029話 正式な子爵となる
この作品を選んで、お読み頂きありがとう御座います。
誤字脱字があると思いますが、出来れば誤字報告して頂ければ幸いです。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
ゼノンはレイバイン閣下からの呼び出しで公爵邸に訪問し、レイバインの執務室へ赴き、レイバイン閣下から事情を聞く。
「あっ、すまんね呼び出して」
「いいえ、そんな事は無いですけど、それでご用件は如何いった事でしょうか」
「あぁ、辺境の街の割譲の手続が終ったのでね、これがハブラム街領地統治権利証と子爵位証のメダルだから失くさない様に大事に保管したまえ、あっ、孤児院の土地の権利も同時に移るから伝えておくよ」
レイバインはゼノンに説明してから統治権利証と子爵位証のメダルを手渡す。
「はい、有り難う御座います。あの、つかぬ事を伺いますけど、子爵ですと妻を何人まで娶って良いのでしょうか」
ゼノンは統治権利証と子爵位証のメダルを直ぐにアイテムボックスに収納にしてから、レイバイン閣下に気になる事を相談する。
「あぁ、そうか、う~ん、基本的には一夫多妻制だからね、私はエリザ1人だけど、世間体を気にするなら2人までだね、だからユランさんだけにした方が良い、あとは妾にするしかないね」
「う~ん、そうですか・・」
ゼノンはレイバイン閣下の説明を聞いて落ち込む。
「まぁ、あとは当事者の気持ちの問題だよ、ただ聖域内では正式な妻として認めれば良いだけの話だ。ゼノン君は独立した聖域の統治者なのだからね」
「成程、そう言う考え方も出来ますね。有難う御座います。これで少しは気が晴れました」
「あぁ、それでこれにゼノン君とユランさんのサインを頼むよ、そうすればユランさんが子爵夫人としての立場が明確になるからね、サインする際はゼノン・イフライン・エドバンスとユラン・イフラインとサインしなさい」
「はい、分かりました。すいませんお気を使って貰い、それではサインして明日の夕刻にはお持ちしますので、お願いします」
「うん、それにユランさんが懐妊したと聞いたからね、おめでとうと伝えてくれたまえ」
「はい、有り難う御座います。それではこれで失礼します」
ゼノンはレイバイン閣下に深く一礼をして執務室を後にする。
ゼノンは執務室を出てから、リビングルームへ立ち寄り中に入り、エリザ夫人が居たので挨拶をする為に近くに行く。
「あのエリザ夫人、明日なんですけど午前中に相談したい事があるのですが、宜しいですか」
「ゼノン君、私の事はお母様か母上と呼びなさい、もう息子なのだからね、明日は午前中は支店に居るから良いわよ」
「はい、それではお母様、支店にお伺いしますので宜しくお願いします」
「うふふ、待っているわよ」
「それでは失礼します」
ゼノンはエリザ夫人に一礼してリビングルームを後にする。
リビングルームを後にしてから、レティアの部屋に訪れてれ『ユランを子爵夫人として婚姻申請書を出す事になった』と伝えて、レティアが笑顔で頷いたのを見て部屋に設置してあるゲートミラーを通って寝室へ行く。
寝室に着くと部屋着に着替えてからダイニングルームに行くと、ダイニングルームには聖域に住む妻たちが全員揃っていたので、そのまま席に着いた。
「お帰り、ゼノン、公爵様から何か言われたの」
ユランは気になってゼノンに尋ねた。
「うん、ハブラムの街が俺の領地になったから統治権利書と子爵位のメダルを受取って来たよ、それとユランを正式な子爵夫人にする為の婚姻申請書も預かって来たから後でユランのサインを貰うよ」
「そうなの、でも私だけなの」
「あぁ、オーランド王国ではそれが体面を保つ上で限界だって、ただ俺は独立した聖域の統治者だからな、此処では皆が俺の正式な妻だから、それは揺るがない事実だからね」
「あぁ、確かにそうね」
ユランはゼノンに言われて何となく理解はした。
「そうね、私達は聖域に住んでいるからね、まぁ、オークランド王国内ではゼノン様の妾でも十分だと思うけど」
エトワはオークランド王国には縁も所縁もないので思った事を発現すると、他の妻達も追随して納得して頷く。
「それでだ。支社を創設するに当たり、ふと考えたら庶民に売れる物があまりに無い事に気が付いたんだよ殆どが貴族向けだろう、だから皆の知恵を借りたいだよ」
