002話 公爵令嬢レティアの憂鬱の始まり。
この作品を選んで、お読み頂きありがとう御座います。
誤字脱字があると思いますが、出来れば誤字報告して頂ければ幸いです。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
公爵令嬢レティアは成人の儀が行われた翌日から王子妃教育が始まり王城へ通う事になり、厳しい王子妃教育の講義や躾やダンスの訓練等を受けることになった。
王子妃教育を始まって三日経った頃にゼノンが伯爵家から廃嫡されて追放されたという噂を聞いて、あの優しかったゼノン様がと心配する様になった。
レティアは第2王子アスラムとの婚約が内定してからは憂鬱な日々を過ごし、金髪で藍色の瞳の見た目は美男子ではあるけど、アスラム王子の性格が我儘で自己中心的な所が反りが合わなかった。
これまでも婚約が内定するまでに3回程2人切りでお茶会をしたけど会話が弾まず、ただアスラム王子の自慢話を一方的に聞き相槌を打つだけで終わった。
レティアとしては決して望んだ婚約ではなかったので、婚約が内定してからのアスラム王子との月に2度の王城の庭園等で行われるお茶会が憂鬱な時間となると思っている。
アスラム王子とは国王陛下の強い要望で婚約を受けた形で、父親のレイバインも宰相の職に就いているが故にアスラム王子の性格を熟知していたので、愛娘のレティアとは合わないと察してはいたが断り切れなかった。
「レティア、アスラム王子と上手く付き合えずにいたら、直ぐに私に言いなさい、無理をする事はない」
「はい、お父様、ただ無暗には王家との婚約解消は出来ませんよね、お父様のお立場もありますから、今はただアスラム王子の婚約者としての務めを果たして参ります」
「あぁ、うん、すまんなレティア、私は何時でもレティアの味方だから、何かあれば知らせてくれ、決して一人で抱え込まないようにな、エリザにも相談すると良い」
「そうよレティア、私もレティアの味方だから、何か合ったら直ぐに相談してね、レティアの幸せを私達は願っているのだから」
「お母様、私も公爵家の娘として出来る限り頑張りますので、見守って下さいね」
斯うした会話がアスラム王子との婚約が内定した時に公爵家の家族の中で交わされたのが、レティアの想い出として胸の内に仕舞い込み王子教育に励んでいた。
ただレティアの思惑の中では敵対視されていた侯爵令嬢セレス様が聖女の職種を得たの情報が入って来たことで、アスラム王子との婚約が解消されるのではと秘かに期待を寄せていた。
セレス様とアスラム王子との関係がどうなって行くか先行きを見守り、もしアスラム王子が聖女であるセレス様を妃として選ぶのなら、身を引く覚悟だけはしておこうと考えていた。
アスラム王子は100年振りに聖女となったセレス嬢とはお茶会で何度か会い、かなり積極的で胸もそれなりに大きくて、そこそこ美人でスタイルもそれなりの銀髪の令嬢だったと印象を持っていた。
婚約者となったレティアは儚げな美少女であり、しかも胸が大きくスタイルが抜群で外見が好みのタイプであり、しかも国王を狙うなら財政豊かな名門公爵家の方が良いと思い選び父である陛下に頼み婚約者にして貰った経緯がある。
ただ本気で国王を取りに行くには聖女となった侯爵家のセレスの方が国民からの支持も受けて、アスラン教会からの支持も得られるのではないかと悩む事になる。
侯爵令嬢のセレスは聖女の職を得た事でアスラン教会から翌日には会食会に父親のゼノバンと共に招かれて、会食会の前に話合いで司祭から聖女就任の要請を受け父親のゼノバンがセイスティア侯爵家の繁栄に繋がると直ぐに快諾する。
その翌日からセレスは聖女見習いとして教会に住まいを移し聖女としての修行を始めて、いずれはオークランド王国の王妃になると胸の内に誓う。
オークランド王国の1500年の歴史の中でも過去に聖女が王妃となった事例が5度もあり、他の国でも聖女が王妃になった事例が多数存在しているのでチャンスはあるとセレスは考えていた。
レティアとアスラム王子とセレスの3人の様々の思惑の中で、9の月の初頭に王立オークランド学園に入学するまでの日々を過ごす事になる。
ゼノンがバーンズ伯爵家から廃嫡され追放されて2週間が経ち、ゼノンとユランの2人は漸く辺境の街ハブラムに到着した。
