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導きのイフライン 目指せホワイトな商会経営と領地運営で一夫多妻制女神様のお導きで娶った美人妻達とのハッピースローライフ!!  作者: ロザンド


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001話 バーンズ伯爵家から廃嫡後に放逐される

この作品を選んで、お読み頂きありがとう御座います。

誤字脱字があると思いますが、出来れば誤字報告して頂ければ幸いです。

この物語はフェイクションです。

物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 バーンズ伯爵の屋敷の部屋でゼノンは7の月の15日に15歳の誕生日の朝を迎え目覚めてから暫く今日の事を考えていると、専属メイドのユランが部屋にノックしてから入室してくる。


「お早う御座います。ゼノン様」


「あぁ、お早う、ユラン」


「はい、お誕生日おめでとう御座います」


「あぁ、うん、有り難う、ユラン計画通り宜しくね」


「はい、畏まりました」

ユランはメイド服のスカートから出る尻尾をユラユラと揺らして返事をする。


 ゼノンは15歳の誕生日を迎え、丁度良くアスラン教会で行われる成人の儀の後に行われる職種の神託を受ける日と重なった為に出掛ける身支度をする。


身支度をしながらゼノンは10歳の時から王都に在る屋敷へ来てからの今までの暮らしぶりを思い返す。


父親であるデモンド・バーンズ伯爵は自分の出世の為の道具として、10歳に成ったゼノンを領地の別邸から呼び、週5日の英才教育を施し有力貴族の家に婿入りさせる計画を立てる。


ゼノンが12歳になった頃から有力貴族が行われる茶会にデモンドの正妻であるエレンと共に参加し、同い年の令嬢との顔合わせをさせられていた。


お茶会に参加すると正妻のエレンは同い年の令嬢と会話する様にゼノンに命じ会話をしないと帰ってからお仕置きをされるので、ゼノンは出来るだけ令嬢と会話をする様に心掛けていた。


英才教育を受ける過程でゼノンは4人の兄に比べても引けを取らない優秀さを発揮するが、父親の期待に応える気はなく最後の職種の神託で大きく裏切る腹積もりでいた。


4人の兄の職種はいずれも剣士であり、一つ歳上の兄は王立オークランド学園の騎士科に通っており、他の兄達は既に騎士団に入団して騎士として勤めている。


ゼノンの王都での暮らしぶりは同じ敷地内に在る別館で専属メイドのユランとの二人暮らしをしており、屋敷で暮らす他の家族とは隔離されて会う事はなかった。


そんな事もあり講義や剣の稽古が休みの2日間はユランと共に冒険者ギルドに行き、2人で冒険者としてパーティーを組んで依頼を受けて独立する為の資金を稼ぎ準備を進めており、その甲斐が合って今では二人とも冒険者ランクがCランクとなっている。


 ゼノンはバーンズ伯爵家と縁を切る為の最後のチャンスである職種の神託を受ける為に、父親のデモンドと共に馬車に乗りアスラン教会へ向かった。


馬車の中では隣に座る父親のデモンドとは一切会話がなく、ゼノンは車窓から王都の街並みを見ながら追放後のプランを考えていた。


 アスラン教会へ到着し、教会の中に入り礼拝堂に入ると祭壇前の左側の長椅子に父親と並んで座ろうとし時に、隣にエドバンス公爵家の当主レイバインと令嬢のレティアが座っていたので一礼をしてから座る。

 

通路を挟んだ右側の長椅子にはエドバンス公爵家とは政敵のセイスティア侯爵家の当主ゼノバンと令嬢のセレスが並んで座っていたので、そちらにもゼノンとデモンドが一礼をする。


今回の成人の儀の参列者は貴族と富裕層の豪族の子息と令嬢を併せて45組の親子が参列して行われた。


時間となり司祭が祭壇中央の前に立ち成人の儀が始まり、祭壇中央に立つ創世の女神アスランの女神像に成人の儀を祝う祝詞が捧げられ、成人を迎える子息達の名が一人一人呼びあげられた。


司祭が女神像に祝詞と子息達の名を呼びあげられている間は、参列者達は胸の前で両手を組み目を閉じ女神像にお祈りを捧げる。


成人の儀が終ると次に職種の神託が行われるために、一人一人名が呼ばれて職種の神託が行われる部屋に向かって行く。


最初に呼ばれたのが公爵令嬢のレティアであり、父親のレイバインと共に部屋へ向い入室して行った。


レティアは部屋に入ると祭司に案内され、奥の中央にある台座の上に載る魔水晶に右手を翳すと魔水晶が光り魔術師と表示され、職種の神託を受けて部屋から出てくるとホッとした表情をしたレティアとレイバインがそのまま教会を後にした。


