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炎の大魔導師とわきたつ競馬場 -11-
「む、次のレースが始まるみたいだぞ。ほらミリア、パドックを見に行こう!」
フレデリックは突然すたすたと建物の外にあるパドックに向けて歩いて行ってしまいました。
わたしはどて丼は食べ終わっていましたが、まだお茶をすすっていなかったので追いかけるわけにもいかず、フレデリックの背中は大勢の人の波にのまれて、あっという間に見えなくなってしまいました。
よい覚悟です。右も左も分からない宙京競馬場で、玄人であるわたしをまいたらいったいどうなるか、思い知るのも……。
「ミリア! 早く来たまえ! ミリア! パドックはこっち、こっちだ!」
人の波の向こう側で、フレデリックが大きく手を振っています。どうやらわたしをまく算段だったわけではなく、たんに面倒な追求から本能的に逃げ出してしまいたかっただけのようです。