「あぁ、そうよね、今までは庶民と言っても冒険者だったものね、野菜類はともかく、貴族向けの物を庶民に安く売ったら信用問題に発展しかねないわね」
「そもそも考えてみたら庶民の月収ってどのくらいだ」
「私がバーンズ伯爵家でメイドをしてた時は12万ランドだったけど、それでも他のメイドよりかなり安かったけど」
「私が職探ししてた時の募集には15万ランドが多かったけど」
「仮に15万ランドとしたら1日の生活費って5千ランド未満か、そうなると販売単価は500ランド以内に抑えないと売れないと言う事だな」
「そうね、庶民感覚で言うと1日の食費は千ランド以下に抑えてたけど」
「最初はハンバーガーショップでも開くか、500ランドでハンバーカーとドリンクとポテトフライをセットして売るかな」
「ねぇ、ゼノンそれって異世界の物よね、それを行き成りしちゃうの面白いけど、ならその製造の機器を私が造ってみるわよ」
エトワは面白いと思って頭の中で色々と想像を掛け巡らせる。
「あぁ、そうだけどな、後はシルクじゃなくて綿生地で編み込んだ衣類かな、安い魔道具とか日用品程度でスタートするか、あ~、そうなると人手が足りないな」
「エトワは綿織物機を製作できるか」
「できるよ、前に何度か造ったから任せて」
それから晩御飯を食べながら、皆でエトワとコリンの2人を中心にして意見出し合ってハンバーガーショップの構想と綿織物機で綿生地の衣類等の構想を練って行く。
後は奴隷を買う予算をユランと相談して、2億ランドの予算を取って雑務をこなす奴隷を買う事にして寮をまた建てることにした。
晩御飯が終わった後にレイバイン閣下に言われた通りにゼノンとユランで婚姻申請書にサインをして、明後日には2人で主要な所に挨拶に行く事にした。
その翌日の午前中にエリザ夫人に会う為に王都支店に訪れ、事務所の応接室で会いソファーに向合って座る。
「お早うございます。母上、お時間を頂き、どうもすいません」
「おはよう、もう相変わらず固いわね、それで相談って何かしら」
「はい、支社の件なのですが、従者なのですがお給金は幾ら位を想定して居るかお聞きしたくて、俺は余所で働いた事が無いので母上の意見を聞きたいのです」
「そうね、最初だから15万ランドで良いじゃないの」
「そうですか、一応考えたのですが、今まで一般の平民相手の商売をした事が無くて、ふと考えたら野菜類くらいしか平民の方を相手に売る物が無い事に気が付き、新たに開発する事になりました」
「うふふ、ゼノン君らしいわね、それで何を売るのかしら」
「最初は1階の半分だけでフロアでハンバーガーショップをオープンして様子を見ようかと思いまして500ランドでハンバーガーとフライドポテトとドリンクをセットして始めようかと思ってます」
「ハンバーガーってどんな食べ物なの興味があるわね」
「ハンバーグはご存知ですよね、ハンバーグを少し薄くしたものに特性のトマトケチャップを塗りレタスをのせて丸いパンで挟んだ物です。貴族の食べ物ではないですけど」
「そうかも知れないけど美味しそうね。試食したいわね、それでにフライドポテトも初耳だけど、どんな食べ物なの」
「それはジャガイモを細く長く切った物を油で揚げて、揚げたのに塩をまぶした物です。他にポテトチップスと言うのもありますけど、意外と美味しですけど美容にはあまり良くない食べ物ですね」
「そうなの、でも少しくらいなら大丈夫でしょう。どうせ聖域産のジャガイモでしょうプラスマイナスゼロになるだけよ絶対美味しいわよ」
「アハハ、そこまで聖域産の事を勝手頂き、ありがとう御座います」
「えぇ、もう聖域産の野菜しか食べられないもの、他のはもう無理ね、だから他の貴族の夜会に行ってもサラダだけはもう食べられないわよ」
そんな話をしているうちに試食会に招待すると言う事になり、エリザ夫人が納得いくように味に拘りたいとゼノンとしては思った。
その日の夕刻にゼノンはレイバイン閣下の執務室に訪れ、ユランとのサイン済みの婚姻申請書を託して貴族院への提出してをお願いをした。
レイバイン閣下はサイン済みの婚姻申請書を確認し、明日の朝には提出すると笑顔で約束してくれた。
お読み頂き、ありがとう御座います。
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