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40.新たな目標

ふふっ

映画を見た後、隊長と買い物をして帰ってきた。


「じゃ、また明日なー」

「はいっ!また明日!!」


隊長と宿舎前で別れる。また明日って…ふふっ

今日は楽しかった。


リリさんとの家に戻ってくる。

ガチャ

「ただいま戻りましたー!」


「お!?帰ってきたなー!!なんだ!そのニヤけた顔はー!?聞かなくても楽しかったのが分かるやつじゃないか!!」


「あ、分かっちゃいますー?」


「そりゃ、そんな顔してればねー、なになにー、キスとかしちゃった!?」


「そ、そそそそ、そんな訳ないじゃないですか!!一緒に映画見て、買い物してご飯食べてきただけです!」


「それだけで今の表情だったの!?ピュア過ぎる!!」


「で、デートだと思ったらドキドキして、全部楽しかったんですよ!」


「そんなにもピュアだと思わなかったよ。アリス、よく聞いて、隊長は多分、今日くらいのやつはデートだと認識していない!」


え!?ええ!?違うんですか!?

「そ、そんな!?」

私と2人きりだったのに!?


「ええ、多分隊長は、たまたま暇だったから一緒に回ったくらいかもしれない。」

「えー!?一緒のポップコーン食べたんですよ!?」


「そ!?そうなの??それはなかなか……

いや、でも今日アレンから聞いた隊長の自己評価だと隊長はアリスが自分を好きだとは全く思っていない!!」

「そ、そうなんですか!?」

「うん、あ、これは朗報だけど、隊長がアリスを可愛いって言ってたらしいよ。」


っ!?

それは嬉しい。隊長になんとも思われてない訳ではなかったんだ…


「ふふっ、またニヤついてる。でもね、隊長もピュアなせいで、ブレーキがかかってる。自分のことアリスみたいな可愛い子が好きだと思ってるわけが無いって」

「そんな!?隊長はカッコよくて、優しくて…あんなに頼りになる。ダメなところなんて、全然ないじゃないですか!!」


「そう、他の部隊からも隊長って、人気なんだよね」


「えっ!?そうなんですか!?まずいじゃないですか!?」

隊長が他の隊からも…

確かにカッコいいし、強いし、優しいし、人気になるのは分かるけど……

どうしよっ!?


「ど、どうしたら、いいのでしょうか……」


「そんなに心配しなくても大丈夫だけど…、

アリスはもっと直接的にいこ!隊長に伝われば理解するはず!!」

なるほど…

「が、頑張ります…」


「ふふふ、アリスは前より明るくなったね!」


「そうですか?自分じゃ分かりませんが…」


「うーん、気負ってたって言うのかな!?少し余裕が出来た感じ?」


「……そう、ですね。

私は…実の母も、育ての母もバグズに殺されました。何も出来ず家族を殺されて、バグズを倒せるように強くなったと思ったら、今度はタイプ:δを倒せなくて…

だから、そのタイプ:δを1人で倒したことは、なんとゆうか、自分の目標レベルまでちゃんと強くなったんだな。と、やっと誰かを守れるくらい強くなれたんだと実感しましたね」

母達を思い出して、涙ぐんでしまった。

自分で言っていて理解する。私は目標を達成したのだ。

復讐はダメと頭では理解しても、バグズを恨む気持ちは消えないし、またδが出たら…なんて、恐怖心から来る焦りがあった。

それが今はない。バグズを倒さなきゃと思う気持ちはあるが、δを倒せたことで自信を持てている。どうしようもなく焦ることはもうない。


「うん…良く頑張ったね…」

リリさんが優しく私を抱きしめてくれる。


「…ありがとう…ございます」


「次の目標は総長のランキングを超えることかな?」


「っ!?そうですね!あのオヤジは私が叩きのめしてやりますよ!!」


「そうだ!そして隊長と付き合ってしまえー」


「リリさん!?それはっ……そうしたいですね…」

その日はリリさんと沢山話して、とても楽しい1日だった。






翌朝、訓練場でいつものように朝の訓練を行う。


中心がより固く、細く、鋭く、外側になるに連れ弧を描き、大きくなっていく。直径10mほどの氷の棘は、相手の突進力を利用するカウンターとして使うため、一瞬で生成するためこのような特徴となる。花が咲くような形状となるため【氷華(ひょうか)】と呼ばれる。氷系統でもこの技は生成速度と硬さを両立する必要があり、大出力に位置する技だ。

そして、練習として隊長には同時にたくさん出せるようになれと言われている。

「はぁっ!」

私は気合いを入れて【氷華】を同時に3個生成する。


「ふぅー、

はぁっ!」

今度は4個生成しようとしたが、3個と1mもない氷の塊が出来上がった。


まだ、4個同時は出来ないか…


「前より4つめも大きくなってきたな!」


「あ、隊長!?おはようございます」

隊長と、アレンもきたようだ。

「おはー」

「おっすー!」


「アリス、今度は可能な限り大きい【氷華】を」

「はい!」

隊長の指示に従い、今度は大きさ重視で行使する。


「はっ!」

今度は一瞬で私の前方に大きい【氷華】が出来上がる。

「おー!」

「うん、23mくらいかな!?前よりも大きくなったね。このまま特訓して30m目標だな!」

「30ですか!?」

「うん、アリスなら行ける!」

隊長は笑いながらサムズアップする。

そう言われるとやらなきゃって気がしてくるからずるい。

「分かりました!」


「そして、そんなアリスにもっと近い目標がある!」


「えっ!?なんですか?」

「来週、月曜日ランキング戦決まったぞ!」


「え!!もう決まったんですか!?」


「この間の大規模進行で一旦、落ち着いたし、アリスはδを単独撃破だ。ランキングの変動を考慮したんだろう」


「では、グエンさんに挑戦ですね…」


「お、俺はどっちを応援したらいいんだ!?た、隊長!俺はどうしたらいいんすか?」

アレンにとっては父親と同期の対決になる難しく考えているのだろう。

アレンのくせに…


「んー、どっちも応援したらいいんじゃね?」


「そんな手が!!そうするっす!!アリスー!頑張れよ!!」

アレンがその図体に見合ったでかい声で言う。そうだね、グエンさんは尊敬しているが、私も負ける気はない。


「えぇ、グエンさんもオヤジも倒してやるんだから!」


「その意気だ。アリス、残り1週間炎対策していくか!」

アレンの父、グエンさんは強敵だ。炎系統最強の使い手であり、氷系統を得意とする私としては相性的にも厳しい相手でもある。



「はい!是非よろしくお願いします」

よーし、勝つぞぉー!グエンさんにもオヤジにも勝って、隊長と付き合って………


と、とりあえず対グエンさんに集中しないと!!


ご覧いただきありがとうございます。

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