ゼノンとしては魔境イフラインの最深部にある隠れ家に引き篭もりスローライフを初めから送る気はなく、冒険者稼業を地味に続けながら何か商いを始めようと考えていた。
過去に日本で暮らしていた頃から、この世界に転生してからも家族を持ったことがなく忙しい日々を過ごして妻を娶る間もなく人生を終えたので、4度目の今世では仕事は程々に普通に妻を娶り家庭を持つのに憧れていた。
妻を娶りたいという思いもあり、今までお世話をしてくれたユランを連れてきたけど、ユランは猫人族で白銀髪で黄色い瞳の可愛い感じで巨乳でスタイルも良く、しかも双剣士でもあり優秀な冒険者の相棒でもある。
ユランは冒険者としての優秀な相棒だけでなく、家事全般を難なく熟すので妻にしても優秀だと思っている。
ただユランを妻に娶るにしろ、こればかりは本人の意思を無視して強いる気はなく、ユランが望めばいずれは妻にしても良いとは今は考えている。
いずれにしろ家庭を持つ前に生活の安定を図るのが最重要課題なので、先ずは東側に在る辺境の街ハブラムに商いの拠点を設けるのが当面の目標である。
「ゼノン様、これからどうします」
ユランは乗合馬車から降りて直ぐにゼノンに今後の予定を確認する。
「うん、先ずは宿屋を探そうか、宿屋が決まれば商業ギルドに行こうか」
ゼノンがユランの問いに直ぐに答えると停車場の出口に歩みを進める。
「左様ですか、分かりました」
ユランはゼノンの隣に並ぶと腕を組んで歩きだす。
ユランは今はメイド服ではなく冒険者としての装備服を着ているけど、黒づくめの衣装でスカートが膝上で案外と色ぽっくて、正直言って目のやり場に困っている。
最近の悩みは2人で旅を始めてから宿屋で一部屋しか空きがなく、同じ部屋で同じベッドで2人で寝た時には寝間着を着ていたけど、ユランに抱きつかれて巨乳が腕に当たり、流石に理性が持たなくなりそうで眠れない夜を過ごした事もあった。
気の所為かもしれないけど旅を2人で始めてから何となく最近のユランは腕に巨乳を押付けたり、腕を組んで身体を密着したりとスキンシップが激しくなってきている感じがしてならなかった。
街の中を宿屋を探して歩いていると、流石は冒険者の街とも言われるだけ合って、何処の宿屋も満室で中々空きが見付からず、漸く空きがあっても一部屋しかなくユランが一部屋で良いと言って決めて宿賃を前金で払ってしまった。
「えっ、一部屋で決めたのか、それで良いのかよ」
ゼノンはユランが勝手に一部屋で決めた事に抗議する。
「好いじゃないですか、野宿するよりもマシですよ、ゼノン様は私と同室になるのが嫌なのですか」
ユランは何故か満面な笑顔でゼノンに応じる。
「えっ、別に嫌って事はないけどさ・・・・・」
ゼノンはユランからの問いに上手く答えられずに黙り込む。
「まぁ、別に理性が持たないとお悩みでしたら我慢せずとも良いですよ、チャンと責任を取って下さればですけど、その代わり返品できませんよ」
ユランはゼノンが途中から黙り込んだのを見て、笑顔でゼノンの心中に察して応えた。
「はぁ~、まぁ、ユランがそう言うなら良いけどさ、取敢えず部屋に荷物を置いて商業ギルドに行こか」
ゼノンはユランの気持ちを聞いて覚悟を決めて、部屋に荷物を置きに2階の奥にある部屋に向う。
宿屋の部屋に荷物を置いてから直ぐに部屋を出て、宿屋の女将さんに商業ギルドの場所を聞いて、それから二人で腕を組んで商業ギルドへ二人で向った。
商業ギルドに着き中に入ると意外と人が居らず空いている受付カウンターに行き、受付嬢にこの街で店舗を構えて商いをする方法を先に尋ねた。
「あの、この街で店舗を構えて商いをするには如何したら良いのでしょうか」
「はい、店舗を構えて商いですか、どう言った商いをなさるのですか、それによって年会費が変わります・・・・」
受付嬢の説明によると店舗を構えての商いだと食事処と食料品の専門の販売と宿屋の経営なら店舗の面積に関係なく年会費が12万ランドと固定されている。
食料品以外の商品を扱う商いだと店舗の面積によって上がり、小さい店舗だと年会費が15万ランドから店舗の広さに応じて年会費の料金が上がると説明された。
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