012話 ゼノンの苦悩
この作品を選んで、お読み頂きありがとう御座います。
誤字脱字があると思いますが、出来れば誤字報告して頂ければ幸いです。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
ゼノンはポーション用の瓶の生産が材料の関係で追い付かなくなってきたので、空き瓶の買取り制度を導入する事を決めて、1本500ランダと定めカウンターと外の看板にもポスターを貼り【当店購入のポーションの瓶に限り1本500ランドで買取ります】広告をした。
ポスターを貼って1週間が経過して、空き瓶の回収率がどのくらいかユランに確認する。
「ユランどうだ空き瓶の回収率はどの位だ」
「う~ん、そうね3割くらいかな」
「そうか、まぁ3割でも戻れば良いだろう。材料が残り少なくなってきたからな、そのうちエプソン山に行って採掘してくるしかないか、その時は店を暫らく休業にするか」
「あぁ、それは良いわね、皆も休息も必要だものね、それにお金も沢山あるしね、贅沢しなければ10年は暮らしていけるわよ」
「まぁ、そこまではないけど、最悪の場合はポーションの販売だけ中止すれば良いしな、その分化粧水とかに振り分けるか、先ずは来週からポーションの販売を1日100本までに限定しよう」
「そうね、店内に提示しておくわね、エイリンさん来週すらポーションの販売を1日100本までと限定するから宜しくね」
「そうなんですか、お客様には何と説明致しますか」
「ポーションの素材が不足して生産が出来なくなったと説明すれば良いわよ、特にポーション用の瓶の材料が不足していると言えば良いわよ」
「そうですか、でも薬師さん達の仕事が無くなりますね」
「ううん、その分を化粧水等の化粧品の生産に回すから仕事が無くなる事は無いわよ、作る物が変わるだけだから」
「えっ、でもそんなに直ぐ売れますか」
「うふふ、大丈夫よ、エリザ公爵夫人という絶大な広告塔が居るからね、化粧水用の瓶は外注になるけどね、ただね、もう実際に売れてるのよ予約が溜まっているのよね」
ユランは遠い目をしながらエイリンに現状を話す。
「えっ、そうなのですか」
エイリンはユランの表情を見て何かを察した。
「えぇ、貴族向けの売り上げだけで2週間で1億ランドを越えているのよ、納税を免状して貰って正解ね、オホホ、税金だけで幾ら払うかと思うと考えただけで眩暈がするわよ、だって原価が殆んど掛かってないだもの」
「あ~、そうですよね、全て自前で用意してますものね」
エイリンは聖域に住む限り特に不自由なく暮らせているので、寧ろ奴隷になる前よりも贅沢に暮らしている事を考えると、ユランの話を聞いて納得する。
ゼノンは化粧水の瓶を同じ公爵領のエーティアの街のガラス工房から購入する事が決まっているけどお値段が高く、ポーション用の瓶でも高くて採算が取れない。
イフライン商会がポーションを来週から1日の販売数を100本に限定するという情報が冒険者達に伝わり動揺が走る。
理由はポーション用の薬草の不足と、ポーション用の瓶の材料が残り僅かとなり、今まで通りに出来なくなり瓶を自前で生産できなくなる。
他から買うと今の価格での販売が無理となり、いずれは販売を止めざる負えないと冒険者ギルド側に声明を出した。
声明を出してから空き瓶の回収率が格段に上がり9割を超える様になり、当面は1日100本は維持できるとゼノンは考えたいた。
薬事工房では回復ポーションを2人で作り、他の5人には化粧水作りと香水作りにシフトして貰い、溜まっていた予約の化粧水などが捌ける様になり、売上も順調に伸びている。
公爵家にはゼノンが1度だけ訪問して、レティアの部屋にゲートミラーを設置して、ログハウスのレティアの部屋に設置して行き来が出来るようにした。
