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54.対連邦

緊急会議から3日がたった。


この間に連邦政府はBSFへの出資停止を正式に発表。

そして、連邦独自の対バグズ部隊、"FTF"を設立した。

当然、直ぐに各国から批判は相次いだが、連邦は強気だった。


私たちは隊の再編、バグズ出現時の対応方法、この3日間バタバタしていて結局クリスタルの回収には行けていない。

連邦のせいだ。

私達は対人、対銃器の戦闘技術がない。大きな懸念事項であったため、重点的に補習が行われた。

だいたいレベル6まではアサルトライフルに正面から対応出来ない。この辺りは得意系統にもよるがレベル7相当の力は必要だった。


こんな情報もこの3日で分かったことだ。そりゃそうだろう。私たちは対バグズの部隊なのだから。

ただ、連邦軍も相手することが想定されたため、少しでもノウハウは必要だからだ。


それでもあまり時間をかけると、更に軍を動員される可能性もあったので急いで準備した。色々とこれが最速だろう。


BSFはあくまでも連邦支部の技術供与違反及び隊員への戦闘容疑で拘束する旨を発表した。各国政府からの要請もあり、こちらも早急な部隊編成を行ったため、本日、いよいよ連邦支部へ乗り込む。


連邦支部は近隣の市街地まで10kmくらいあり、郊外にある広い敷地の工場といった体の建物だ。

南北方面は川と山に挟まれているため、私たちの作戦は東西の2方面からの突入作戦となっている。先行偵察部隊からの情報によると、向こうも戦闘準備を進めているようで、大人しく投降する気配はないらしい。



私たち零番隊は西側、支部の正面から攻勢をかける。

東側はグエンさん率いる部隊だ。


隊長がいないのと、私が指揮経験あんまりないから辞退したため、西側部隊の指揮をとるのはランキング7位のローガンさんだ。

11の頂点(イレブンバーテックス)】は8位の佐々木和也(かずや)さんもいるため、アレン含め4人が西側、9位のライアンさん、11位のローレンス・R・バリーさんにグエンさんを加えた3人が東側にいる。


各国政府の協力もあって、全【11の頂点(イレブンバーテックス)】が動員されている。


かなりの戦力差ではないだろうか?