次に呼ばれたのがセイスティア侯爵令嬢のセレスで、父親のゼノバンと共に職種の神託の部屋に入室し、百年に一人と言われる聖女の職種の神託を受けて親子で嬉しそうな表情をして部屋から出て来て教会を後にする。


次に呼ばれたのがゼノンであり、父親のデモンドと共に職種の神託の部屋に入室して、司祭の案内に従い魔水晶に手を翳すと眩い金色の光を放ち無職と神託を受ける。


司祭は金色の光に驚き表示された職種が無職と表示された事に更に驚いていたが、父親のデモンドは無職と表示された事に怒りゼノンを睨む。


セノンは神妙な面持ちで表示された無職を見て内心では予定通りと想い、ほくそ笑み創世の女神アスランに感謝をすると父親のデモンドに振り向き見る。


案の定だが不機嫌極まりない表情をして先に退出し、後を追ってゼノンも部屋から退出し、そのまま教会を後にして馬車に乗り込み、馬車の中では不機嫌さを隠さず無言のままであった。


馬車が屋敷に到着し屋敷の玄関前で馬車から降りると、デモンドは怒りの表情のままでゼノンに言い渡す。


「ゼノン、今日で我が伯爵家から廃嫡する。今すぐここから出て行け」


「はい、父上分かりました。専属メイドのユランと共に出て行きます」


「ふっん、好きにしろ、もう二度と私の前に姿を見せるな、バーンズ伯爵家の姓を名乗るのも禁ずる」


「はい、畏まりました。今日中に出て行きます」

ゼノンは神妙な表情で応じて、それから別館へ向かう。


 ゼノンは父親のデモンドに背を向けると笑顔になり急いで別館へ向い、別館の部屋に入るとユランが旅支度を終えて待っていた。


「ゼノン様、お帰りなさい、予定通り旅支度は終えてます」


「そうかユラン、有難う、早速だけど出て行こうか」


「はい、私は何処までもゼノン様とご一緒させて頂きます」

ユランはスカートから出る尻尾をブンブンと振って喜び、荷物が入ったバッグを両手で持つ。


 ゼノンはユランが整理してくれた荷物をアイテムボックスに仕舞い、ユランが持っていたバッグも一緒に仕舞い、2人で手ぶらの状態で別館から出て屋敷の門から王都の街へ向かて旅立つ。


王都の街を歩いて乗合馬車乗り場へ向かっていると、侯爵令嬢セレス様が聖女の職種を得たと噂が広がっていた。


「へぇ、聖女様ですか、100年振りですかね」

ユランが民達が興奮気味で話す噂を聞いて感心を示す。


「聖女か、あのセレス嬢がね、成程ね」

ゼノンは聖女の職種を得たセレス嬢に関しては余り良い印象がなく、あまり期待が出来ないと感じていた。


ゼノンのセレス嬢の印象としてはお茶会で何度か会ったけど、人を見下す性格でゼノン自身もバカにされたので、それからは会話をする事が無くなった。


ただ公爵令嬢レティアとは会う度に会話を楽しんでいたので、第2王子との婚約が内定したと噂で聞いたので、セレス嬢が聖女となった事で婚約者の立場が危うくなるのではと心配になる。


 ゼノンは前世は今から300年程前で大賢者ゼノスと呼ばれていた時に晩年に築いた隠れ家が魔境イフラインの最深部に在り、大賢者ゼノスはオークランド王国の歴史書に名が記される程の英雄であった。


隠れ家がある魔境イフラインに行くには東側に向う乗合馬車に乗る為に停留場へとユランと共に歩みを進め、途中でお昼のお弁当を購入する。


乗合馬車の停留場に着くと乗車券で最終の辺境の街ハブラムまでを2人分を購入してゼノバンの街へ向かう乗合馬車に2人で乗る。


「うふふ、これからはゼノン様と2人きりですね」

ユランは尻尾をユラユラと揺らし、ゼノンの隣に座りゼノンの右腕にそ~と右手で触れる。


「あ~、そうだね、これからも宜しくな」

ゼノンは隣に座るユランに優しく応じる。


 ゼノンは本当なら一人で魔境イフラインの隠れ家に転移魔法で行きたかったけど、幼い頃から世話をしてくれたユランを見捨てる事が出来ず、一緒に魔境イフラインの隠れ家に連れて行く事にした。


魔境イフラインの奥地に在る隠れ家の敷地内には母親のユランの墓もあり、定期的に転移魔法で移動して隠れ家のリフォームと母のユランの墓参りもしていた。


ゼノバン行きの乗合馬車の出発の定刻が来ると、乗合馬車が走り出してゼノンとユランはこれが最後となるであろう王都の街並みを眺める。

お読み頂き、ありがとう御座います。

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