化粧水などの注文はレティア経由で入って来て、偶にエリザ夫人がレティアと共に来て、ルアンにドレスを作って貰い1着500万ランドで販売している。
エリザ夫人曰く古着で売っても600万ランドで売れるので損はしないと笑って教えてくれるので思わず笑ってしまい、偶に1千万ランドで売って欲しいと言ってくる貴婦人も居るとの事です。
化粧水については聖水で作っている影響なのか美肌効果と美白効果もあり、保湿力もあるのでお洒落を嗜む貴族の夫人に大変人気がある。
化粧水は1瓶10万ランドで販売しているけど、飛ぶ様に売れて予約が直ぐに溜まってしまうのが難点である。
ゼノンがレティアとエリザ夫人に贈って使ったら肌が凄く綺麗になったと言う事からエリザ夫人が気に入りそれから頼まれて作っていたけど、そこから評判を呼んで売り始めた経緯がある。
エスワン奴隷商会には男女問わず薬師と商人と醸造の職人を各2人ずつ探して貰うように依頼している。
ゼノンは酒造にも取り組む方針で聖域では紅茶の茶葉も植えて茶葉の販売も計画しており、エドバンス公爵領の領都に大型店舗を構える計画を立てている。
王都に支店を置く事は現段階では考えておらず、エドバンス公爵家が栄える事が最優先事項と考えている。
エリザ夫人の実家が隣国のディアンス帝国なので機会があったら、帝都にも支店を置く事も視野に入れている。
バーンズ伯爵家はゼノンがイフライン商会を立ち上げて会長になっている事はまだ気付いてない様でレティアと婚約したのが廃嫡した息子だとは思っていない様だと笑ってレイバイン閣下が言っていた。
ゼノンはある程度は時間的余裕が出来たので酒造について構造を勉強中で如何したら美味い酒が出来るか研究中であり、最初はワインから始めようと考えている。
錬金術のレイホンには別の仕事をして貰うと伝えてあり、魔道具の方に移って貰おうと考えており、本人にも伝えると興味があると言ってくれた。
孤児院は大幅にリフォームをして教会風の建物にしてが等身大の女神像を設置して孤児院全体に結界を張って悪意ある者が侵入出来ないようにしてある。
それから室内は広く作り男女別に大浴場も完備して男女別に大部屋と勉強部屋と厨房には魔道具を設置して食堂とトイレも全て最新式の魔道具を取り入れて綺麗な環境で健康的に過ごせる様にした。
子供達のお勉強はセラン院長が資金繰りなどで走り回る事がなくなり、時間的に余裕が出来たので見てくれることになった。
孤児院の思った以上に敷地が広いので孤児院出の薬師が居たので薬草園を作り、風邪薬や切り傷の塗り薬等を作れるように孤児院の隣に工房を建てて販売して貰っている。
イフライン商会から毎月100万ランドの補助金と食料援助して院長と従者が給金を貰える様にしている。
子供達には絵本や玩具やぬいぐるみなどの贈り、定期的にお菓子の詰め合わせと衣類も贈って、子供達が生活に困る事がない様に心掛けている。
レティア令嬢誘拐事件の続報として主犯のセレスは原因不明の病に罹り余命が幾ばくも無いので裁判が行われずに死刑が確定した。
実家のセイスティア侯爵家は誘拐事件に家臣が関与したとして、爵位が取り上げられ財産没収後に国外追放となり侯爵領は王家直轄領になった。
被害に遭ったエドバンス公爵家には慰謝料として、公爵領に隣接している王家直轄領が与えられた。
ゼノン・イフラインにはエドバンス公爵家からレティアの命を救った謝礼として名誉子爵が叙爵されて、公爵令嬢レティアの婚約者として相応しくなる様に貴族となった。
ゼノンには叙爵の件はレイバインから事前に相談されて、レティアの命を救って何もしないわけも行かないと言われた。
領地は聖域があるからと断ったので、ならば一代限りの名誉子爵として貴族となってくれたらレティアの婚約者として申し分ないので受けてくれと言われたので受ける事した。
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