他もレベル7の栗谷さんとかもいるんだ。連邦支部の全兵力の2倍以上はこちらの投入戦力は多い。戦力差は明らかだ。


でも、こうなることは分かってたはずなのに、連邦が強気なことだけが不安だ。

降伏勧告は全て蹴られている。

そう、蹴られている。無視ではなく明確に拒否しているんだ。

戦闘しかない状態となってしまった。


監視衛星から対空砲が完備されていることを確認している。こうなることを想定してたのだろう。

私たち西部隊は、連邦支部から約3km地点に着陸する。



「アリス、うん、今日は……」

リリさんに顔を覗き込まれる。またほっぺをぷにぷにされる。


「気負ってないね」

「ふみまへぇん…

もう大丈夫です。私も後悔はしたくありませんから」


「俺も!絶対に総長を助けような!」


「えぇ」

気負うほどでは無いけど、緊張もしている。真っ直ぐ単純なアレンに励まされることもあるとは。


「リリさん、じゃあ、いってきます」


「いってきまっス!」


「うん、行ってらっしゃい!必ず帰っておいで!」




着陸し、各部隊と合流する。

着陸地点は連邦支部から西に約3kmの開けた場所で、更に後ろは山脈が広がって森林地帯となっている。東軍もだいたい同じような場所だったはずだ。

私とアレンは西正面から突撃し、敵レベル7への対応が最優先事項だが、次点で対空砲などの兵器破壊を行うことだ。


リリさんは上空からサポートしてくれるのは変わらないけど、これから人と戦うことは少し気が重いな。


オヤジの無事も分からないし。


「アリス、アレン、こっちだ」


ローガンさん少し離れた所にローガンさん達も着陸したようだ。

他の隊員も続々と降下してくる。。


「零番隊、現着しました」


「よし、では作戦通りに全員集まったら、西軍とタイミングを合わせて戦闘開始だ。」


「「了解」」


「アリス、すまんが3人こっち側に出てきたら頼むな」

ローガンさんが言う3人はシンユー、ユウロン、スイランの3人だ。私たちがこの3人を相手しなければ壊滅するのだから、警戒するだろう。

もし、東軍側にこの3人の誰も行ってない場合、東軍からグエンさん達がこっちの戦場に突っ切ってきて合流することになっている。その場合は私がシンユーを担当して、残りを3対2で有利な状態で遅延戦闘。東軍合流後に人数差で抑え込むことになっている。




「えぇ、任せてください」


「もしもの時は……人を殺す覚悟はあるか?」

これは試合ではない。出撃前から言われていたことだ。


「考えてはいます……」

ただ、いざと言う時に刀を振るえるか、不安はある。可能な限り、無力化に徹したい所だけど……


「アリス……、気持ちは分かるが、それでお前が死ぬのは許さんからな」

ローガンさんにクギを刺されてしまう。


「龍鳴くんが戻ってきた時、アリスさんが死んでたら、こっちが殺されちゃいますからね」


「晴也さん、ローガンさんも、私だって死にたくありませんし、隊長にまた会いたいですからね。死にませんよ!!」

殺す覚悟はまだ出来てると言えないかもしれないけど、死ぬつもりは毛頭ない。本気でやりますよ。


「ふっ、もう告白したかい?」


「え?えっ?何言ってるんですか!?」


「ん?あー、だってアリスちゃんは龍鳴くんのこと好きでしょ?バレバレだよ?」

そう言ってローガンさんがニヤっと笑う。


「な!!えっ!?えぇ??そんなにわかりやすかったですか??」


「そりゃあもうね」


「えぇ、どう考えてもねー」

和也さんまでニヤっとして、ローガンさんとニヤニヤし始めた。


「な、内緒にしてくださいよ!!」

せ、せめて隊長にはバレちゃいけない!!


「そ、そうだったのか!?知らんかった…」

だよね、アレンにはバレてなかった自身はあるよ!


「アレンはそのままでいい。

……ただ、隊長には言うなよ」

アレンは口止めしとかないとポロッと言うから、しっかり睨んで口止めする。


「お、おう。分かった」

よし、これでいい。


「ははっ!龍鳴くんが戻ってきたら、告白してみたら?」

うっ……

確かにこんなことになるなら、もういっそ告白した方が?


「おっと、おしゃべりはここまでかな。全員降下完了したみたいだ。


東軍側グエン隊長聞こえますか?」

ローガンが無線をつかって呼びかける。


〖ローガン隊長聞こえるぞ。こちらは準備完了だ〗


「了解です。こちらも予定通り準備出来ました」


〖了解、それでは予定通り、7分後、07:00に作戦を開始する。そちらは任せたぞ!〗


「了解です!任されました。敵さんにも動きが見られましたね。ご武運を!」


〖あぁ、気をつけろよ!奴らは何か隠し球あるだろうから〗


「分かりました、気をつけます!!」


「おし、みんな、もう少しで突入する。気を引き締めろよ!」


「「「「了解」」」」


ドッ!!!

っ!??

左肩に痛みが走る。

っえ!?

何が起きたか、理解が追いつかない。しかし、左肩がだんだん痛くなってくる。


「スナイパーだ!!物陰に隠れろ!!」

ローガンさんが叫ぶ。そして、ようやく分かる。私は撃たれたんだ。


「アリス、大丈夫か?」

アレンに心配される。見たところアレンは大丈夫そうだ。


「……や!」

…?

「かずや!!」


少し離れた所の岩陰にローガンが見える。少し手前に晴也さんが伏せている。



ん!?和也さん?

……っ!??


よく見ると和也さんは頭を撃たれていた……

少しでも面白いと思って頂けれれば、

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