告げてお店を後にする。
ゼノンは官邸に赴き、オディオス男爵夫妻と応接室で面会を行い、みかじめ料の件についての処分について話合った。
「オディオス男爵、ギルドマスターは一昨日から行方不明になりましたので、そちらの件は片付いたと判断します。ただ貴方は1億3千万ランドの損失を出した責任を取って貰います」
「えっ、そんな私はただ脅されてただけです」
「貴方は代官の職務を何だと思っているのですか、事態が起こった時点で閣下に報告すれば1億3千万も損失は防げたはずです。貴方は報告義務を怠った責任があります」
「あの、如何か首だけは 私達の子供が学園に通っているんです。如何かご慈悲をお願いします」
「そうですね、旦那さんにはこれ以上は任せられません。奥さんは帳簿の管理が出来ますか」
「はい、帳簿は私が管理をしてました。主人は帳簿が苦手でして、みかじめ料の件も主人を咎めたのですが、私には強く出るのに他者には強く出れないものでして困ってました」
ナタリ夫人は辛い表情をしてゼノンに夫のヨハナスの資質を説明をする。
「そうですか、なら奥さんにご主人との離婚を条件に代官に任命致します。ご主人には借金奴隷として知り合いの奴隷商会に売ります。そうすれば少しは損失の穴埋めが出来ます」
「本当ですか、喜んで主人と離婚致します。今回の件でもう辟易していたところです。これからは息子のナテリオと2人で生きて行きます」
「そ、そんなナタリ、それは無いよ、私を見捨てるのかい」
「はぁ~、貴方程内弁慶な方は正直言って初めてなのよ、元々政略でしたから我慢してましたげど私にも息子にも暴力を振るう姿勢にはうんざりです」
「成程ね、それじゃ直ぐにでも別居させた方が良いですね、妻子に暴力を振るう人間ほど信用できない者はいません。それなら今から連れて行きます。離婚が成立するまでは売却しませんのでご安心を」
「そんな事って・・・」
「奥さんには離婚が成立するまでは代行として勤めて貰います。それで宜しいですか、エスワン奴隷商会に当面は預けますので手続きの際はそちらに出向いて下さい」
「はい、助かります」
ナタリ夫人は満面の笑みで引き受けた。
ゼノンはオディオス男爵を連れて官邸を後にして、エスワン奴隷商会に赴きウルクス会長に事情を話して、離婚成立後に奴隷売買契約を結ぶことで合意し、生活費と教育費に利益を上乗せして安価で買取る約束を交わした。
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