第七場 Request
藤野瑠衣・・・大学一年。事故で体を失い、サイボーグに。
飯村ナオト・・大学二年。瑠衣が思いを寄せる人物だが、イケメンというわけではない。
豊田エミカ・・大学一年。瑠衣の親友で面倒見がいい。かわいい系。
神田智・・・・大学二年。ナオトのよき友人。イケメン。実はサイボーグで、松戸の助手。
松戸才蔵・・・研究所の所長。
藤野夫妻・・・文字通り瑠衣の両親。
山中昌子・・・松戸お気に入りの助手。美少女。
余談:舞台装置は二階建てを想定しています。
大学の講義室(二階)。まさに授業が始まろうとしている。智は席についている。
ナオト上イリ
ナオト 智。
智 ナオトか。どうしたんだ。
ナオト ちょっと相談がある。
智 後で話そう。今話すのはかしこくな……
ナオト いいから!
一階に智を引っ張っていくナオト。二階の照明が暗くなり、二階のみ場転。研究所。松戸板付き。
智 急を要する話か。
ナオト そういうわけでもないけど、でもできるだけ早く解決したくて……
智 早く話してくれ。
ナオト わかった……智、前から気になっていたんだけど……
智 なんだい。
ナオト あの実験で、けがをする前の智は、そんなに勉強熱心じゃなかった。
智 ……何が言いたい。
ナオト 勉強だけじゃない、お前はだいぶ変わった。声を荒げることもなくただ無感動に毎日を過ごして、女ができてもすぐ別れて、俺たちと飲みに行ったりしなくなったし、馬鹿騒ぎにも興味を示したりしなくなって……
智 ……
ナオト ……これがお前だけのことなら、俺は別に気にしなかった。何もかも、俺の気のせいってことにできたからな。
智 だがそこに、藤野瑠衣が現れた。彼女も俺と同じように、感情を忘れたようになっていた……違うか。
ナオト ……なんで……
智 大体わかるさ。
ナオト ……なら、俺が本当に聞きたいこともわかるよな。
智 ああ。俺と藤野瑠衣の共通点……“サイボーグ化”について、だろ。
ナオト その通りだよ。智……どうしてお前たちは、感情をなくしていってるんだ?サイボーグになったお前たちに、何が起きてるっていうんだよ!?
智 ……お前には関係ない、と言いたいところだが……
ナオト 何か、知ってるんだろ。教えてくれ。
智 ……。
ナオト 智!
智 ……もう少したってから、渡そうと思っていたんだがな。
ナオト え?
智 これ。(手紙を渡す)
ナオト 手紙……?
智 お前の知りたいことは、すべてここに書いてある。
ナオト 智……じき、話す気でいたのか。
智 ああ。少し、迷っていたんだが……お前のおかげで吹っ切れたよ。だが、それを読んでお前がどうするかは自己責任だぞ。
ナオト ありがとう!
智 ……ナオト。
ナオト ん?
智 変なことを頼むかもしれないけど。
ナオト なんだよ、改まって。
智 藤野瑠衣のこと、助けてやってくれ。
ナオト 瑠衣のこと?
智 ああ。エミカの、友達だからな。
ナオト ……智、何言ってんだ。そんなの言わずもがなさ。エミカちゃんの友達であろうがなんであろうが、俺はあの子を助けるよ。
智 ……そうだったな。ともかく、頼んだよ。俺は救ってやれないからな。
ナオト え?
智 いや……何でもない。教室に戻ろう。今からでも、遅刻扱いにしてくれるだろう。
ナオト あ、ああ。
SE:呼び出し音
智 (画面を見つめる)……
ナオト どうかしたのか?
智 ナオト、先に行っててくれないか。電話してから行く。
ナオト わかった。すぐに来いよ。
智 ああ……すぐに、追いつくよ。
ナオト下ハケ。
智 もしもし。
松戸 神田君。君から、いろいろ話を聞きたくってね。
智 ええ……そうでしょうね。
松戸 とりあえず、今すぐ研究所に来てもらうよ。おとなしく、ね。
話している間に昌子、上イリ。スタンガンのような装置を智に突きつける。その場に崩れ落ちる智。
もう書くことないお(ノД`)・゜・。




